ハナ夫、ペロ指輪、プロポーズ作戦など

●「プロポーズ作戦」
 1959年11月、のび助と玉子が婚約した話。
 両者は些細な誤解で破談寸前となり、ドラえもんが出したヒトマネロボットがのび助に化けて玉子に、次に玉子に化けてのび助に求婚した。
 ドラえもんとのび太は12年後の1971年の時代からタイムマシンでやってきていた。その理由は、12回目の結婚記念日で、のび助が玉子が自分に、玉子はのび助が自分にプロポーズしたと言って喧嘩になり、真相と確かめるためだった。言うまでもなく、こののび助と玉子の見解の相違はドラえもんとのび太によって作られた。

 

●「タイムマシンで犯人を」
 のび太が学校に残っていて、窓ガラスを割った容疑をかけられ、あとで真犯人をつきとめるべく、タイムマシンでその時刻、その現場に向かったら、そののび太が窓ガラスを割ってしまった(下注釋)。

 

 このようにドラえもんたちが過去を改変するつもりで、実はその過去の原因を作ってしまった例が結構ある。
 一方、過去を変えた結果、人の記憶も左右された例がある。

 

●「無事故でけがをした話」
 これはジャイアンの父親が車にひかれた話で、のび太がタイムマシンで事故の直前の現場に行き、ジャイアンの父親をつきとばし、のび太がもとの時間帯に戻ったら、ジャイアンから「何の恨みで親父を突き飛ばした」と言われ、殴られた。これを「ペロ!生きかえって」と比較すると、歴史と記憶の関係がよくわかる。

 

前後一覧
09年7/1

 

関連語句
ドラえもん のび太 プロポーズ作戦 野比 因果関係 タイムマシン
予定調和 ドラえもん 関連語句 無事故でけがをした話

注釋
「タイムマシンで犯人を」
これについて、以下のHPで分析している人がいる。
www15.ocn.ne.jp/~slar/03-41.html

参照
予定調和――過去を変えることは可能かI
主な『ドラえもん』関連記事(2009年7月)