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今ごろ気づいた(あるいは想い出した)が、「風雲竜虎編」は『必殺仕事人』より前に『北斗の拳』で使われていた。
『北斗の拳』のアニメでケンシロウが牙一族との戦いに入ったのが1985年3月28日放送の第23話で、サブタイトルが「第二部風雲龍虎編・俺を待つのは戦いだけなのか!」であった。
└→Wikipedia 北斗の拳 (アニメ)>放映リスト

一方、『必殺仕事人V風雲竜虎編』は1987年に放送された。

また、87年の必殺SP版の一つ「仕事人vs秘拳三日殺し軍団」で、悪党である僧侶が使った拳法は北斗神拳に似ている。赤井英和が演じた僧侶が拳法を使う設定だったが、ビデオで観た記憶では、彼を含む僧侶の集団が拳法を使っていた(つまり拳法の使い手は複数いた)ように見えた。

『北斗の拳』ブームの影響はすさまじいが、もともと、中国医学を暗殺に応用するというのは『必殺仕置人』の念仏の鉄が先である。拳法であれば棺桶の錠が琉球の空手を使った。
鉄は按摩と骨継ぎを応用した骨外しを使う。これは『仕掛人』の梅安の針を指にしたもので、渡辺謙が梅安を演じた『仕掛人藤枝梅安』では、梅安は針治療のほかに按摩もやっていた。
梅安は手裏剣も習ったことがあり、『仕掛人』第1話で見せた針を投げる技はそれによるもの。これは『魁!!男塾』の鳥人拳・飛燕につながる。

アニメ『忍者ハットリくん』でも「忍法ツボおし」があったような気がするし、浅香唯が3代目麻宮サキこと風間唯を演じた『スケバン刑事III』でも指圧を応用した拳法が出てきた。

『北斗の拳』のブームのときの漫画で、藤本ひとみ・島崎譲による漫画『THE STAR』がある(作者名はネットで再確認した)。俳優を主役にした藝能漫画だったが、撮影シーンでは台本を無視して俳優同士が拳法で格闘するなど、次第に『北斗の拳』に近付いた。あるときは主人公が『必殺仕切屋稼業という時代劇で「飾り職人の政」を演じることになり、三田村邦彦が演じた秀と村上弘明が演じた政を合わせたようなキャラクターであった。

また、当時、コサキン(小堺一機と関根勤)のラジオでは必殺シリーズがよく話題になり、リスナーからの葉書で、新克利、近藤正臣、和田アキ子が必殺に出ていたことが報告さて、ラジオドラマ『必殺うぷぷ人』もあった。
一方、この番組では、関根勤の「絶叫」(次第に単なる会話のコントになっていったが)があり、『北斗の拳』のケンシロウや悪人の絶叫が話題になり、リスナーによるギャグのネタになっていた。
さらに、「秘孔を突くと絶叫する埴輪」を作って送ったリスナーもいたようだ。
そして、神谷明がゲスト出演したときに、番組内の『うぷぷ人』は『北斗の拳』のパロディーと化し、声だけで登場したケンシロウの正体は、キン肉マンだったという落ちであった。

ちなみに『キン肉マン』の作者である二人組の漫画家「ゆでたまご」の一人も必殺ファンであり、その一人が『必殺・三味線屋・勇次』のパンフレットのコメントを寄せている。その漫画家は必殺シリーズの主人公の中でも梅安、鉄、大吉、印玄といった坊主頭のキャラクターのファンである。

追加
『侍ジャイアンツ』と『新巨人の星』も単行本、文庫の「~の章」の名前がよく似ている。
└→『侍ジャイアンツ』と『新巨人の星』のサブタイトル