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大リーグボールvs明訓四天王I、〃II、〃III

大リーグボール1号vs怪力打法
明訓四天王以外では、甲府学院の賀間剛介がバントの構えで、バットにボールが当たってから振り、腕力で長打にする技術を持っており(明訓との対戦は山田世代高1秋)、これは『侍ジャイアンツ』アニメ版で大砲万作が初期ハイ・ジャンプ魔球を打った打法に近い(アニメ『侍ジャイアンツ』の時代設定は1973年のシーズン、山田世代中3)。

 

 

この腕力打法は『巨人の星』で花形が鉄球・鉄バット特訓(1968年夏~秋)で大LB1号を打った打法に近い(68年9月18日、巨×神)。これを会得(ゑとく)するために花形は血染めの特訓をしたが、賀間剛介は柔道で鍛えた力とダンベルを長時間持つ練習で、簡単に実行した。

 

 

 

賀間は2009年の開幕直後には普通にバントをしていた。長打を警戒する守備陣の裏をかいたのだろうか。いずれにしろ、バントの構えから強引に長打にするのは、相当な量の体力を消耗するはずで、いくら怪力の賀間剛介や大砲万作でも、気楽に何度も使える打法ではないだろう。

 

 

 

消える魔球vs岩鬼の心眼打法
大リーグボール2号、消える魔球に関しては、やはり岩鬼の出番である。
岩鬼はいわき東(福島県いわき市=磐城市代表)の緒方勉との対戦で太陽光線が目に入った状態でHRを打ったことがあり、白新戦でも目を閉じて不知火の球を打ったことがある。青田戦では応援団に静寂を求め、周圍の音を消した状態で心眼打法を試みたが、中西球道がスローボールを投げて切りぬけた。
星飛雄馬の消える魔球は速球の球道から外れているが、緒方勉のフォークを打てた岩鬼なら何とか攻略しただろう。
BT学園の隼は球場の照明に隠れる「消える魔球」を投げた。星飛雄馬がこの手を使わなかったのは不思議である。隼は東京スーパースターズに入ったのち、2008年日本シリーズでは消える魔球の「本家」だった巨人軍を相手に消える魔球を披露した。

 

 

 

『アストロ球団』には盲目の選手もいたようなので、消える魔球にとっては強敵になっただろう。

 

 

 

大リーグボール3号vs怪力&快足
大LB3号はボールがバットの風圧でよける魔球。
山田太郎は鷹丘中学時代、長島の投げるストレートを空振りし、バットの風圧でボールにブレーキがかかって、ボールが本塁上で真下に落ちたことがある。
また、東海高校に入る直前の雲竜はボールをバットの風圧で飛ばす「真空切り」を披露した。
問題はこれらの打法が実戦ではヒットと判定されないことである。

 

 

 

バントなら当たるので大砲万作や賀間剛介の「バントして当たってから振る打法」で打てそうだし、アニメの花形と左門はその打法を試みて、惜しくも敗れた。しかし、1回づつの非公式の勝負だったので、同じ打法で何度も対戦すれば勝てただろう。

 

 

 

バントを足でヒットにする手もある。
これができる快足の選手は梶原キャラクターでは速水譲次がおり、水島キャラクターにも足利速太、真田一球など数多い。
速水譲次は大LB3号が出現する前に作品から去った。アニメでは大LB1号のとき、金田正一が1号を脅かす「伏兵」の存在を指摘し、星は最初、速水のような快足を想定したが、本当は自分一人で勝とうとする思い上がりであった。
大LB3号は明訓四天王には難物だろうが、西暦2004年以降、足利が入ったスーパースターズ、一球が入った楽天などは1号と3号をバントして足でヒットにする策を選ぶだろう。
また、バントでヒットにするのがうまい殿馬であれば攻略できただろう。

 

 

 

アニメの花形は花形モータースの科学班による特製ピッチングマシンで大LB3号を再現してもらい、それで練習をしたときにバントで打てることに気づいたが「よほどのことがない限りヒットにはならん」という趣旨のことを心の中で言っていた。しかし、その「よほどのこと」をいとも簡単にやってのけるのが水島新司の生み出した選手たちである。

 

 

 

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09年6/2