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日本の時代劇――『必殺シリーズ完全百科』 『必殺!大全集』


○必殺シリーズファンクラブとらの会会長・山田誠二『必殺!大全集』(データハウス、1996年)
映画『必殺!主水死す』公開(1996年)の時期に出たもの。

『主水死す』の撮影終了報告記者会見で三田村邦彦が半ば冗談で「またテレビでやるんでしょうが」と言い、藤田くびが首を横に振って否定したらしいが、結局、『仕事人2007』でこれが実現してしまった。
『主水死す』の撮影で、松居一代扮するお美津の方が大奥ことばの「早ようしや」が大阪辯の「早うしいや」になってしまい、NG連發、勇次が塀の上で待たされたとある。大した違いではない気がするが。

ラストシーンについては、脚本の案で中村家でせんとりつが新たな養子をもらう手続きをする場面も考えられたが、それは最終的に却下され、焼け跡に十手のシーンになったと書かれてある。
『主水死す』で、あの爆發のあとの中村家が描かれなかったことに不満を感じた人も多いだろう。

『必殺!大全集』では『主水死す』の内容についてのページが多く、過去の必殺については簡単に述べられている程度である。『必殺仕事人・激突!』までの必殺シリーズに関しては『完全百科』のほうに詳しく書かれてあるので、両方読むことをお勧めする。
アマゾンの『必殺シリーズ完全百科』に関するページで、『必殺!大全集』についての書評を描いた人がいるようだ。

『主水死す』での主水の「最期」は爆發事故死のようなもの。
赤井剣之介のように裏稼業の業(ごう<ごふ)を背負った最期を想像していた人は拍子ぬけしただろう。
一方で、藤田まことによると、その後も熱心なファンが「(主水が)死んだ姿は見てない。どっかで生きてる」と信じていたようで、それが「復活」につながったらしい(『TVJapan』2007年7月号)。

山田誠二氏の「必殺!大全集」は1996年6/20に(株)データハウスから出た。
0:12 - 2012年10月28日

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