これはプロらしいが、ノンプロと呼ばれる社会人野球はアマチュア扱いされる。
高校、大学野球は完全にアマチュアである。
では、プロとアマチュアの違いは選手が金をもらうかどうかだけだろうか。

 

 

「女性初のプロ投手」という報道を見聞きしたとき、てっきり、有名な12球団(巨、ヤ、横、中、神、広、日、楽、西、ロ、オ、ソ)のどれかかと想ったが、「関西独立リーグの神戸9クルーズ」と聴いたとき、リーグも球団も初耳だったので、「これは社会人野球じゃないのか」と想ったものだ。

 

 

 

関東や関西では独立リーグが普通のプロ野球に隠れてしまうが、四国や北陸では独立リーグが唯一の「地元の野球チーム」である。甲子園大会が盛り上がるのは各地域の代表がそろうからで、市場原理に任せたプロ野球ではどうしても地域が偏ってしまう。

 

 

 

ロッテが宮城から神奈川に移った1978年から、ダイエーがホークスを買収した88年まで、12球団の本据地は瀬戸内~関西~東海~関東に集中しており、もっとも西にあったのが広島であった。
その後、しばらくは北九州~瀬戸内~阪神~中京~京浜という、大工業地帯にプロ球団が集中(下注釋)。
日本ハムが札幌に移って東北に楽天ができると、北海道、東北まで廣がったが、さすがに九州と本州では山陽~東海道~東北新幹線沿線で、北海道では道庁所在地である。

 

 

 

球界再編の直後、四国・九州アイランドリーグができ、北陸にはベースボール・チャレンジ・リーグができた(下注釋)。
北陸のBCリーグの場合、水島新司の地元・新潟からアルビレックス、松井秀喜の地元・石川からミリオンスターズ、さらに富山サンダーバーズ、福井ミラクルエレファン、長野から信濃グランセローズ、北関東から群馬ダイヤモンドペガサスが参加している(下注釋)。

 

 

 

新潟アルビレックスは他県のBCリーグのチームと試合をするほか、東北楽天の二軍とも試合をしている。

 

 

 

一時期、プロ野球のチームが広島と中日を除いて関東と関西に集中していたこともあったが、関西でファンが阪神に集中し、関東では巨人に集中するとかえって逆効果である。

 

 

 

前後一覧
2009年5/30

注釋
大工業地帯
└→「四大工業地帯」「メガロポリス」【地理】

 

 

 

アイランドリーグとBCリーグ
ネットで検索すると、「四国・九州アイランドリーグ」は「リーグ」とその前の「アイランド」の間に「・」がなく、「ベースボール・チャレンジ・リーグ」では「リーグ」の前が「・」で区切られている。

 

 

 

群馬が北陸リーグ
こういう地理的分類は複雑である。高校野球の選抜大会では「中部地方」という概念がないようで、山梨県が関東地方に入っている。岐阜は内陸だが東海ブロックに入り、長野は北陸というように、本州中部の3県が北陸、東海、関東に分けられている。

参照
吉田えり投手のナックルについて
新潟アルビレックスと楽天二軍が試合
スポーツ全般、梶原vs水島他(2009年5月15日~31日)