↓
1975年に『ウルトラマンレオ』で一区切りしたウルトラシリーズが、1979年に『ヤマト』ブーム、映画『銀河鉄道999』公開、『機動戦士ガンダム』放送開始と前後してSF宇宙アニメの『ザ☆ウルトラマン』として復活、そして本来の実写特撮ドラマとして5年ぶりに登場したのが『ウルトラマン80』であった。
『金八』を放送したTBSによる『ウルトラマン80』も、この学園ドラマブームの流行に乗ることとなった。
矢的猛は怪獣と戦うUGMという部隊の隊員であって、しかも中学の教師という設定であった。
しかしながら、番組の途中では学校のシーンがなくなり、隊員として怪獣と戦う主人公の姿だけが描かれるようになった。「学園ドラマとしての『ウルトラマン80』」は途中で打ち切りになったと言える。
『ウルトラマン80』としては学園シーンがなくなったのは、路線変更であるが、これで『ウルトラマン』初代編から『レオ』までの本来のウルトラシリーズに戻ったとも言える。
生徒たちやほかの先生たちに代わって、作中世界に仲間入りした女のウルトラ戦士「ユリアン」こそ、むしろ、「80年代のウルトラシリーズ」にふさわしい新鮮さを持っていた。
Y!Japan ウルトラマン80 最終回
Y!Japan ウルトラマン80 教師編 終了
矢的猛はこの再登場で、「怪獣との戦いの激化で教師の職を捨てた」との趣旨の説明をしたようだ。
ここで、大人になった生徒たちを演じたのはもとの子役ではなく、別の俳優だったようで、ネットではこれを批判する声もあるようだが、『メビウス』で描かれた『80』の後日談は、あくまで作品世界に対する結論であって、出演者に対するものではない。生徒役の俳優が別であってでも作中の設定でそれぞれ「同一人物」なら、それでいいと想う。
Y!Japan ウルトラマンメビウス ウルトラマン80
Y!Japan ウルトラマンメビウス 80 桜ヶ岡中学
昭和40年男はザ☆ウルトラマン（昭54）とウルトラマン80（昭55）だと14～15歳の中学生になり、見ていたかどうか微妙。
後にメビウスで80を再登場させたスタッフには昭和44（1969）年生まれがいたらしく、「深イイ話」で紹介された。
鋭い質問→ウルトラマン80の主人公は教師と防衛隊？の隊員の二足のワラジを履いていたそうですが昼は教師で夜は隊員みたいな事をしてたのですか？もしそうならいつ寝てたのですか？ （知恵袋）
〔#知恵袋〕
〔こば＠ジェミニのサガっ子クラブ@koba200x1さん〕
ドラえもんが青くなった理由は色々な世代で諸説分分なのに、いまだにウルトラマンが地球滞在時に3種のタイプへと変わって言った話は大人の事情だけしか存在しない不文律。ライダーだって理由付してもらってるのに。それが全部再改造だとしてもw
ウルトラマン80の教師編が途中でなくなったことについては四半世紀経ってメビウスで説明されたんですけどね。
学校の場面が出てきたのは確かこの回までだったか。
『#ウルトラマン80』第12話「美しい転校生」 -公式配信- 2週間限定配信
学校のシーンが無くなったのは、リアルタイムで見ていたのでよく覚えている。 原点回帰という意味ではよかったが、主人公が学校の先生という設定が外されると「ウルトラマン80」というシリーズの「個性」が分かりづらくなってしまった。
〔#ウルトラマン80〕は主人公が学校の教師を兼任しているという設定が最大の「個性」だったが、それを外すと地球防衛隊・UGMの設定、主人公の変身方法、ウルトラマンのデザインなど、初代ウルトラマンに近く、言ってしまえば「地味」であった。
〔#ウルトラマン80〕の後期で、印象的だったのは、女性ウルトラ戦士・ユリアンが登場したことくらいである。
この辺から学校のシーンが無くなったようだ。
『#ウルトラマン80』第13話「必殺! フォーメーション・ヤマト」 -公式配信- 2週間限定配信
放送期間はタイトルどおり、昭和55年（西暦1980年）4月から翌年3月まで。これは『1年B組新八先生』と『3年B組金八先生2』の放送時期とほぼ一致する。
〔午後7:32 · 2020年12月4日〕：Twitterで表示された日時（日本時間と違う）
〔午後1:32 · 2020年12月5日〕：日本時間
（午後9:48 ・ 2021年3月17日）
〔TWEET(1)〕〔TWEET(2)〕〔TWEET(3)〕〔TWEET(4)〕
2009年5/25（Y!Blog）
注釋
多くのウルトラマンが地球で3分しかいられないのも、30分番組の人間ドラマの中に怪獣のシーンをはさむとウルトラマンの登場シーンが数分以内になるからで、それに学園ドラマを入れると脚本に無理が生じる。
怪獣と戦う部隊の隊員であれば、ほとんど休みのない公務員に近いだろうが、それがやはり多忙な公務員に近い教師を副業にすると、どちらの職務も片手間になる恐れがある。教職員になれるのは現役の隊員でなく、部隊の隊長クラスの経験者、それも現役の幹部でなく、職務を退いた元隊長などが特別講師を務める場合くらいだろう。
学園ドラマとして始まった以上、いくら、途中で怪獣ドラマになったとはいえ、最終回では学校関係者をもう一つのメインにしてもよさそうなものであった。
最終回で学園関係者や学校が出なかった（らしい）のは締めくくりとしては中途半端である。『80』の最終話を2時間SPや前後編にして、改めて主人公が教師を辞める場面も描いてから怪獣ドラマとして幕を閉じてもよかった気がする。
参照
日テレ『1分間の深イイ話』で『ウルトラマン80』の「25年後の最終回」の話
ウルトラシリーズ（2009年～2010年）