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2008年(4)~2009年――『未来少年コナン』『ドラえもん』


こんにゃくゼリーと薬品ネット販賣
訴訟になると訴えられた側はマスコミの取材に対し黙秘をするのが常である。もはや、自分の考えや社会通念より訴訟対策が優先されるのである。
学校に対しては「管理教育はよくない」と言われながら、学校内で殺傷事件が起きると「学校側の管理はどうなっていたのか」などと言う人が出てくる。それで携帯電話も卒業式での撮影も禁止されている。
言わば、大衆の自縄自縛である。

ネットで一部の医薬品を販賣することが一旦は決まりながら、ネット業界などの反対で見直しがおこなわれている。ネットで買った医薬品を勝手に注射して病気などになった人の例があり、そうなると世間の決まり文句は「厚労省によって規制されていないのか」である。ネットで買った薬を使う場合、医者に相談するのが得策であるが、それなら初めから医者に頼んで薬を買うのが賢明である。
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薬 ネット販売 禁止で検索

インターネットはつい最近、人間社会に現れたもので、インターネットで薬が買えなくなっても、それはインターネットがなかったころを想い出せばいいだけで、どうということはない。それは携帯電話、深夜のコンビニ、レジ袋など、みな同じであろう。ただ、薬のネット販賣禁止に反対意見があるなら、こんにゃくゼリーの禁止も行きすぎと解釋してよさそうなものだ。
例えば障碍者手帖を持っている人や高齢者など、一定の条件を満たす人だけネットで薬を買えるようにするとか、ネットで買った薬を使って事故にあってもネットの会社は責任を負わないという誓約書をネットに用意し「同意する」をクリックしないと手続きできないようにするなど、方法はいくつかあるだろう。
「ネットで買った薬でまは一人も死者が出ていない」という意見もあるだろうが、では、何でも死者が出てから対策を採らないといけないのだろうか。そのときになって「死者が出る前に防げなかったのか」というのがマスコミと大衆のお決まりである。

『ドラえもん』と『キテレツ大百科』で主人公が「嫌な奴」をこらしめるために「正義のロボット」を出動させたら、自分がこらしめられたという話がある。
ルールに縛られるのを嫌いながら、ルールに頼りたがる矛盾に人々が気がつかないと、責任のなすりあいがいつまでも続くだろう。

新型インフルエンザの流行に便乗した商賣が出ており、インフルエンザにかかったことを声が違うことの言いわけにする振り込め詐欺がある。さらに、ネットオークションでマスクが高値で賣られており、マスクはいいとして、タミフルもネット上で高い値がついているらしい。
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インフルエンザ マスク タミフル ネット で検索

しかし、こういうとき、薬はネットで買うと危ないようである。
一部の薬のネット販賣を規制しようとする動きの原因は、ネット販賣を悪用する商法があることで、つまり「自由」を悪用することが「自由の制限」を生むことを、理解できない人がまだ多いようだ。


参照
『1リットルの涙』と医師不足
経済活動に対する精神面からの影響
改正薬事法施行