2009年5月10日本放送、16日再放送(大相撲中継の前)の『天地人』で「本能寺の変」の場面。そこで、信長が本能寺で上杉謙信の霊と話しあい、猛火に包まれ、なぜか本能寺が爆發。その直前、信長のアップと爆發シーンの間の非常に短い時間に、空、水田、光秀の横顔が入っていたらしいのだ。
Y!JapanGoogle
天地人 サブリミナル または 本能寺 爆発 で検索

まず、普通に観たのではまったく気づかない。
再放送を録画して一時停止し、コマ送りのようにしてみたが、何かそれらしきものが挟まっているように見えるだけで、おそらくは制作側の編集の都合(あるいはミス)で完全にカットできなかった場面でも挟まっているのかという感じであった。しかし、空と水田と光秀の横顔では「天・地・人」であるから、もし、この3つなら意図的に挟んだものか。

むしろ、普通の視聴者がどうしてこういうことに気づいたか、そのほうが気になる。

サブリミナルは『サルでも描ける漫画教室』と『刑事コロンボ・意識の下の映像』でも話題になっていた。

本能寺の爆發は意外だが、滝沢秀明の『義経』で義経の入った建物の屋根が破れて白い馬が飛び立ったような記憶があるので、もはや、大河ドラマはSFの域に達しているのだろう。
ただ、歴史上の同じできごとを何度もドラマ化していると、視聴者に飽きられないために演出が過剰になる場合があるかも知れない。

「ガスパッチョ」のCMによると、信長は本能寺にいたときに、一時、タイムマシンでガスパッチョのある現代の家庭をたびたび訪れていたらしい。
また、緒形直人が信長を演じた大河『信長』では、ヤスケ(Wiki)が信長の危機を周圍につたえ、加納随天が敵を遠ざけ、信長と運命とともにした。

本能寺の変を描いた時代劇は数多いが、信長、光秀、秀吉といった「当事者」が主役でない場合、例えば伊達政宗や直江兼続のように情報を受けて驚く場面がメインになる。

柴田勝家(Y!辞書)が魚津城を攻め(Wiki)、安部政吉が没。
信長没の情報だけが越後に届くのが遅れていた。兼続周辺では織田方が攻めてくると想って特攻隊かひめゆりのような覚悟。しかし、潮が引くように織田方が兵を引き始めた。
兼続は直感で光秀の謀叛を察するが、まるで津波の前に潮が引くようで、かえって恐ろしかったのではなかろうか。

前後一覧
09年5/17