CMに対する好感度の調査らしい。
すると、印象に残っても、悪い印象であえば、「好感度のあるCM」として名前が挙がらない可能性がある。

せっかく番組の内容に集中しても、すぐCMが入る。多くは保険か金貸し(「消費者金融」)のCMだ。あるいはテレビ局自身の番組の宣傳であるが、スタジオにいる藝能人の表情ばかり並べているので、どんな番組か印象に残らない。これでは廣告として効果がない。

報道番組の最中に急にCMを挟んでも、視聴者はCMに不快感を示し、リモコンでチャンネルを変える場合が多い。CMでなく番組の続きを観たいわけで、マスコミは同じ時期の特定の話題に殺到する悪癖があるので、チャンネルをどんどん変えても必要な情報は入るのである。

番組が「30秒後」などと言ってCMで中断されても、CMにつきあうよりチャンネルを変えたほうが効率的である。
テレビで廣告を出す場合、番組を中断するのがCM離れを生む原因である。
株式のニュースなど、画面を分割して字幕を入れているのだから、CMもそれでやればいい。

NHKにとって視聴者は客であるが、民放にとってはCMを出す企業が客であり、その企業にとって視聴者が客である。
今では各企業はインターネットでの廣告に力を入れており、テレビCMでも細かい説明を省き、「これで検索してください」と言うのが増えた。
CMを楽しむ人も多いが、企業CMは企業のHPで観られるようになっている場合が多い。

NHKも最近は終了時間を2~3分早めて、NHKのBSなど、自分の宣傳に使っているありさまだ。

今では録画した上で、必要な部分だけを観る視聴方法が普及している。
CMを入れるタイミングと入れる方法を根本的に変えないと、CM効果は低下する一方であろう。

中国のCCVのニュース番組では、一つの話題の間にはCMは絶対に入らない。どうも番組の合間か、いくつかの話題のあと、一段落したときに入るようだ。

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2009年5/15