中村主水時代設定3基準変遷（壱）

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中村主水時代設定3基準変遷（壱）、〃（弐）、〃（参）

『仕置屋』の時代設定は天保という説があるが、『仕置人』『仕業人』『新仕置人』は文政らしいし、『仕留人』は幕末。『仕事人』は文政、天保、幕末の3つの時代に分散している。つまり、『仕留人』が幕末というのは動かせないにしても、『仕置人』から『仕事人』までの中村主水のキャリアは文化文政、天保、幕末の3つの時代に別々に存在したことになる。
ここで、それを簡単に並べてみた。『仕事人』の内部の作品は時代順であって、放送順ではない。非主水は放送順である。

寛政前後
（非主水）
……『仕掛人』……

文化・文政
『仕置人』（『必殺仕事人2009公式ガイドブック』によると文政時代）
『仕置屋稼業』
『仕業人』（脚本で文政、家斉の時代）
『新仕置人』（いくつかの資料で文化・文政時代）
『商売人』
『仕事人』
└→『仕事人V旋風編』（第7話、時代設定1819年）
└→映画『裏か表か』（時代設定1820年）
└→SP『仕事人2007』（時代設定1820年）
└→『仕事人2009』第5話「因果応報」（時代設定1821年）
└→SP『春雨じゃ、悪人退治』（時代設定1828～29年、シーボルト事件）

（非主水）
……『助け人』第12話（中村主水ゲスト出演）……
……『助け人』第27話（時代設定は文政2年＝1819年らしい→Wiki）……

天保～嘉永初期（黒船前）
『仕置人』
『仕置屋稼業』（鳥居耀蔵の時代と假定）
『仕業人』
『新仕置人』
『商売人』
『仕事人』
└→『仕事人V激闘編』第17話（ハレー彗星接近を1835年のできごとと假定）
└→SP『春日野局』（家慶が将軍になった1837年から先代家斉が没した1841年までの間）
└→（SP『大集合』、蛮社の獄とアヘン戦争終結の間か）
└→SP『オール江戸警察』（時代設定1841～44年、鳥居耀蔵が南町奉行）
└→（SP『香港・マカオ』、放送当時の1991年から150年前とすると1840年代か）
└→SP『アヘン戦争へ行く』（時代設定は1842年、アヘン戦争終了当時）
└→SP『意外伝』（時代設定は1844年ごろ、平手造酒＝ひらてみきが笹川繁蔵の用心棒に）
└→映画『主水死す』（時代設定は1849～51年ごろ、葛飾北斎没～水野忠邦没）

（非主水）
……『からくり人』第1話（時代設定1832年、鼠小僧処刑）……
……『からくり人』第12～13話（時代設定1839年、蛮社の獄）……
……『新からくり人』第1話（時代設定1844年、高野長英脱獄）……
……『からくり人・富嶽百景』（長英が江戸に戻ってから1849年の北斎没まで）……
……（『渡し人』第4話の時代設定は1843年の玉屋の火災か）……
……『まっしぐら!』（時代設定は1833年）……
……（映画『三味線屋・勇次』、主水の「死後」か）……

幕末（黒船～戊辰戦争）
『仕置人』
『仕留人』（時代設定は1853～54年、2度の黒船の間）
『仕置屋稼業』
『仕業人』
『新仕置人』
『商売人』
『仕事人』
└→SP『大老殺し』（時代設定1858～60年、安政の大獄～桜田門外の変）
└→SP『横浜異人屋敷』（時代設定1863年、または1868年）
└→映画『ブラウン館』（時代設定1866～67年）

（非主水）
……（『剣劇人』は『大老殺し』と同様、『風雲竜虎編』の後日談）……
……『からくり人・血風編』（時代設定は1868年）……

『助け人』第2話と『仕事人V旋風編』のSP『必殺忠臣蔵』で元禄を扱っているがそこは無視。ちなみに、『旋風編』の本編では文政時代の設定。
『三日殺し軍団』で長谷川平蔵が出てくるのは寛政時代とも解釋できるが、長谷川平蔵が山田朝右衛門のように何代にも存在したと解釋すれば、時代は寛政に限らない。
ポルトガルがマカオ自由港の成立を宣言したのは1845年らしい。
『必殺!三味線屋・勇次』では当初、勇次と伝兵衛の会話で主水の死後という設定がわかる場面が撮影されたが、公開までにカットされたらしい。

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