『巨人の星』ではオズマが打った見えない打球が観客の顔面を直撃した。時代設定は1969年前半戦である。その客はあのあとどうなったか。球場や中日ドラゴンズを訴えた様子はない。
河崎実・著『「巨人の星」の謎』によると、梶原一騎・原作で石井いさみ・作画で『野獣の弟』という漫画があったらしい。それによると1970年の巨人軍・多摩川グラウンドで打撃練習中をしていた長嶋の打球が赤ん坊を直撃しそうになったとき、海童猛巳という男がそのボールに飛びつき、赤ん坊を救ったらしい。
河崎実・著『「巨人の星」の謎』によると、梶原一騎・原作で石井いさみ・作画で『野獣の弟』という漫画があったらしい。それによると1970年の巨人軍・多摩川グラウンドで打撃練習中をしていた長嶋の打球が赤ん坊を直撃しそうになったとき、海童猛巳という男がそのボールに飛びつき、赤ん坊を救ったらしい。
『ドカベン』に話を移すと、高1のころの山田太郎がいわき東の緒方勉、山田サチ子とともにスタンドで夏の神奈川県大会準決勝を観戦していたとき、似たようなことがあった。東海高校の試合で、対戦相手は不明。東海(縱じまのユニフォーム)の右打者の打ったボールがサチ子に向かってきて、当たったかと想ったところで通天閣高校の坂田三吉がボールを素手でキャッチ。グラウンドの選手に剛速球で返球した(下注釋)。
『ドラえもん』の「ペコペコバッタ」では、ジャイアンやスネ夫が路上でサッカーをし、のび太の顔面に当たって眼鏡が破損した場面で始まる。のび太は彼らに謝罪を求めただけだが、今なら保護者同士で訴訟に發展するか、町の行政を訴えるケースになるだろう。もっとも、「ダイリガム」にあるように、のび太はジャイアン、スネ夫と野球をして、誰かの打ったボールが隣家の窓ガラスを割ってしまうことのほうが多い(下注釋)。
宮城の球場でファイルボールが目に当たって視力が低下した客が、楽天を提訴したらしい(スポニチその他ネット上のニュースより)。朝日新聞社会面で大きく取り上げられたとき、確か、アメリカでは「客自身の責任」という考えは普通だと書いてあった気がする(あとで縮刷版で確認してみる)。
Y!Japan、Google
↑楽天 仙台 ファウル 提訴 で検索
↑ファウルボール 訴訟 アメリカ 責任 で検索
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↑楽天 仙台 ファウル 提訴 で検索
↑ファウルボール 訴訟 アメリカ 責任 で検索
このケガをした客は報道によると税理士で、お気の毒ではあるが、もし、私がそういう立場で観戦中にボールが当たって負傷しても、私なら球団を訴えることはしない。
安全対策が必要なら、球団からカネをもらうより、そのカネを球団に使ってもらう方が得策である。逆に、この訴えを起こした人は数百万もの賠償金をもらって何をするつもりなのか。自分で投資して安全対策をするつもりなのだろうか。
└→ファウルボールによる負傷で口頭辯論
└→ファウルボールによる負傷で口頭辯論
関連語句
ファウル
注釋
『ドカベン』の山田世代高1夏予選
試合は山田世代高1夏の神奈川予選の準決勝。このあと、明訓といわき東が出場した夏の全国甲子園大会が第56回大会なので1974年夏と想われる。神奈川明訓では土佐丸との試合で負傷した里中に代わって岩鬼の登板が続き、準決勝では丸岡という高校を破った。ここで岩鬼は江川卓の法政大学入学(74年春)を祝福しながら投げていた。明訓が県大会決勝進出を決めると、今度はもうひとつの準決勝に東海が出場。山田、緒方、サチ子は客席で観戦していた。そのときにこのアクシデントが起きた。
└→阪神・鳥谷のHRが客席の賣り子を直撃
ファウル
注釋
『ドカベン』の山田世代高1夏予選
試合は山田世代高1夏の神奈川予選の準決勝。このあと、明訓といわき東が出場した夏の全国甲子園大会が第56回大会なので1974年夏と想われる。神奈川明訓では土佐丸との試合で負傷した里中に代わって岩鬼の登板が続き、準決勝では丸岡という高校を破った。ここで岩鬼は江川卓の法政大学入学(74年春)を祝福しながら投げていた。明訓が県大会決勝進出を決めると、今度はもうひとつの準決勝に東海が出場。山田、緒方、サチ子は客席で観戦していた。そのときにこのアクシデントが起きた。
└→阪神・鳥谷のHRが客席の賣り子を直撃
『ドラえもん』の「ペコペコバッタ」
もともと、のび太の住む町では遊び場が空き地で、そこが使えなくなることがしばしばあった(「夢の町ノビタランド」など)。原作でのび太がジャイアンに殴られてアザと鼻血だらけになることがあるが、メガネがこわれることはほとんどない。実際、メガネをかけている人を殴るのは危険である。
アニメの『ドラえもん』では、2008年の「のび太たちのアイスショー」でのび太がスケートリンクの壁に衝突したとき、顔からぶつかったのに、メガネは無事だった。
参照
球技と住宅の共存
ファウルボウルで観客負傷事件・補足
「野球離れ」について
スポーツ全般、梶原vs水島他(2009年4月)
もともと、のび太の住む町では遊び場が空き地で、そこが使えなくなることがしばしばあった(「夢の町ノビタランド」など)。原作でのび太がジャイアンに殴られてアザと鼻血だらけになることがあるが、メガネがこわれることはほとんどない。実際、メガネをかけている人を殴るのは危険である。
アニメの『ドラえもん』では、2008年の「のび太たちのアイスショー」でのび太がスケートリンクの壁に衝突したとき、顔からぶつかったのに、メガネは無事だった。
参照
球技と住宅の共存
ファウルボウルで観客負傷事件・補足
「野球離れ」について
スポーツ全般、梶原vs水島他(2009年4月)