出演者の年齢
まず、カラー写真とともに主演者のインタビュー記事。
東山紀之、藤田まことをはじめ、男の俳優に関してはプロフィールで名前の下に生年月日が描かれてある。『仕事人2009』で同心を演じている宇梶剛士（うかじたかし）はNHK『スタジオパーク』にも出ていた。
一方、女優の場合、この本のインタビュー記事で、西暦何年生まれか書かれてあるのは1990年生まれの谷村美月だけ。
ほかの女優は野際陽子、中越典子（なかごしのりこ）、和久井映見（わくいえみ）の3人で、西暦何年生まれか書かれていないし、何年デビューかもはっきり書かれていない。中越典子のプロフィールについては2003年にNHK朝のテレビ小説『こころ』のヒロイン役に抜擢されたことが最初に紹介されている（下注釋）。
まず、カラー写真とともに主演者のインタビュー記事。
東山紀之、藤田まことをはじめ、男の俳優に関してはプロフィールで名前の下に生年月日が描かれてある。『仕事人2009』で同心を演じている宇梶剛士（うかじたかし）はNHK『スタジオパーク』にも出ていた。
一方、女優の場合、この本のインタビュー記事で、西暦何年生まれか書かれてあるのは1990年生まれの谷村美月だけ。
ほかの女優は野際陽子、中越典子（なかごしのりこ）、和久井映見（わくいえみ）の3人で、西暦何年生まれか書かれていないし、何年デビューかもはっきり書かれていない。中越典子のプロフィールについては2003年にNHK朝のテレビ小説『こころ』のヒロイン役に抜擢されたことが最初に紹介されている（下注釋）。
続いて本の中ほどに入ると、ページの下、白黒写真とともに解説が書かれた「必殺を飾った名優」がある。ここで藤田まことの解説に2箇所使っているのはいいとして、中条きよしがこのコーナーで紹介されていないのが残念。三田村邦彦は紹介されていたのだが。
この欄では山田五十鈴、京マチ子といった女優でも、男優と同様、生まれた年が西暦何年か書かれている。
また、第15弾『必殺仕事人』のキャストで、2代目元締の山田五十鈴、3代目元締の木村功の名があり、連絡がかりでは前半の山田隆夫の名がありながら、後半の鮎川いづみと三島ゆり子の名がないのが残念。
三島ゆり子が『仕留人』のあとに、必殺に再登場したことは別のところで取り上げられてはいるのだが。
この欄では山田五十鈴、京マチ子といった女優でも、男優と同様、生まれた年が西暦何年か書かれている。
また、第15弾『必殺仕事人』のキャストで、2代目元締の山田五十鈴、3代目元締の木村功の名があり、連絡がかりでは前半の山田隆夫の名がありながら、後半の鮎川いづみと三島ゆり子の名がないのが残念。
三島ゆり子が『仕留人』のあとに、必殺に再登場したことは別のところで取り上げられてはいるのだが。
音楽
過去の必殺のリストは参考になるが、できればOPナレーターと主題歌の題名および歌手名もしっかり書いてほしかった。代わりに平尾昌晃へのインタビュー記事で「荒野の果てに」「やがて愛の日が」「旅愁」「哀愁」「負け犬の唄（ブルース）」「あかね雲」「冬の花」「さよならさざんか」のジャケ写がカラーで紹介されている。作品ごとのタイトルと歌手については『必殺シリーズ完全百科』と『必殺!大全集』に詳しい（主題歌については仕事人ブームのときに『週刊FM』の投書欄でまとめて紹介されたこともある）。
巻末の音楽の解説で『新必殺仕置人』を「1981年」としているが「1977年」が正しい。『新必殺仕事人』との混同であろう。また、同じページで『必殺仕事人V』を「1977年」としているが「1985年」であろう。
過去の必殺のリストは参考になるが、できればOPナレーターと主題歌の題名および歌手名もしっかり書いてほしかった。代わりに平尾昌晃へのインタビュー記事で「荒野の果てに」「やがて愛の日が」「旅愁」「哀愁」「負け犬の唄（ブルース）」「あかね雲」「冬の花」「さよならさざんか」のジャケ写がカラーで紹介されている。作品ごとのタイトルと歌手については『必殺シリーズ完全百科』と『必殺!大全集』に詳しい（主題歌については仕事人ブームのときに『週刊FM』の投書欄でまとめて紹介されたこともある）。
巻末の音楽の解説で『新必殺仕置人』を「1981年」としているが「1977年」が正しい。『新必殺仕事人』との混同であろう。また、同じページで『必殺仕事人V』を「1977年」としているが「1985年」であろう。
「勇次」はすでに過去か
撮影現場のレポートでは大倉忠義（おおくらただよし）扮する源太が悪人を吊るし上げる場面の撮影現場の写真があり、そこに「かつての仕事人、三味線屋勇次にささげるオマージュ」という解説がある。
「オマージュ」とは英語で homage、佛語で hommage で「敬意」の意味。
三味線屋・勇次がすでに「過去の人」になったということのようで、少し残念。
1999年の映画『必殺!三味線屋・勇次』では、中条きよしが「10年後に『必殺!三味線屋・勇次II』に出るのが夢」という趣旨のコメントをしていたが、10年たった2009年4月の時点で、『仕事人』に勇次が登場する気配はなさそうである。
『必殺!三味線屋・勇次』のころは、『主水死す』から3年たった時期で、藤田まことも伝兵衛という別の仕事人を演じており、誰も8年後に主水が復活するとは予想していなかっただろう。
必殺シリーズ関連本『必殺!大全集』によると、96年の『主水死す』が公開された当時、製作者と主演者の記者会見で、三田村邦彦が冗談で「また、テレビでやるんでしょうが」という趣旨のコメントをしていたらしいが、はからずもそれが現実となった。
撮影現場のレポートでは大倉忠義（おおくらただよし）扮する源太が悪人を吊るし上げる場面の撮影現場の写真があり、そこに「かつての仕事人、三味線屋勇次にささげるオマージュ」という解説がある。
「オマージュ」とは英語で homage、佛語で hommage で「敬意」の意味。
三味線屋・勇次がすでに「過去の人」になったということのようで、少し残念。
1999年の映画『必殺!三味線屋・勇次』では、中条きよしが「10年後に『必殺!三味線屋・勇次II』に出るのが夢」という趣旨のコメントをしていたが、10年たった2009年4月の時点で、『仕事人』に勇次が登場する気配はなさそうである。
『必殺!三味線屋・勇次』のころは、『主水死す』から3年たった時期で、藤田まことも伝兵衛という別の仕事人を演じており、誰も8年後に主水が復活するとは予想していなかっただろう。
必殺シリーズ関連本『必殺!大全集』によると、96年の『主水死す』が公開された当時、製作者と主演者の記者会見で、三田村邦彦が冗談で「また、テレビでやるんでしょうが」という趣旨のコメントをしていたらしいが、はからずもそれが現実となった。
時代設定
この『ガイドブック』の「必殺シリーズ雑学検定」のコーナーで時代設定がはっきりしたのがよかった。
『必殺!III裏か表か』の時代設定は文政3年、つまり西暦1820年。
『必殺まっしぐら』の時代設定は天保4年、つまり西暦1833年。
『必殺からくり人血風編』の時代設定は慶応4年、つまり西暦1868年。
『暗闇仕留人』の時代設定は嘉永6年、つまり1853年（最終回の舞台は翌年、嘉永7年＝1854年）。
『仕事人アヘン戦争へ行く』の時代設定は天保13年、つまり西暦1842年であった。
この『ガイドブック』の「必殺シリーズ雑学検定」のコーナーで時代設定がはっきりしたのがよかった。
『必殺!III裏か表か』の時代設定は文政3年、つまり西暦1820年。
『必殺まっしぐら』の時代設定は天保4年、つまり西暦1833年。
『必殺からくり人血風編』の時代設定は慶応4年、つまり西暦1868年。
『暗闇仕留人』の時代設定は嘉永6年、つまり1853年（最終回の舞台は翌年、嘉永7年＝1854年）。
『仕事人アヘン戦争へ行く』の時代設定は天保13年、つまり西暦1842年であった。
『必殺仕置人』の時代設定は文政年間（1818～1830）らしい。
巳代松の名前
61ページでは「己代松」、74ページでは「巳代松」になっている。
山田誠二氏の『必殺シリーズ完全百科』では「已代松」もある。
注釋
映画『三味線屋・勇次』のパンフレットでも男優の経歴では何年生まれか書かれてあったが、名取裕子など、女優の経歴では生まれた年が何年前かわからないようになっている。
女優の年齢を隠す「男女差別」であろうか。
参照
必殺シリーズ作中概略年表（文化・文政以降）
必殺シリーズ書籍資料
日本の時代劇
必殺シリーズ（2009年3月～5月）
61ページでは「己代松」、74ページでは「巳代松」になっている。
山田誠二氏の『必殺シリーズ完全百科』では「已代松」もある。
注釋
映画『三味線屋・勇次』のパンフレットでも男優の経歴では何年生まれか書かれてあったが、名取裕子など、女優の経歴では生まれた年が何年前かわからないようになっている。
女優の年齢を隠す「男女差別」であろうか。
参照
必殺シリーズ作中概略年表（文化・文政以降）
必殺シリーズ書籍資料
日本の時代劇
必殺シリーズ（2009年3月～5月）