Y!Japan Y!辞書 Google Wikipedia 雅虎 谷歌 Y!Korea アマゾン

大リーグボール改良案・注釋 

最終的に、星飛雄馬が大LBを効果的に使うには次のようにすればよかった。

 

 

(1)まず、飛雄馬は伴宙太から柔道を教わるなどして、対戦相手(野球の場合は相手打者)の心裏、動きを読む技を身につける。
(2)そして、飛雄馬はカーブ、スライダー、ナックルなど既存の変化球を多数マスターし、一徹譲りの魔送球にも磨きをかける。
(3)そして、実戦で飛雄馬は打者の動きを読み、打者がバットを構えたままなら当てて凡打に打ち取りり、打者がバットを振るときには魔送球を含めた各種変化球を横や縱に曲げ、あるいはスローボールを駆使して巧みにコーナーを突き、「バットをよけるボール」にしてストライクを取るか、あるいは打たせてアウトにする。

 

 

 

蜃気楼の魔球も、これらの投げ分けの中に混ぜて使うべきなのは言うまでもない。

 

 

 

もし、飛雄馬が早いうちから藤田元司や堀内恒夫からの助言を求めていたらこういう現実的な策で、長い投手生活を送れただろう。

 

 

 

予測できたら当てずに外すべきだ
川上監督は大LB1号が69年前半戦でオズマに打たれたあと、1号の改良案としてボールをバットに当てずに外す作戦を想いついたが、それは花形に打たれた68年後半戦の段階で想いつくべきであった。

 

 

 

また、68年の日本シリーズのとき、飛雄馬は花形式の特訓をした阪急の打者に対抗するため、グリップ・エンドに当てるほどコントロールを磨いたが、打者の動きを予測できた上でそこまでコントロールが正確になったら、ボールをバットに当てずに外したほうが得策である。

 

 

 

当の飛雄馬が日本シリーズ前半戦で「釣り堀での特訓で門限破り」など愚かなことをしたのも問題である。そんな単独行動をせずに、初めから試合に参加していれば、予測した上で外す作戦を想いついたはずだ。この一連のプロセスで周りの投手出身に指導者が飛雄馬に作戦面でのアドバイスができなかったのも妙だが、飛雄馬の側がそれを求めなかったほうが悪い。

 

 

 

飛雄馬は川上監督からどんなアドバイスを受けても無視し、勝手な判断で試合や練習をさぼっていた。
投手出身のコーチ陣や他の投手からのアドバイスもなかったようだ。
飛雄馬に助言した元投手は金田正一と王貞治くらいで、魔球が打たれても藤田ピッチングコーチにも相談しておらず、同僚だった堀内とも一言も口をきいていない。
星飛雄馬の行動には、不可解な部分が多い。

 

 

 

前後一覧
2009年3/21