中国大陸の目で国共内戦を描いた文学作品『百合花』では国民党を悪玉にしており、大陸の中国人の愛国心を強調していた。

しかし、共産党も国民党も国のために戦ったはず。
『将軍家光しのび旅』でも家光は敵だった豊臣方の忠臣をほめ、『キャンディ・キャンディ』でもキャンディは「ステアを撃ったドイツ兵もそこかの空に散っているかも。その縁者の悲しみは私たちと同じだろう」という趣旨の台詞を心の中で述べている。

10年ほど前の中国大陸では、国民党の愛国心を評価する思想は否定されていたようだが、国共接近で、中国側も「敵への評価」をするようになったようだ。
それは中国大陸と台湾の経済による。すると、中国も日本との経済協力を進めるため、日本の愛国心を評価すべきである。
結局、「過去の清算」の名の下におこなわれる謝罪要求も、それを封印した『未来志向」も、経済のため、カネ目当てであったことになる。

戦争は相手の「反省」をあてにして防ぐものではなく、相手が戦争をしたくてもできないよう、自らの守りを固めて防ぐものだ。