「悲しみ」が何だというのか

秋葉原の通り魔事件で、「遺族の悲しみ」が強調されている。

マスコミのお決まりの感情論。凶悪な殺傷事件があって、「悲しみが広がる」などという報道が出るが、「悲しみ」がどう廣がろうと犯罪は防げない。
被害者や住民が悲しもうが怒ろうが犯罪をする者はする。

犯罪を防ぐにはどうするか、冷静に考えるべきなのに、まことにマスコミは進歩がない。

物価高も戦争も日本では「自然現象」か 

テレビのニュース原油高騰による生活用品値上がりを報道しているが、値段を天気予報のように報道している。値段は自然現象か。誰のせいで値上がりしているのか、何も報道がないし、「値上がりが家計を直撃、大変だ、大変だ」ばかり。どうすれば値上がりを止められるか誰も何も言わない。

これは第2次大戦に関する言説に似ている。戦争がまるで台風か大雨のように「始まった」。その結果、これだけ悲惨だと騒ぐだけで、原因を何も言わない。
これでは物価高も戦争も防げない。

それでいて、殺人事件が起きると、マスコミは被害者と加害者の「母校で書いた作文」、「性格」、「交友関係」など、どうでもいい無駄知識=トリビアを探し回る。「取材しました」という形だけ。何も意味がない。

◆◇西暦2008年、明治141年、大正97年、昭和83年、平成20年7月1日◇◆