他の個所で、おそらく江戸時代は「慶應」だっただろうということで、慶応を「慶應」と書いていたが、よく考えたら「応仁」も「應仁」だったはずで、ここでは「慶応(<慶應)」にした。
今後はこだわらないことにするので、統一性がなくなるかも知れない。

中國の Yahoo! と Google
Y!China(雅虎)
Google China(谷歌)
└→「慶應大學」で検索→「庆应大学」と表示される。

Wik辞典
└→「應」で検索→「『应』と『応』も参考にせよ」という意味の表示が出る。

したがって、「重慶」Congqing は大陸で「重庆」になる。
徳川慶喜は大陸で「德川庆喜」になる。

漢字を簡略化しながら、固有名詞だけ「例外」にしたのはいつごろから、どういう事情だろうか。
これのせいで「渡辺」か「渡邊」か、「小沢」か「小澤」か、「真」か「眞」か、一々出版社で確認する面倒な世の中になった。昔の日本では「渡邊」を「渡辺」、「小澤」を「小沢」にして通していた。だから「渡辺」「小沢」という字体が存在するのだ。そのため、日本でも20年ほど前の雑誌では、長嶋茂雄は「長島~」だったのである。

今の中国では固有名詞だけを例外にして繁体字を認めるようなことはない。簡体字で書く場合は普通名詞も地名も人名もすべて略す。漢字とはそういうものだ。