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『はじめ人間ギャートルズ』『西遊記』『酔拳』など
『はじめ人間ギャートルズ』では石器時代の人間がサル(猿=apeまたは猴=monkey)に果物を食わせ、吐き出させると酒が出たようで、「サルザケ」と呼ばれていた。
結婚式で男が酒を飲まされるのは悲劇でもある。
あの猪八戒は人間の姿に化けて人間のむすめを救い、婿になったが、結婚式で酒によって豚の姿に戻ってしまった。

ジャキー・チェン主演の映画で『酔拳』がある。酔えば酔うほど強くなる拳法の話である。

必殺シリーズ
『必殺仕事人』の中村主水は『大老殺し』では酔いどれの仕事人(西郷輝彦が演じた)の飲酒を批判していたが、のちに『オール江戸警察』では平田深喜と仲間の一緒にアジトに行く途中で酒を飲んでいる。

梶原一騎の作品
梶原一騎の作品で、主人公の親、親代わり、または師匠代わりの男たちは、おおかた、酒豪である。
『柔道一直線』の車周作、『あしたのジョー』の丹下段平、『巨人の星』の星一徹しかり。

星一徹は飛雄馬が巨人に入団した67年秋以降、飛雄馬が巨人の明星になる日まで禁酒を宣言。
1970年に飛雄馬が一徹との勝負に勝って失踪したあと、1975年には一徹も屋台で酒を飲んでいる。
一徹も飛雄馬が巨人の明星になったと一度は認めたようだ(『新巨人の星』冒頭では一時、懐疑的になっていたが、『巨人のサムライ炎』では飛雄馬が2度も巨人の星になったと認めていた)。
75年当時、飛雄馬も酒を飲んでいたが、巨人に復帰してからは飲まなくなったようだ。
└→1975年――『新巨人の星』長嶋G編開始(「泥濘の章」)

1970年春、飛雄馬の大LB2号が花形に打たれたとき、左門は「酒ば飲めたらどげん楽か」と言っており、飛雄馬、京子がアルコール飲料を飲んだとき、「お互い未成年」と言っている。これは「飛雄馬と京子が未成年」の意味だろう。
『巨人の星』のプロ野球編の基準では飛雄馬は1951年生まれで、1970年当時は19歳だが、左門は2年先輩なので1970年当時、20~21歳である。
その後、1975年に伴と再会した左門は、料亭に招かれ、そこで伴のすすめる酒を断り、星飛雄馬が失踪してから禁酒をしているということを述べている。そうなると左門の禁酒は1970年秋から75年夏まで続いてていたことになり、禁酒というより、1975年まで飲酒経験がなかった可能性もある。

水島新司の作品
水島新司の作品でも酒豪が多い。
巨人学園の真田一球は酒に強く、同じ野球部の先輩・大友と飲み歩いたことがある。元阪神の岩風が巨人学園の監督で、岩風は1974年に藤村甲子園と長嶋茂雄の対決で捕手をつとめ(これから「つとめる」は極力、ひらがなで書こう)、阪神を引退した。
└→和語漢字表記について

あぶさんと徳川監督も酒豪である。
あぶさんは高校3年のとき(推定1964年度)、本塁打を放ったが飲酒がばれて、母校は出場停止。
└→『あぶさん』【作品】【人物】

酒は消毒薬代わりになるらしい。

1973年(推定)、あぶさんが南海に入ったとき、鷹丘中学と東郷学園の試合で山田が腹を負傷(アニメでは1976年度)。観戦していた明訓の徳川監督と川越中学(のちに白新高校)の不知火がかけつけ、不知火は徳川監督の酒を山田の傷口にあびせ、自分の腹のサラシを包帯代わりにした。

東京メッツに入った日の本盛はバットの中、ユニフォームの裏に隠したビニール袋に酒を隠したりして試合中に飲酒していた(文庫第5巻、第27話「よっぱらい投手」)。
日の本は日下部のリリーフとして登板したことがあり(文庫第5巻220ページ)、阪神戦では絵から察するに阪神の監督が金田正泰。すると74年デビューだから日下部、火浦、唐部、丘と同期であろう。

明訓高校の岩鬼は試合中、ユニフォームに酒を隠し、ストローで飲んでいた。これは日の本が使った手と同じで、岩鬼はこれでストライクを悪球(岩鬼にとって絶好球)にして打った。
確か、岩鬼はこのとき、前の日に「かすづけ(粕漬け)を食べ過ぎた」とかいう言いわけをしていたように想う。
アニメでは第139話「男岩鬼!ろれろれ大ホームラン」のようで、そうだとすると山田世代高2夏の予選、東海高校戦(土井垣監督、投手は渚→里中)である。
これはアニメの基準では78年夏、この年の夏の甲子園で弁慶高校に敗れたあとの原作の描写から考えると89年夏の予選になる。
└→「悪夢のオールスター」「男岩鬼!ろれろれ大ホームラン」

飲酒の言いわけでは奈良漬けが利用されることが多いが、奈良漬けを満腹するまで食べても、飲酒とされるような結果にはならないらしい。

『大甲子園』で1985年の夏、甲子園で明訓と巨人学園が試合をした際、三球士の一人・堀田が酒をごまかすために風呂に入り、酒のにおいを消すために大量にニンニクを食っていた。
しかし、殿馬によって見破られ、堀田は「高熱が出て、ニンニク入りたまご酒を飲んだ」と辯解。つまり、酒は薬の代わりだと主張した。結局、堀田は試合には最後まで出場できた。

藤子・F・不二雄作品
ドラえもんのポケットから出る物には、真水を酒にする(真水を飲みながら食べると酔っ拂う)効果がある「ようろうおつまみ」がある。

その他
BAR来夢来人のカクテルにはいろいろな奇跡を起こす作用があるが、バーテンダーの沙羅は運轉する客に普通のカクテルを飲ませ、飲酒運轉をまねいたことがある。
└→『BAR来夢来人』

2009年2月、中川昭一前財務相がG7のおこなわれていたローマで記者会見したとき、酔っ拂っているように見えた。本人は風邪薬の飲み過ぎと辯解したが、ワインを注文して飲んでいたことが判明。
大量に薬を飲むほど体調が悪いなら、事前にローマのG7関係者に知らせておくべきだし、酒も断るべきであろう。巨人学園の堀田のように「たまご酒を飲んだ」というような言いわけは想いつかなかったのだろうか。

「酒は百薬の長」とは言われるが、どんな薬も飲み過ぎれば毒である。

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2009年2/22