Y!Japan


90年代終わりから2000年代初めの数年、中国にいたときは、タクシーの前と後ろで仕切りは余り見なかった。
助手席に座って、運轉手に携帯電話を貸して目的地までかけてもらったり、後部座席から手を伸ばしてタオルでフロントガラスの内側のくもりをふいたりした。
最近ではタクシー強盗対策で日本でもアメリカでも中国でも仕切りが増えるようだ。
これで客と運轉手のコミュニケーションが薄れると嘆くのは感情論であって、文句はタクシー強盗をする連中に言うべきである。

民衆がモラルを守れないと政府や警察は物理的な規制をするしかない。
そのとき「体制が縛るのはよくない」と文句を言っても意味はない。まず、法が動く前に自分たちが犯罪をしない、または防ぐことをしなかったか、考えるべきであろう。

反体制の矛盾は、政府が何もしないなら「無責任、野放し」と批判し、何かすれば「権力による統制」と批判することだ。

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2009年2/4