『必殺仕事人2009』放送決定

2009年1月4日日曜日、SP『必殺仕事人2009』放送。

その後、連続ドラマとして半年続いた。
時代設定は第5話「因果応報」で大佛建立の話があり、立て札と瓦版から文政4年、つまり1821年2月とわかる。
また、第11話「仕事人、死す!!」で近江のお富の人相書きが、やはり文政4年のもので、4月に作られたようである。
『必殺仕事人2007』では冒頭の字幕で文政3年、つまり1820年の2月の話だとわかるので、『2009』はその1年後の話である。
└→『必殺仕事人2009』の時代設定を作中の人相書きから推定

一方、1996年に公開された『必殺!主水死す』では1849年の葛飾北斎の死が描かれたあと、1851年の水野忠邦の死が描かれ、主水が水野忠邦を暗殺したことになっている。
『主水死す』における水野忠邦没が1851年、『必殺仕事人2009』の時代設定が1821年であるから、『2009』は『主水死す』で描かれた時代から30年前の話である。
逆に言えば、『主水死す』で主水が「死んだ」のは、『2009』で主水が自身番に移ってからおよそ30年後のことである。
└→『必殺!主水死す』の時代設定は黒船直前

『2009』で中村家は高齢者3名で、養子がいないのが不思議。『IV』の「せんとりつ、子供をもらう!?」で一度、養子をもらったことがあり、その養子は家になじめず出て行ったが、下宿人もいたくらいだから、また、別の養子をもらっていいのでは。

東山紀之扮する渡辺小五郎(~しょうごろう<~*せうごらう)主水の養子という設定でもよかったはずだ。
刀を使う仕事人が2名というのは『必殺仕事人』鹿蔵編と『必殺仕事人・激突!』でもあったので、それは問題ない。

絵筆に仕込んだ針を使う仕事人が、相手を抑えてから武器を使うまで時間をかけすぎで、相手はその前に抵抗できなくなっているのか。

仕置のテーマは過去の流用で、主題歌とは別の曲。これは『新必殺からくり人』『必殺まっしぐら!』『仕事人・激突!』でも同様。

主題歌は渡辺小五郎の仕事のあとに流れる。

もともと必殺シリーズでは仕置のテーマ曲と主題歌が同じメロディーで、編曲が違うのも魅力ではあったが、それに縛られてどちらかが(個人的感想として)不自然な曲に聴こえたこともある。

仕置のテーマ曲は「想い出の糸車」と「旅愁」と「主水のテーマ」。
特に「旅愁」は『仕留人』ではバラードのみだったのが、アップテンポに編曲されたものがのちに作られ、テレビでは『2007』で日の目を見たようだ。

『必殺!三味線屋・勇次』から10年。予想外の「主水の復活」により、中条きよしが夢見ていた『必殺!三味線屋勇次II』の実現も可能性が少なくなった。
2009年1月8日


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