1987年の小学館の雑誌『GORO』2冊より。
SEP.24、No.19
9月24日号、女優・中森明穂のグラビアがあるが、名前の表示が「~明穗」であった。
当時、巨人の監督だった王貞治の采配に対する批判記事があった。星野仙一も王を辛辣に批判。
また、当時、横浜大洋に在籍していた元巨人の新浦壽夫投手の記事もあった。長嶋茂雄の名前を「長島~」と書いてある。
新浦は1968年(昭和43年)夏の時点で高校1年。プロ編の星飛雄馬と同学年なのに1年後輩なのは、ネットで調べると編入によるものらしい。
17歳で高校を中退し、9月にドラフト外で巨人に入団。
星飛雄馬の入団はこれに似ているが、作中では飛雄馬のほうが1年前。
1979年に江川卓が入団すると、長嶋は江川をエースにする方針となったらしい。
雑誌とWikipediaの資料を総合すると、新浦は1973年に日本に帰化していたが、84年に韓国の球団に移籍。もともと、韓国での野球は3年という予定で、87年に日本に帰国して、横浜大洋に入団。
雑誌で新浦は巨人に勝ったのを「嬉しい」とコメントしていた。

 

OCT.22、No.21
10月22日号、歌手・渡部桂子のグラビアがある。
江川卓の「引退」(当時は「引退の可能性が高い」というレベル)が記事になっていた。
ここで江川は桑田真澄にエースの座を奪われかけていたらしい。
また、11月18日のドラフトで長嶋一茂(当時、誌面で「長島~」と表記)が多くの球団から指名される可能性が指摘されていた。

 

桑田真澄は新浦が甲子園で準優勝した年の春に生まれた。
1987年のシーズンを最後に江川は引退。
王監督も88年を最後に退任。

 

新浦と同学年の星飛雄馬は67年秋に高校を1年で中退し、巨人に入団。
70年のシーズンが終わったときに失踪。飛雄馬が右腕投手として復帰するまで、新浦も堀内も現役だったわけだ。
79年に江川が入団すると、飛雄馬は二軍コーチになった。長嶋監督が飛雄馬にコーチ就任を要請する形で戦力外通告。
堀内は83年を最後に引退。

 

『週刊プレイボーイ』(集英社)1987年11月17日号、No.48では阪神の監督として2度目になる村山実を迎えた阪神の「大改造計画」、王監督の巨人にとって初めての日本シリーズ。西武の監督は森祇晶(~まさあき)。巨人OB同士である。
沢田誠がドラフト指名を希望する記事もあったが、指名されなかったようだ。
巨人のホーム球場が次の年からエアドームになるということで、雑誌ではこれで原選手の活躍と巨人Vを期待。

 

『平凡パンチ』(マガジンハウス)1988年10月27日号(表紙は渡辺満里奈、雑誌の背にはタイトルの次に「1228」の数字)は巨人の王解任、藤田監督就任のニュースの直後に出たらしい。
9月30日にヤクルトの桑原潤社長が「長嶋茂雄獲得」の意向を示した。一茂だけでなく、長嶋茂雄をもヤクルトに呼ぼうというアイデア。
結局、これは実現せず、最終的に93年からの長嶋巨人に一茂が加わることになった。

 

余談だが、この87年11月17日号の『週刊プレイボーイ』と88年10月27日号の『平凡パンチ』には、どちらも「クラリオンガール」時代の蓮舫のグラビアがある。

 

また、この『平凡パンチ』の巻末146~147ページではソウル五輪のレポートで韓国人の偏狭なナショナリズムへの批判があり、そして、152ページでは江川卓の『たかが江川されど江川』(新潮社)が紹介されていた。

 

劇画王梶原一騎BOT()さん

「三回にしてすでに阪神は六点の大量リード。新浦はマウンド上に蒼白の棒立ち……最下位・巨人にどこまでつづく泥濘ぞ!長嶋監督あまりの惨状になす術なし。背番号90が泣いております」「焼酎!」【星飛雄馬『新巨人の星』】

 

「新巨人の星」の「泥濘の章」。原作は1976年開始。1975年夏、草野球の代打稼業をしていた飛雄馬が入った料理店で巨人×阪神戦のTV中継。1977年スタートのアニメでは巨人×広島戦の中継で外木場、衣笠、山本浩二の赤ヘル扇風が吹き荒れていた。
tweet18:57 - 2013年1月20日
related tweet

 

自分の判断で勝手にマウンドから降りたり雲隠れしたりしていた星飛雄馬よりも、打たれても打たれても投げ続けた同時代の堀内や新浦の方が巨人の投手として立派だったと思う。
tweet19:00 - 2013年1月20日
 
プロ野球・優勝チームの開幕オーダーbotさんのツイート

読売ジャイアンツ(1987年・王貞治) 7松本匡史 6鴻野淳基 4篠塚利夫 8W.クロマティ 9吉村禎章 5中畑清 3駒田徳広 2山倉和博 1西本聖

18:27 - 2013年2月10日

 

英語のタイトルのSTARは天体の「星」である。人名であればSTARRになるはず。

ちょい見せ「新・巨人の星」| First Look "THE NEW STAR OF THE GIANTS"(1977)☆

17:31 - 2020年4月12日

 

新浦壽夫(寿夫、にうら ひさお)は1951年5月11日生まれ。 新浦壽夫と太田幸司は星飛雄馬と同学年。 スポーツ界以外では、元鳥取県知事の片山善博氏も星飛雄馬と同学年。

18:12 - 2020年4月12日

 

「三回にしてすでに阪神は六点の大量リード。新浦はマウンド上に蒼白の棒立ち……最下位・巨人にどこまでつづく泥濘ぞ!(略)背番号90が泣いております」は料理店のテレビで放送されていた野球中継のアナウンサーの台詞。 「焼酎!」が星飛雄馬の台詞。

18:24 - 2020年4月12日

 

山倉和博は1955年(昭和30年)生まれ、江川卓と同い年か。 原作「新巨人の星」の終盤、星飛雄馬の「蜃気楼の魔球」を捕れるキャッチャーが山倉だった。アニメ「新巨人の星II」では丸目太(声:田中亮一)がこの役割を果たしていた。

18:43 - 2020年4月12日

 

 

 

 

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関連語句

 


参照

中森明穂【人物】〕 - teacup.ブログ“AutoPage”

中森明穂【人物】 - gooブログ ものがたりの歴史 虚実歴史


江川卓【人物】
「オグシオ」コンビ解消、野茂コーチ、サムライジャパン、あぶさん、伊達公子
岩鬼と里中と巨人軍
堀内恒夫、城之内邦雄、宮田征典、高橋一三、新浦壽夫、高田繁、柴田勲【人物】
スポーツ全般、梶原vs水島他(2008年11月)