花形満（解説）III【人物】【スポーツ】

┌花形満（解説）II
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1976年に飛雄馬が球界に復帰すると、サンダーが阪神のコーチに就任。
年末から年始にかけて、サンダーは帰国と引き換えにロメオ・南条を阪神に送り込み、花形は阪神への復帰を断念。

1977年の春のキャンプ開始の時期、花形は広岡監督のヤクルトスワローズに入団。飛雄馬と対戦。アニメで花形はコンピュータを使っていた。

1978年に星飛雄馬が大リーグボール右1号・蜃気楼の魔球を開發すると、花形は初め、敗れるが、最終的に3つに分身するボールの影が1つであることを見抜いて打倒。
魔球が打たれたあと、長嶋監督は中日や広島など、他のライバル球団を相手に星の蜃気楼を起用するが、結果、蜃気楼は横浜大洋の左門にも打たれる。78年はヤクルトが優勝。

アニメの『新巨人の星II』では花形は一徹から大リーグボール養成ギプスを譲り受け、「ツバメ返し打法」で蜃気楼ボールを打ち、ここで身体を壊して引退。アニメでは巨人が優勝。
最後に明子との間に子供が生まれる。

この子供は1978年生まれとすると、浜崎あゆみ、間下このみ、酒井美紀と同い年、城島健司（1976～）より2歳年下で、松井秀喜（1974～）より4歳年下、斎藤佑樹や田中将大（～まさひろ）より10歳年上になる。

ライバル・星飛雄馬は左腕時代、たった3年で引退し、生来の右利きに気づかないまま（または無視したまま→下注釋参照）、5年間失踪した。随分ともったいない時間の使い方だが、このおかげで花形は父親の望んだ会社の仕事に移ることができ、5年間、花形コンツェルンの專務の仕事に集中できた。なにしろ、花形の場合、高校卒業後、普通なら大学1年から3年に当たる時期が阪神の選手だったわけで（→参照）、最初の引退後、社長になるための社会勉強が充分にできたはずである。
その意味では飛雄馬の失踪は怪我の功名であり、その意味では伴宙太も同様である。

1968年12月、星飛雄馬が花形と左門をクリスマスパーティーに誘ったとき、花形も左門も缺席。
1977年の球宴前、花形満の誕生日パーティーには星飛雄馬も左門も呼ばれ、両者とも参加している。星飛雄馬と花形の社交性の違いであろうか。

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2008年10/29

注釋
川崎のぼる作画の『新巨人の星』では星飛雄馬は自分の生来の右利きを覚えていなかったが、井上コオが描いた『新巨人の星』では飛雄馬自身が知っていたようである。なお、川崎のぼるの描いた『新～』では「生来の右利き」は一徹が花形に話したことで読者に知られることになり、その場には飛雄馬も伴もいなかっはずだが、どういうわけか、長嶋監督が飛雄馬の打撃を見学したときは、伴も飛雄馬の右利きを知っていた。

参照
花形満
花形満年齢変遷
『巨人の星』における自動車産業
『巨人の星』（作品解説）
スポーツ全般、梶原vs水島他（2008年10月）