1969年・大リーグボール1号から2号へ、アポロ月着陸

KC14巻、文庫8巻
「あやうし!大リーグボール」
巨×神の前半戦、当時、江夏が対巨人30イニング無失点を続けていたが、川上監督が4番に置いた柴田によりツーランHRで破られる。高橋一三7回まで3塁を踏ませず。ゲインズ2塁打、カークランド四球、田淵ヒットで、2対0の無死満塁。花形疑似オズマ打法で投ゴロ、星失策で花形ゲインズがホームイン。カークランド3塁・本塁間でアウト。続く打者2名は1飛と大LBによる投飛で花形と田淵残塁。2対1で巨人が逃げきる。
翌日から巨×中3連戦。初日G;7高田、6黒江、3王、5長嶋、8柴田、9国松、2森、4土井、1堀内。D;6一枝、4高木、9オズマ…(不明)…1星野。オズマ1回裏3塁打。G投手は金田に交代し、4回裏、金田のスローボールをオズマが場外へ。6回裏、6対0で中日リード。G田中投手に代わるも2死満塁。オズマの打席でGリリーフ星飛雄馬。満塁HRで飛雄馬KO。中日圧勝。

「奇跡の新魔球」
後半戦、9/14中日球場での対アトムズ戦でオズマ27号HR。王には10本の差があるがアトムズのロバーツとともに猛進撃。中日は4年ぶりの10連勝。後楽園での巨×洋は勝利投手・G渡辺、敗戦投手・W平松、2対1でG勝利。この日、2位の阪神が広島に負けて6ゲーム差、巨人はどうやら独走態勢。

伴は川上監督に消える魔球の秘密を教えるとき「星を二軍に落とした監督にこれを言いたかった」という趣旨の話をしており、川上監督は「星は逆境の中でこそ力を發揮するから、私は涙をのんで彼を二軍に落とした」という趣旨のことを心で述べていたが、飛雄馬は川上監督からの登板命令に逆らったのだから二軍行きでも甘いくらいで、解雇されても文句は言えなかっただろう。

明子は一徹が飛雄馬を無力と決め付けたとき、飛雄馬をかばおうとして「大LB2号は消える魔球」、「屋上でまりをつく少女からヒントを得た」とまでしゃべってしまった。もし、一徹が明子に「大LB2号がどんなものか言え」と訊いても明子は口を開かなかったはず。つまり、人は訊かれて答えないことでも、他者の決めつけや誤りを訂正しようとして却ってしゃべってしまうことがある。「語るに落ちる」とはこのこと。
アニメ「必殺の大リーグボール二号」
明子はガソリンスタンドでアルバイト中、客にガソリンを入れる寸前、客が車内ラヂオをつけたとき、巨人×中日戦が流れ、星飛雄馬が登板するのを聴いたとき、例によって泣き叫んで、職場を放り出してしまった。ガソリンはスタンドにこぼれた。こんな少女を雇っていた石油会社も大変である。

「みんなが青春を!」(アニメ第132話「天才花形の敗北」)
左門が花形に電話をしたとき、公衆電話からかけていたようだ。相当、長電話になったようで、10圓玉、あるいは100圓玉が何枚必要だったのか。左門が住んでいるアパートの部屋に電話はなかったのか?
あるいは何かの事情で妹か弟の一人がアパートの電話機で長電話をしていたのか。

1969年の10月30日、日本シリーズ第4戦で、土井の本盗を誰もがアウトと想ったが、岡田功(Wiki)がセーフと判定。スポーツ新聞の写真が判定の正しさを証明した。
これはアニメ『巨人の星』の第148話「グランドの孤独者」では、1970年開幕直前の対SFジャイアンツ、日米親善試合での話となっている。
└→1970年(2)――消える魔球、打たれる

「大投手金田引退」
金田の引退記者会見は1969年11月30日、場所は神宮球場。

星飛雄馬の消える魔球が球界を制覇したのは、69年の9月下旬から11月初めまでの1箇月と10日くらいであった。

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2008年10/14