◆誕生日がいつかという問題◆
各年の満年齢に関しては誕生日後を想定しているが、12月生まれの人など、1年のほとんどを前年の誕生日年齢で過ごすことになる。

 

 

 

『ベルサイユのばら』のオスカルは1755年の12月25日生まれ。植木等も1926年(大正15年=昭和元年)12月25日生まれで、戸籍上は1927年(昭和2年)2月25日生まれである。

 

 

 

また、歌手の絢香(あやか)とスケート選手の安藤美姫が1987年12月18日生まれというのは有名な話。
レイザーラモンHGも1975年12月18日生まれらしい。

 

 

 

◆1970年1月、のび太は10歳の誕生日の前か後(あと)か◆
野比のび太は1964年8月7日生まれであるから、1年の前半を誕生日前の年齢で過ごす。
のび太がドラえもんと遭遇し、彼の認識において初対面したのは1970年正月である。
原作でのび太は小学校4年、10歳の誕生日前後という設定が多いが、1970年8月7日に10歳の誕生日を迎えたとしても、70年の正月ではまだ9歳であった。
正月は年度の後半、学年の2学期と3学期の間の冬休みに相当する。
また、アニメではのび太は5年3組という設定である場合が多く、そうなると11歳の誕生日を迎える学年であり、その年の正月は5年生になる前の4年生のころの冬休みになる。

 

 

 

◆星飛雄馬、1951年生まれでも2月生まれなら66年高校入学◆
星飛雄馬は1966年春に青雲高校に入学したが、夏が甲子園が終わって高校1年の2学期に入って退学すると、時代設定は1967年秋になってしまった。
ここで青雲入学を66年春とすると1950年度(1950年春~1951年春)生まれ、67年春の入学とすると1951年度(1951年春~1952年春)の生まれになる。
豊福きこう氏も河崎実氏も「1951年生まれ、1967年春の高校入学」を採用している。
しかし、河崎実は『「巨人の星」の謎』で飛雄馬の誕生日を特定する際に星占いを使い、飛雄馬の生まれた月を2月とし、「1951年2月生まれ」と推定してしまった。これでは学年の上で1950年度生まれになり、結局、星飛雄馬は1966年青雲高校に入ったことになる。

日本の年度ではおおよそ、3月で年度末(年齢では4月1日まで)、4月から(年齢では2日から)が年度初め。

 

 

 

――――新年の始まり――――
1月(冬)――年度の10番目の月(10番目の月)→冬休み
2月(冬)――年度の11番目の月→3学期
――――春の始まり―――――
3月(春)――年度の12番目の月→年度末、ここまでが誕生日だと「早生まれ」(厳密には4/1まで)。
――――年度の始まり――――
4月(春)――年度の初めの月→年度初め
5月(春)――年度の2番目の月
6月(夏)――年度の3番目の月 4~7月途中→1学期
7月(夏)――年度の4番目の月
8月(夏)――年度の5番目の月 7月途中~8月→夏休み
9月(秋)――年度の6番目の月
10月(秋)――年度の7番目の月 9~12月途中→2学期
11月(秋)――年度の8番目の月
12月(冬)――年度の9番目の月 12月途中~1月途中→冬休み
――――新年の始まり――――
1月(冬)――年度の「10月」→冬休み
2月(冬)――年度の「11月」→3学期
3月(春)――年度の「12月」→卒業式、年度末
――――年度の終わり――――

└→西洋の暦と陰暦