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奈良県下市(しもいち)中学が下半身不随で車椅子の女の子の入学を拒否し、養護学校への入学を勧めていたらしい(2009年4月初め)。
4月11日夕方のテレビでやっていた。確認するとTBS『報道特集NEXT』だったようだ。
これは、喩えて言えば、あの『1リットルの涙』の作者・木藤亜也氏もしくはドラマの主人公・池内亜也の發病がもっと早かったとしたら、そして入学前から車椅子だったら、こうなっただろうというニュースである。

もし、この入学拒否を不服として、拒否された子供の側が中学校や地元の行政を裁判に訴えたとしても、効果は期待できない。裁判は無駄に時間を費やす茶番劇であり、訴えられた被告は裁判を長引かせようとするに決まっている。判決が出る頃にはこの入学希望者の中学卒業寸前という可能性が高い。
例えば保育園入園を拒否された子供の家族が訴えを起こして認められたのが小学校入学まで残り1年というようなケースがそれで、裁判によって保育園が受け入れを拒否する時間的猶予を与えてしまったようなものだ。
それなら「裁判」などで時間を浪費するより、受け入れ可能なところに入るほうがましということになる。
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奈良県 町立中 車いす 少女 入学 拒否 で検索

白血病の女子生徒が受験を拒否された例も最近起きている。
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白血病 女子生徒 受験 拒否 で検索

病院のたらい回しについては「医者がいないのだから仕方がない」という声もある。それなら学校のほうで身体障碍者を受け入れられない以上、受け入れを拒否するのも「仕方がない」のである。
もっとも、今の世の中では学校に行って卒業して就職活動しても、入社前日に内定を取り消されるのだから、将来に希望は持てないだろう。

少子化というのは、自分が生きていくことも困難で結婚どころではなく、結婚しても突然解雇され、妊娠しても病院が受け入れてくれず、子供が成長しても内定取り消しのような何の希望もない社会に対し、人間が適応した結果である。男は正規社員でないと結婚もできない。
結婚や出産、育児は将来が安定していて初めて成り立つことであり、今のように今日、明日どうなるかわからない、すぐに企業が人を切るような状況では何の希望も持てない。

車椅子の少女の受け入れを拒否した中学校の言い分は「万一、事故が起きたとき、過失責任を問われる」というもので、これは『1リットルの涙』と同じケースである。こんにゃくゼリーの件でも親がパチンコの最中に子供が事故に遭った件ででも、親は子供に何かあると、学校や会社、店、病院、行政などを訴えて賠償金を請求することが増えている。それを恐れる学校などが責任を拒否するまでになっている。
ネットでの薬の販賣が規制(あくまで一部規制である)されるのも「万一、事故が起きたとき」の責任が問題なのであろう。
要するに今の社会は何か事件が起きると、「責任、責任」と騒ぐ悪癖があり、それで皆が、何もしなくなっている。喩えて言えば、目の前でケガ人がいても助けようとせず、ケガ人の周りで「こうなった責任は誰にある」と論議しているようなものだ。
└→補足



青木鈴花ちゃんと同学年の子供たちの4歳、5歳、6歳の誕生日
4歳の誕生日は2004年4月2日から2005年4月1日までの間。
5歳の誕生日は2005年4月2日から2006年4月1日までの間。
6歳の誕生日は2006年4月2日から2007年4月1日までの間。

青木鈴花ちゃんは
2004年10月21日当時4歳。
2006年1月26日当時5歳。
2006年10月25日当時6歳。
2007年2月14日当時6歳。

ここから青木鈴花ちゃんの生年月日は2000年4月2日から10月21日までのいずれかの日と推定できる。
鈴花ちゃんは2013年春に小学校を卒業し、中学に入ったはずである。

前後一覧
2008年9/15

関連語句
車椅子 1リットルの涙 入学 青木鈴花


注釋
青木鈴花
「あおき・すずか」と読むらしい。歴史的かなづかいだと「あをき・すずくわ」になる。
2000年度生まれだと同学年の有名人に濱田龍臣がおり、1年先輩には大橋のぞみがいる。
青木鈴花ちゃんは『映画ドラえもん のび太の恐竜2006』公開時に保育園に「年長組」として入園し、1年だけの保育園生活ののち、『のび太の新魔界大冒険』公開当時に小学校に入学。
『のび太のひみつ道具博物館』公開の時に小学校を卒業したはず。
大橋のぞみは1年早く2012年春に小学校を卒業した。
青木鈴花ちゃんは喉頭軟化症(こうとうなんくわしゃう)を患っていたが、まだ病気は治っていないのだろうか。


参照
2008年9月15日午後2時前後(「戦後」復興期に関連する投稿多数)
『1リットルの涙』(作品解説II)
『余命1ヶ月の花嫁』
その他(2008年9月)
2008年9月前半