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シベリア抑留、『はだしのゲン(戦後編)』(1)、(2)1950~1957年1958年(1)(2)


原爆投下、疎開、太平洋戦争末期 

 1949年、中華人民共和国成立。
 文学『百合花(Băihéhuā)』は国共内戦を描いており、電脳網上の情報では1958年の作品らしい。
 中国共産党を支持する側にとって、歴史上、国民党は「悪玉」だろうが、第三者から見れば共産党も国民党も国のために戦い、犠牲者が哀れなのは同じだ。かつて、日本との戦いで共闘した共産党と国民党が21世紀になって接近し始めた。もし、中国人が日中戦争での日本人、朝鮮戦争での韓国人を犠牲者として悼(いた)むことができれば、彼らも国家から脱皮した地球市民となれるだろう。

中国共産党と国民党が接近

 中国大陸の中華人民共和国政府は台湾の独立を阻止しようとしているが、実態は逆で、大陸と台湾で中華民国だったのが大陸だけ人民共和国として独立し、台湾がそれを長年承認しなかっただけの話だ。台湾の独立問題は、本家の中華民国だった台湾が人民共和国に参加するかしないかの問題である。
 中国政府は台湾もチベットも同じ国になるのが平和だと想うだろうが、始皇帝の秦に併合された趙が祖国の復興を目指したように、併合された側は国を取り戻そうとする。支配者から観ればこれが「乱世に逆戻り」ということになる。
 朝鮮の「三・一独立運動」も同じだ。

 ゲンたちは知り合いの老人が書いた被爆の記録を本にしようとしたが、アメリカが原爆の悲惨さを秘密にし、言論統制をしていた。ゲンは「先生は『アメリカは自由の国だ』と言うとったが、嘘じゃのう」(一部要約)と名言を残した。
 隆太の情報で、刑務所で本を作ってくれることが判明。ゲン一家と旧知の朴氏の協力で紙を手に入れ、本はできたが、すべて市民の手に渡ったあと、ゲンと隆太は進駐軍によって一時、抑留される。ほかにも日本人が閉じ込められており、アメリカ側は朝鮮戦争用のスパイを育成しようとしているようだった。
 ゲンの母親は「ピカの毒」で他界したが、火葬の際、熱で骨が破壊され形が残らなかった。これは作者の実体験と同じである(『はだしのゲン』戦後編、『おれは見た』)。
└→『はだしのゲン(戦後編)』2

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2008年9/15