蛮社の獄『義民が駆ける』、アヘン戦争、天保の改革I、天保の改革II『渡し人』『意外伝』


アヘン戦争、天保の改革(『鴉片戦争』『仕事人アヘン戦争へ行く』『遠山の金さん』『江戸を斬る』遠山金四郎編)
 1840年、アヘン戦争が始まった。
 映画『鴉片戦争』で当時の林則徐(Lín Zé-xú)が描かれている。林則徐とその周辺は「中国の箸は片手で扱えるが、ナイフとフォークは両手を使うことになり、面倒だ」と述べていた。


 1840年は遠山金四郎として有名な遠山景元(とほやまかげもと)が北町奉行に就任した年でもある。

 1841年、鳥居耀蔵が江戸の南町奉行になり、遠山金四郎(=遠山景元)と対立することになる(陰暦で1841年末、陽暦で翌1842年初めから鳥居が着任)。『必殺仕置屋稼業』では中村主水(~もんど)が北町奉行所同心から南町に異動になり、南の奉行が新任の甲斐守で、鳥居耀蔵のことらしい。ところが、『仕事人vsオール江戸警察』では主水が南町に長年勤め、最古参の一人になった時点で、そこに鳥居が着任している。当時の南町奉行所に「中村主水」が二名いたことになり、古株だったほうの主水は南町奉行所に配属になったときは文化・文政時代ということになる。
 また、『仕事人大集合』によると、仲村主水という役人もいて、江戸から長崎奉行所に異動になり、中村主水が長崎で対面したことがある。
 ちなみに、この1841年、あのジョン万次郎中濱萬次郎)の乗っていた船が難破し、アメリカの船に救われた。

 アヘン戦争は1842年までだった。『年忘れ必殺スペシャル「仕事人アヘン戦争へ行く」翔べ!熱気球よ香港へ』によると、中村主水、勇次らが清国人の依頼で、気球で香港に渡り、仕事をした。
└→アヘン戦争終結当時の仕事人

 また、『必殺スペシャル・春「世にも不思議な大仕事」主水と秀、香港マカオで大あばれ』は1991年に放送された作品で、現代と並行して描かれた江戸時代が「150年前」なので、アヘン戦争の時代に主水と秀が「香港・マカオで大暴れ」した可能性がある。

NHK土曜時代劇『オトコマエ!』も遠山金四郎の時代を扱っている。


1997年の映画『鴉片戦争』(日本語のインターネットでは『阿片戦争』として紹介するものもあり)は謝晋(Xie Jin、1923~2008)の監督による。
└→シベリア出兵、関東大震災(『はいからさんが通る』)

『義民が駆ける』は1840年(天保11年)から話が始まる国替えの話。
└→『義民が駆ける』

『必殺仕事人・激突!』(クロねこ)でも第11話「主水、阿片戦争に気をもむ」でアヘン戦争が題材になっているようだ。ただ、記憶にないので、いずれDVDを観る機会があれば確認したい。
2009年1月30日23:16

2011年にDVDで確認。第11話は、実際は江戸でアヘンが流行する話で、清国と英国のアヘン戦争そのものはその前の第10話「主水、出勤日数をごまかす」で話題になっていた。
└→『必殺仕事人・激突!』の時代設定(インターネットを参考にした結果)