『西遊記』(後漢~唐)
五行山取経歴史と地理1歴史と地理2悟浄、八戒、觔斗雲天竺、人間の弟子


玄奘の弟子に一人は人間がいたほうがよかった
 『三国志』はNHKで人形劇になったが、そこでは島田紳助と松本竜介に似た人物が登場して解説を担当。
 『西遊記』はTBSで人形劇『飛べ!孫悟空』になっており、ドリフターズが声を担当し、中国の2大古典が日本で人形劇になったのは興味深い。

 満洲、チベットは別の国で、唐の領土は西域まで伸びていた。

 孫悟空は猴、猪八戒は豚の姿で、中国版で沙悟浄は人間に近いが日本では河童。中国版では玄奘の行く先々で人々が悟空や八戒の姿を見て恐れおののく描写があった。日本テレビ版では俳優が素顔で演じるせいか、悟空たちに人間と同じように接している。なぜ、悟空たちは人間に化けなかったのか。

 TBS『飛べ!孫悟空』では三蔵、悟空、八戒、悟浄、馬に加えて人間のカトー(加藤茶)が参加していた。『ドラえもん』では羅刹女のむすこでありながら人間型の紅孩児が弟子となっていた。玄奘を除くと悟空、玉竜、八戒、悟浄は妖怪であり、人間の弟子が一人でもいたほうが、玄奘にとっては精神面などで助けになったのではあるまいか。