星野ジャパン(2008年北京五輪野球日本チーム、4位)がなぜ負けたか、あるいは4位止まりだったか。それは韓国 とキューバとアメリカ がなぜ勝ったか、ベスト3に入ったかとい うことを考えればいい。

 

ストライクゾーンが審判によって違うのはアマチュアの野球なら当然。ボールの種類、タイブレイクがどうのという五輪野球の性質を敗戦の原因にする言いわけは、逆に今回の韓国、キューバ、アメリカがこれらに適応して勝ったことを意味する。

 

 

調子の悪い選手でも チャンスを与えるのが星野監督のやりかたなら、 それは1年かけて100試合以上戦うプロ野球での話。33年前の 長嶋巨人が1シーズン を犠牲にして新浦を酷使して翌年優勝をしたのと同じだろう。五輪はG.G.佐藤岩瀬その他の練習試合の場ではない。
結局、長期戦に慣れた日本のプロ野球は五輪に向かない。それがはっきりしている。
星野ジャパンの首脳陣の「仲良しクラブ」が批判されたのは「結果として負けたから」というより、「批判されるような仲良しクラブ」だから負けたのであって、負けたことでそれが明白になった。

 

 

北京五輪というのは星野監督と星野ジャパンの選手が野球をお勉強するための「練習」の1科目だったのか。それなら「成長」の見込みのある高校球児でも参加させたらどうか。

 

 

渡辺恒雄は星野をWBCの日本の監督に推薦しているらしい。
五輪の野球で惨敗した人たちがペナントレースやWBCで勝ったら 、日本のプロ野球は五輪野球に慣れていないわけで、2016年の五輪で野球なんぞやる意味はなし。東京への誘致も不要。

 

 

アマチュアの祭典にプロが参加すること自体が間違いである。
イチローが五輪に出ないのは、五輪がアマチュアのための祭典だからだ。
大体、五輪で野球や柔道をやっても日本が負けると二言目には「日本でやっているのと違う」。だったらヨーロッパ人が作った運動会で五輪や柔道をやるのはやめたらどうか。相撲でも柔道でも野球でも、アジア太平洋中心で何ぼでも国際大会はできる。
アマチュアの大会であるオリンピックにプロを出すからプロが恥をかく。IOCが商業主義に走っているのも問題だが日本野球界がそれに乗っているのも安易すぎる。そのあたりエモやんが週刊誌で言っていた。
タイブレークに今更驚くなど、星野はあきらかに「アマチュアの野球」に慣れていない。
試合を犠牲にしてでも調子の悪い選手にチャンスを与えるだの、1年間のペナントレースでやるべきもの。
素人の運動会にプロが参加した結果がこれだ。

 

 

星野氏は自分を叩くマスコミなどについて「大会中には叩かず、自分たちが負けたから叩いている」という趣旨の辯解をしているようだ。しかし、ルールや審判やストライクゾーンを敗因にするのも負けてからでは言いわけに過ぎない。
ペナントレースで調子が戻ればいいのなら、初めから五輪に出なければいい。