シンクロナイズドスイミングはアメリカで生まれたらしい。
1984年のロサンゼルス大会から五輪に採用された。

 

 

デュエットでロシア、スペイン、日本、中国という結果。
中国の蒋文文&蒋婷婷は双子で、2006年から中国に移った日本の井村コーチの教え子である。
この次の多数のチームの演技では中国は初のメダルを狙う。

 

 

 

今回、アメリカがメダルから遠ざかったのは気の毒だ。それは日本が柔道でメダルを逃す(幸か不幸か逃したことは余りないだろうが)のを極度に恐れる「本家の過剰な負けず嫌い」から考えるとわかる。

 

 

 

日本が柔道で外国に負けたからって、アメリカも野球やシンクロで外国に負ける場合もあるのだから深刻にならないほうがいい。

 

 

 

日本人が海外から助っ人選手やコーチを招くことは昔からあったが、今は日本の選手とコーチが外国で手腕をふるい、日本に立ち向かうのだから、日本の誇りと言っていい。

 

 

 

日本ではシンクロに関しては1984年のロサンゼルス以来、メダルを獲得し続けていた「傳統」を重んじてメダルを望んでいたが、卓球やバドミントンのようにメダルと無縁だった競技で初のメダルを狙う心理もあり、これは中国にとっての花様游泳と同じだ(维基百科 2008年夏季奥林匹克运动会花样游泳比赛)。

 

 

 

また、柔道に関しては日本で「柔道を生んだ本家」としてのプライドにこだわりすぎて、負けた選手が呆然となったり、場合によっては畳の上で伏せて泣いたりしている。

 

 

 

日本人が柔道で外国に負けたところで、それは野球でアメリカが他国(日本を含む)で敗れるのと同じで、サッカーで英国が他国(ブラジルなど)に負けるのと同じ。

 

 

 

ロシアはボリショイ・バレエの国であり、スペインはフラメンコの国。スペインにも国立バレエ団がある。
中国には上海雑技団や京劇の傳統があるが、花様游泳では長い間、メダルから遠ざかっていた。そこで井村コーチが日本での実績を買われ、中国から呼ばれたのだろう。

 

 

 

世界のシンクロのコーチがロシアだらけになり、中国のコーチもロシアになったら日本にとって脅威。井村氏はそれを防ごうとしたのだろう。

 

 

 

ウクライナとイタリアも参加している。
イタリアはオペラ文化の国だから当然。
ウクライナはキエフ・バレエに見られるように、ソ連時代からロシアの兄弟国なので、シンクロにはロシアと同じ意気込みがあるだろう。

 

 

 

花形満の座右の銘は「水上を美しく泳ぐ白鳥は、水中で足で懸命に水をかいている」である。
シンクロはまさに「水上の白鳥」の舞台であり、それが行なわれるプールは「白鳥の湖」である。

 

 

 

井村氏は星一徹に近い。教え子が成長したら敵に回ることで鍛える。丹下段平も一度はジョーの敵に回ったことがあるし、車周作もそうだった。

 

 

 

Wikipediaの北京オリンピックアゼルバイジャン選手団の項目ではわからないが、確か、アマチュアレスリングのアゼルヴァイヂャンの選手でウクライナ出身の人がいた気がする。
Wikipediaウクライナ人の一覧ウクライナ>11 ウクライナ出身の有名人>11.1 スポーツの項目でも、よくわからない。