細見恭司 ㈱第一建設 ホテルアカデミー学長さんのプロフィールページ

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釜山(韓国)16日=宮下京香】開幕し、4大会連続銀メダルで世界チームランク2位の日本女子は、1次リーグ初戦で同19位のルクセンブルクを3―0で下した。早田ひな(23)=日本生命=、張本美和(15)、平野美宇(23)=ともに木下グループ=がいずれもストレート勝ち。初出場の張本美は2番手で60歳のニー・シャーリエンとの45歳差対決を制した。日本女子は1971年大会以来、53年ぶり金メダルへ好発進を切った。 期待の新鋭が鮮烈なデビューを飾った。今大会女子最年少15歳の張本美は、1番手で勝利した早田からバトンを受け、一気に集中力を高めた。初の大舞台を3―0の快勝で滑り出し、「試合前は本当に緊張したけど、今はホッとしている。やりたいことをやって勝つことができて本当にうれしい」と笑顔で汗をぬぐった。 15歳の世界選手権初陣は、女子最年長60歳で25度目の出場となるニーとの45歳差対決となった。相手は珍しい左利きのペンホルダーで、1983年大会の団体金メダリスト。21年にも個人戦で女子複の銅メダルを獲得しているレジェンドだ。張本美の父でコーチの宇さん(53)ももともとペンの選手だったこともあり、試合直前まで一緒に対策を練ってきた。 第1ゲーム序盤には得点表示のトラブルで約7分間の中断もあった。独特の緊張感の中でも動じることなく9―9から強烈なフォアハンド。このゲームを12―10で取りきると、難敵相手にストレートで勝ちきった。これには敗れたニーも「どのプレーも上手。本当にいい選手」と脱帽した。 パリ五輪選考レースで4番手に入り、初の世界選手権団体戦の切符を自力で勝ち取った。男子エースで兄・智和(20)も「メダルに貢献して欲しい」と期待。この日、不戦勝で試合がなかった兄からは初戦前に「頑張って」と声をかけてもらい、緊張が少しほどけた。 卓球界初のきょうだい同時出場となるパリ五輪へ突き進む。五輪前哨戦と位置づける今大会で準々決勝に進めば、五輪の出場枠を獲得する。17日は世界チームランク35位のイランと対戦。「いいスタートを切れた。ここからギアを上げていく」と張本美。日本女子が掲げる53年ぶり頂点へ、15歳が原動力となる。