先般ホテルの客室は、賞味期限が一日という説明をしましたが、
この商品、実は『空間』と『時間』で成り立っているのです。
チェックイン時間が、午後2時からチェックアウト時間が翌日の午前11時とすると、
その間お客様がその部屋という空間と時間をそこで使うことができるという商品なのです。
だから、その日のその部屋は一度しか売れないということです。(稀にデイユースで2度売ることはありますが)
このような商品は、航空機の座席、野球場のシートなど、数に限りがある商品です。車の販売であれば、
今日売れなくとも明日2台販売することは可能です。しかし、ホテルの客室は今日という日の時間が商品
になっているために2度、3度売ることは限りなく難しいということで、賞味期限1日と表現したのです。
45年もホテルで働いていますと、偶然にも1日に同じ部屋を4回売ったという記録を持っていますが。。
また、余談ですが、ファッションホテルのように、1日を数時間ごとに販売するホテルは、仮に30室のホテルでも
平均4回販売したとしたら、120室のホテルとなるわけです。
by slim