10月19日、突然の余命宣告を受け



精神的にボロボロになったが



私にはやる事があった



旦那の最後の仕事になった障害年金の申請だ




この日から私と息子と姑とで絶対旦那1人にさせないと24時間体制を組んだ





仕事は無期限で休みをもらった




とりあえずその日は息子に託して翌日20日に年金事務所に向かった










受理してもらい年金事務所から病院に向かう電車でポロポロ泣けてたまらなかった




南草津の駅から乗った病院行きのシャトルバスの窓から見えたせつない夕焼けを忘れない





{83FCE0E5-89EB-4575-A654-BE95B248BFCF}





白血球は4万5万と上がっている




このまま血圧が下がり意識が無くなるらしい




本当に信じられなかった




こうして目の前にいる旦那が




温かいこの肌が冷たくなって?




2週間後にはいなくなる…?







それから息子と交代して私がその日は泊まることに




何度も何度も痰や水を吐く




それをプラスチックの容器で受ける



もう水さえもお腹を通らないほど腸の壁が分厚くなり腹水で更に押し上げている




飲んでも数分後には吐いてしまう




けれども喉が乾く




飲む




吐く




飲む




吐く




この繰り返し




ちっとも私は苦じゃなかった




吐くのが辛くないなら何度でも飲んだらいいよと




ゴクゴクと水を飲み干したいと言っていた旦那




自分で座る力もないので座りたいと言えば旦那の腕を私の首に絡ませ力を振り絞って座らせた




体重はもう40キロ代なのにやはりそこは男だ骨も重いしかさばる




また寝ると言うと




「はい!首に腕回してー!はい、ゴロンとするよー!」




と寝させる




この繰り返し




無理にするとゴツゴツの身体が痛むらしく




「あっーーー…」





と顔をしかめる旦那




「ごめん!ごめんな!痛かった?」




と言うと、首を横に振り大丈夫だと




お互いがお互いを思いやるキモチ…




長い長い夜




旦那もしんど過ぎて眠れない




熱もあるし…




辛さを取り除いてあげれない悲しさに胸が張り裂けそうだ








そして体重オーバーになるかもしれないが…





{B0D74F1F-881B-43EA-935C-9D09D3B1885C}





もたれかかる旦那を受け止める為に私もベッドに座るの図…




黄疸で真っ黄色の旦那の頭が私の肩に寄りかかる




寄りかかったらラクらしい




看護師さんが入って来はったらビックリしはるやろか?と思いながら…




「明日は◯◯(←息子)が泊まるしな」と言うと




「おまえにいて欲しい…」





と、旦那が言った





わかった!明日も私が泊まる!!





望み全てを受け入れるのだ!







そして砂時計の砂がいつ落ち切るのか分からないまま




残酷な日々が過ぎていくのでした