扉が開いて開口一番に先生が
『ご主人いかがです?』
と、聞かれた。覚えたはるんや
椅子に座りいつものようにワタシの名前をノートに書き見つめる先生・・・
そして旦那の名前も書いてジッと見つめる・・・
『ご主人、暖かくなっていくごとに元気になられますよ。今は・・・まだ愚痴なんか出ても元気になられますよ』
そう。実は退院後、元気がない旦那・・・
転移もなくいい状態なのに元気ないのだ
本人に聞くと不安と焦りらしい
この先、いつまた再発するのか・・・
思うように食べれない、体重が増えない・・・
毎晩、入院している夢を見るらしい
軽いウツになりかけのよう・・・
『今のご主人を見守るのは大変なストレスでしょう。けども、良くなられます。ご主人に三途の川を渡る切符は出ておりません。そう私には見えます!』
せんせ~~~
『奥さんもストレスを溜めてはいけません!カラダも・・・ミシミシとイタんでいます』
ヘルニアーーーーー
『遊んでいいんです!遊びなさい!いちいちご主人に言わなくてもいいんです。仕事だと言って遊びに出かければいいんです!』
マジ~~~~
『ただね・・・』
え・・・
『オトコの人には気をつけて下さい』
また・・・ ?
『いろんな誘いがあるでしょうが・・・』
『ワ・・・ワタシ・・・ココロはそんなことで動きませんが・・・』
『動きません!動かないんですが』
は・・・?
『魔が差すかもしれません』
魔・・・
『なので、ストレスなど溜まらないよう好きなコトしてください』
リョーカイ致しました・・・オトコ以外でね・・・
『あと、お仕事がね・・・』
そう、そう、それ!
先生より先に吸収合併の件を口走るワタシ・・・
そして、そのこと以外にアチコチから仕事の悩み相談を受けてるワタシ
ここ最近、ヘルニア以上に余裕がない状態なのだ
『吸収合併に関しては上司も誰も相談者にはなりませんよ。だって、上司だって人員整理の対象なんですから。アナタはアナタだけのコトを考えて今まで通り仕事することです。自分の実績を残すことです。』
そうだわっ その通りっ 人の心配してる場合じゃないわっ
『先生!なんだかスッキリしましたっ!』
『そうですか!そりゃよかった!はい、5千円になります!』
そうやって30分の霊視は終わった
霊視だったのか相談だったのかワカラナイが
ワタシのココロは落ち着いた
帰りの支度をしながら
『先生、お忙しそうですね』
と、声をかけた
『そうなんですよ!東京出張なんて大変盛り上がってましてね~~ 8時間休憩も取らずやってますよ。芸能プロダクションの方なんかもいらしてね~グラビアアイドルが「私、売れますか?!」なんて聞くからこう言うんですよ~~』
なんて?
『売れません!だって、オッパイ小さいでしょ!ってね!わはははは~~』
・・・・・
おわり