扉が開いて開口一番に先生が



『ご主人いかがです?』



と、聞かれた。覚えたはるんや



椅子に座りいつものようにワタシの名前をノートに書き見つめる先生・・・



そして旦那の名前も書いてジッと見つめる・・・



『ご主人、暖かくなっていくごとに元気になられますよ。今は・・・まだ愚痴なんか出ても元気になられますよ』



そう。実は退院後、元気がない旦那・・・



転移もなくいい状態なのに元気ないのだ



本人に聞くと不安と焦りらしい



この先、いつまた再発するのか・・・



思うように食べれない、体重が増えない・・・



毎晩、入院している夢を見るらしい



軽いウツになりかけのよう・・・



『今のご主人を見守るのは大変なストレスでしょう。けども、良くなられます。ご主人に三途の川を渡る切符は出ておりません。そう私には見えます!』



せんせ~~~音符 初日の出



『奥さんもストレスを溜めてはいけません!カラダも・・・ミシミシとイタんでいます』



ヘルニアーーーーーショック。



『遊んでいいんです!遊びなさい!いちいちご主人に言わなくてもいいんです。仕事だと言って遊びに出かければいいんです!』



マジ~~~~あげ でへへ キャッ






『ただね・・・』



え・・・ほくそ笑み



『オトコの人には気をつけて下さい』



また・・・ほくそ笑み



『いろんな誘いがあるでしょうが・・・』



『ワ・・・ワタシ・・・ココロはそんなことで動きませんが・・・』



『動きません!動かないんですが』



は・・・?ほくそ笑み



『魔が差すかもしれません』



魔・・・ほくそ笑み えー?



『なので、ストレスなど溜まらないよう好きなコトしてください』



リョーカイ致しました・・・オトコ以外でね・・・ほくそ笑み きらきら!!



『あと、お仕事がね・・・』



そう、そう、それ!



先生より先に吸収合併の件を口走るワタシ・・・がびょーん しまった



そして、そのこと以外にアチコチから仕事の悩み相談を受けてるワタシ



ここ最近、ヘルニア以上に余裕がない状態なのだ落ち込む



『吸収合併に関しては上司も誰も相談者にはなりませんよ。だって、上司だって人員整理の対象なんですから。アナタはアナタだけのコトを考えて今まで通り仕事することです。自分の実績を残すことです。』



そうだわっ!! その通りっ!! 人の心配してる場合じゃないわっ!!




『先生!なんだかスッキリしましたっ!』




『そうですか!そりゃよかった!はい、5千円になります!』







そうやって30分の霊視は終わった



霊視だったのか相談だったのかワカラナイが



ワタシのココロは落ち着いた好




帰りの支度をしながら



『先生、お忙しそうですね』



と、声をかけた



『そうなんですよ!東京出張なんて大変盛り上がってましてね~~ 8時間休憩も取らずやってますよ。芸能プロダクションの方なんかもいらしてね~グラビアアイドルが「私、売れますか?!」なんて聞くからこう言うんですよ~~』



なんて?




『売れません!だって、オッパイ小さいでしょ!ってね!わはははは~~』



・・・・・




                 おわり