■昨晩、22時から、教育テレビで
ETV特集「吉本隆明 語る ~沈黙から芸術まで~」
という番組をやっていました。

ばななしか知らなかった自分にとっては、新鮮でしたwww


吉本隆明さんの話は、何か、つい惹きこまれる魅力があります。
なんでしょう、あれは。

絶えず自分の考えていることを、
間違いなく、わかりやすく伝えようとするがために、
丁寧にことばを選んでいるその姿が、非常に心を打ちます。

この人の言葉は、この人から出てきているものであって、
どこかから借りてきたものでは絶対にないな、
と思わせてくれる何かがあります。


他者に何かを伝えるうえでのその誠実な態度が、とても素晴らしいと思いました。
ぜひ、吉本さんの講演や映像を見てみてください。


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さて、今日のテーマは、
【 アウトプットを抱き合わせる 】です。


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最近、日経新聞を取り始めました。
そして昨日も、朝刊を30分ほどの時間をかけて読みました。

その後、少し時間を置いて、さっき読んだ新聞の内容を思い出そうとして、
愕然としました。


書いてあったことが全然思い出せないのです。

朝刊の内容、特に自分が興味がある分野に関しては、
ざっと目を通したはずなのに、

思い出そうとしても、ほとんど頭に何も浮かんでこないのです。
(浮かんできたのは、イスラエルのガザ地区空爆のことぐらいでした。
 これは非常に興味を持っているので、頭に残っていました。)


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なぜ、頭に何も残らなかったのか。

その原因は、

読むときにインプットしかしておらず、
アウトプットを全くしていなかったから

であると考えられます。



既に多くの人が知るところですが、
人間は、アウトプットをすることで、記憶が定着しやすくなります。

たとえば、
ただ本を読むのではなくて、
読んだ後に感想をかきつけておく。

あるいは、
講演を聞いた後に、何もせず帰るのではなくて、
何人かでディスカッションをしてみる。

そういったことをすることで、格段に記憶への定着率が増します。


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効果10倍の“教える”技術―授業から企業研修まで (PHP新書)

↑この本に書いてあったことですが、
記憶に残る割合として、

聞いたことは、10%
見たことは、15%
聞いて見たことは、20%
話し合ったことは、40%
体験したことは、80%

なんだそうです。
そしてもっとも記憶残る割合が高いのは、これだそうです。

教えることは、90%

教えること、なんですね。


上述の6つの行動のうち、
最初の3つ、すなわち「聞く」「見る」「聞いて見る」ことがインプットになります。
そして、後の3つ、すなわち「話し合う」「体験する」「教える」がアウトプットになります。



ですから、
講演会にいく、本・新聞を読むといった行動(インプット)をしたときに、
共通の知識を持つ人と感想をシェアする、学んだことを実際に試してみる、
学んだことを親しい人にわかりやすく説明するといった行動(アウトプット)を
いかに抱き合わせられるか。

これが、効果的な、というよりも、

後々、自分の人生に長く活かされる「知」を蓄積できるか否かを左右する

行動になるわけです。


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約2500年前に、あの有名な老子は、

「聞いたことは、忘れる。見たことは、覚える。やったことは、わかる。」

と言ったそうです。


このことからも、インプットよりアウトプットを大切である、ということが
古来より通ずる真理であることがわかります。


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このことに気付いた私は、
日経で読んだ情報について、

なぜそのような現象が起こったのかや、
自分が記事を読んでいて感じたこと・考えたことを、
時間を厭わずノートに書き付けました。


これにより、頭に残る情報にも、差が出てくることと思います。


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(今日のまとめ)
■インプット偏重の勉強では、脳に定着しない。

■脳に定着させる勉強をするには、
話し合う、体験する、教えるといった、
アウトプットをする必要がある。

■インプットをする時は、絶えずアウトプットを抱き合わせることが大切だ。
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では!