様々な本を、読めば読むほどわからなくなるものがある。
恋だ。
本の中の恋というものは、狂気じみたものが多く感じられる。
恋に狂ってしまった人間の方が、よりドラマチックに話が展開できる
のだから、至極当然なのだろうが。
最近そのような本を読む回数が増えた。
何故かと言えば、私の周りに恋が多く存在するようになって
きたからだ。
特に、恋に思い悩む若者が増えてきた。
2・3分に1回はため息を吐き、その悩みを鬱々と話始めるのである。
溜息を聞けば聞くほど、こちらの気分も鬱蒼とし、苛々とした
負の感情が募ってくる。
「もうやめてくれ。」とさえ言いたくなる。
しかし、当の本人はそんなことはお構い無しだ。
彼らはもう文字通り恋に狂っており、自分の気持ちが楽になれば
後はどうでも良いのであろう。
正直に言えば、私にはよくその気持ちがわからないのである。
今現在の年になるまで、私には恋愛経験が無い。
そのように煩わしい感情には、できるだけ関わりたくない
というのが本音である。
心理学的に、人間は肉体的安全より精神的安全を望むらしい。
その通りだ。
私は心の平穏を望む。
そんなに思い悩むのなら、やめてしまえば良いでなないかと
ある人物に言った。
「そんなに簡単にやめられるものなら、こんなに思い悩んで
いない。」
成る程、その通りである。
なんて煩わしいのか。
このように思い悩むからこそ世界がなかなか平和にならないのか、
はたまた、このように思い悩めることこそが世界が平和である証なのか。
いつまでたっても、分かりそうにない。