時に、初春の令月にして、気淑く風和らぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫す。

久々にブログを書いています、烏龍茶です。
さて、令和の時代が始まりました。それに伴う大型連休も後半に入りましたね。筆者は毎日院試勉強です…。息抜きを兼ねて、春の会の総括をしたいと思います。

去る4月20日に御香宮神社にて「卯月狂言会」を開催しました。ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。今回は久々のOB会との合同舞台。狂言10番を超えるボリューム。幅広い年齢層。能舞台。どれをとっても普段より豪華な舞台となりました。
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↑「清水」の太郎冠者

学生からは「筑紫奥」「鎌腹」「清水」を出しました。春の演目は稽古期間が長かったため、台詞と動きを覚えるだけではない、役者の個性や工夫が垣間見える出来となり、それぞれが上達する良い機会になったと思います。

今回はOB会との合同舞台ということで、いつもの自演会よりもはるかに多くのお客様に観ていただきました。やはり狂言はお芝居、人に見てもらってなんぼの芸術です。稽古場で部員に観てもらうだけでも効果はありますが、初めて観る人にちゃんと伝わるのか、どこが面白いところなのか、どのくらいの間が笑いにつながるのか、これは実際にお客様の反応を受けて身についていくものです。同時に、お客様が入ると稽古よりテンションが上がってしまい、台詞がオーバーになったり、動きが狂言の型から逸脱してしまう失敗も、場数を踏めば少しずつ自制することができるようになります。これは普段から筆者が何とか後輩に伝えようとしていることですが、この前の舞台でそれぞれ何かつかんでくれたようです。これからが楽しみです。

楽しみといえば、そう!新入生が入りました!現時点で3人の新たな狂言の仲間を迎えました。早速稽古にも参加してくれていて、夏の会にて初舞台の予定です。
夏の会は8月10日(土)同志社寒梅館ハーディホールにて
詳細は追々後輩にお知らせしてもらいます。

まだまだ新入生募集中!今からでも余裕で間に合う(もなにもまだ台詞入れが始まったばかり)。一緒に狂言やりませんか?まずは見学からお気軽にどうぞ!

お客様に「見せられる」レベルの狂言から、お客様が「魅せられる」狂言へ。私が独りで言い始めたこのスローガンも段々ほかの部員が口にするようになって少し嬉しいです。令和元年もKGKKをどうぞよろしくお願いいたします。