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このblogは、不可能恭子さんの妄想日記を過去からずっと追っているミラーサイトです。
実在の人物等とは一切関係がありませんが、

実在の人物と誤解されるおそれのある部分は削除させていただいています。

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 バリ島から帰国した私とアゲハは、
頻繁に電話をしたり夜遊びをする仲になりました。
その頃の話題はやっぱり旅行の思い出話が多かったかな?

 先月行った夏休み旅行でバリ島の空港に降り立った時、
思わずシンスケやアゲハの事を思い出してしまいました。
ガムランの音色に花々の匂い…楽しかった思い出…。
 バリ島に降りたのはアゲハ達と行ったツアー以来だったけど、
トラウマになってなくて良かった。

 あれはあれで楽しかった過去の思い出。
今回はあの時待ち望んでも存在してくれなくて、
ついにやって来てくれた子供の喜ぶ顔を見て、幸せな気分になりました。

 バリ島に旅立つ前々日も、私は当時仲良かった男友達の岩田君と
飲んでいました。
 岩田君はマスコミ関係に勤める同世代の男の子。
純粋で寂しがりやで真っ直ぐで、私はとても信頼していました。

 岩田君の困った所は、自分に優しくしてくれた女の子を
すぐに好きになっちゃうんだよね。
 私と初めて会った時も仕事の相談に乗ってあげたら、
「キョウコさんって優しいな。こんなに優しい人に会った事ないよ、僕」
なんて勘違いをして甘えてきたから、予防線は張っておいたのよ。

 「私、女の子が好きなんだよね。初体験も女性だったし☆」
まんざら嘘でもないし、それで押し通して付き合ってきました。
 自分が興味のない男性には、興味を持たれるのが苦手なんだよね。
少し相手の好意を感じた時点でその気がなければ、予防線を張るべきだと思うの。
 気を持たせるのは可哀そう。だって自分も同じ事をされたら嫌じゃない?

 私が好きな人にだけ好きになって欲しい。
まあ心配しなくても、私は全くモテないけどね(笑)

 岩田君と私はお互いの友達を交えての飲み会が大好きでした。
たまたま私のお友達3人で合流したら、岩田君はその中で一番優しい
ヨウコちゃん(仮名)を好きになってしまいました。

 知り合って間もなくの彼女のお誕生日には、彼女の遠方の家の前に突撃して
バラの花束を100本(50本だったかな?)贈ってました。
まだ全然親しくないのに。彼女は実家なのに。

 当然不気味に思ったヨウコちゃんは、岩田君にきっぱり交際お断りの
お返事をしました。
 その後激しく落ち込む岩田君…。
でもゾンビの様な岩田君は、振られても振られても起き上がるんです。
その後も私の知らない岩田君の元同級生に優しくされて好きになったり、
色々とあったんです。

 岩田君がまた新しく好きになった女性キミちゃん(仮名)
に会って欲しいと言われて、3人で会いました。
 可愛いロリ顔して頭脳明晰のしっかり者なキミちゃんに
私はすっかり魅了されて、仲良しになりました。

 キミちゃんのプライバシーの為に多くは語りませんが、
優しいキミちゃんに惚れこんでしまった岩田君は
毎晩キミちゃんに電話した後、私に相談の電話をしてきて大変でした。
 その事で岩田君と大喧嘩をしたり罵倒し合ったり、色々あったな。

 お互いが素直になって歩み寄り、元の仲良しに戻りかけた私達は、
バリ島旅行の前も遅くまで飲んでいました。
 相当酔っていた岩田君は、お店から出た私を押し倒しました。
シンスケそっくりの大きな体の岩田君。勝てる訳ありません。
 私達は不毛なキスをしてしまったのです。

 でも、私が悪いんだよね。いつもそんな男は引っぱたくんだけど、
この日ばかりは優しく「やめて」としか、言えなかった。
 仲直りしたばかりのムードを壊したくなかったのかな?

 「ノー」と激しく抵抗しない時点で、
こういう場合は女にも責任があると思います。
 翌日の「キョウコさんとご主人に悪かった。ごめんなさい。」
の電話にも、「気にしないで」と返事をしたの。

 そんな岩田君をアゲハなんかに紹介した私も悪かったんだよね。
いつもの様に誰彼構わず酔ってしなだれかかるアゲハ。
隣の岩田君が握った手をしっかり握り返しているアゲハ。
 悪い予感がしました。

 飲んだ後朝方に、近くの岩田邸に流れた私達3人。
私は仮眠を取ろうと岩田君のベットに潜り込みました。
アゲハは掛け布団の上に横たわり膝を曲げて、岩田君と喋っていました。

 アゲハ、今日も超ミニスカートじゃん?
向こう側の椅子に座ってる岩田君にパンツ丸見えじゃん?
 酔いが冷めてきて徹夜明けの、疲れマラ状態の若い岩田君には酷だよ!
多分それを狙ってるんだろうけど、私の大切な男友達を弄ばないでよ!

 岩田君がシャワーを浴びてる間にアゲハから嬉しそうな報告がありました。
「無理やりキスされた」って。
そういうの、無理やりって言わないと思うよ。わざとパンツ見せてたし。

 しばらくして一足先に仕事に行った岩田君は「ゆっくりして行って!」
と、鍵を渡してくれました。
 早速「ねえねえ、キョウコ。岩田のパソコン見てみない?」と、アゲハ。
「私アゲハと違ってパソ音痴だから、分かんないよ」と、答える私。

 パソコンが得意なアゲハはあっという間に立ち上げて、
パスワードを入れなくて済む無防備な岩田君のメールを
全部見ていました。
 「あ!芸能人の住所録だ!」
アゲハの声にミーハーな私も身を乗り出して、
一緒に極秘情報を見てしまいました。

 後から白状したらいい人の岩田君は笑って許してくれたけど、
本当に非常識な事に加担してしまってごめんね。

 私は、アゲハだけは絶対に自宅に招かないでおこうと決心ました。
何を盗み見されるか分からないから。
アゲハに罪の意識が全くないのも怖かった。
 以降5年間の長い親密なお付き合いの中で、私は決心を貫き通しました。
アゲハとほとんど毎日電話して一週間に一度以上会う生活の中で、
お互いの家に招きあった事はなかったのです。
       
 ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 さてさて、こんな辛気くっさい話、面白くないと思ってるんでしょ?
早くキョーレツな暴露話せんかい!って思いながら読んでるんでしょ?

 岩田君は私の仲良いお友達だったから、あんまり彼の事を茶化したく
ないんだよね。今の所大きな恨みもないし。
 でもね、

…悪いなー。岩田君、アゲハちゃん…。書いちゃうよ?
キョウコもう、我慢できない。
だって、あなた達、変だもん。(笑)

 ベットでパンツ見せ事件以来すっかりアゲハのパンツの虜になった
岩田君は、毎晩夜中に私に電話を掛けてきたの。
 これじゃストーカーだよ??
って思いもぐっと我慢。ストーカーなんて言葉を気安く使うのは、
その人に対してとっても失礼。犯罪者だって言ってる様なものだもんね。
本当に嫌なら断れるのに、可哀そうになって時々長電話の相手を
しちゃう私も悪いんだし。

 岩田君はアゲハを好きになったって悩んでたよ。
…はいはい。そうですか。またですか。それで?
 「アゲハちゃんもしょっ中電話をくれるから、
多分僕の事も好きだと思う」ってさ☆

 困った事に、アゲハからも毎日私に電話が来るんだ。
放っておいても放っておいても、岩田君がしつこく電話するんだって☆

 はいはい、もう勝手にしてよ!
岩田君とアゲハのいつもの病気が始まった。
あなた達お似合いよ!誰彼構わず恋した気分になる岩田君と、
ちょっかい出しといて嫌がるフリするアゲハ。

 ストーカーごっこをして遊んでる二人に目をつぶってたけど、
一応アゲハには釘を刺しといた。
 「岩田君は真面目だからシャレが通じないよ。
今までだって次々女の子を追っかけまわしてたんだから。
 忠告するけど、岩田君とお付き合いする気がなかったら、
二人きりでは会わないで。お願い。」

 一応頷くアゲハだったんだけど、数日たってポカやっちゃったんだよね!
私の男友達とアゲハを入れて飲み会をする予定があるって、
岩田君にご親切に教えちゃったの。わざと?
 当然仲間に入れて貰えると思った岩田君。
皆でカラオケしてる現場に突撃しちゃったんだよね!

 渋谷のあのバーに移った私と岩田君は、アゲハを挟んで睨みあっていました。
その時の息も出来ないような呆れきった倦怠感は、今でも忘れません。
「キョウコさんには関係ないだろ!」
「誰でもいいから電話の相手をしてくれた女を
追っかけまわすのよせって言ってるんでしょう!やめなさい!」

 その迫力に岩田君は逃げました。
後に再会した時にも、岩田君はぎこちなさそうでした。
もう昔みたいな何でも話せる友達には戻れないと思います。

 その後も嫌がるフリして岩田君と電話やメールのやりとりを続けたアゲハは、
銀座のSMクラブでバイトを始めたばかりの時に、
来て頂戴って呼び出したみたい。
 いくらお金を使ったのかは知らないけど、
律儀な岩田君はお店に行ったんだって!領収書でね♪

 岩田君を呼ばなきゃ、誰も来てくれなかったの?
岩田君が勝手にクラブに突撃して鬱陶しかったって言ってるけど、
そんなの無理だってば~(笑)
 アゲハが店の名前を教えなきゃ来れないよ。

 岩田君、アゲハにも「出会ったその日に大好きになった」
って言ってたんだね。ヨーコちゃんにも、キミちゃんにも、
私にでさえ言ってたよね(笑)
 岩田君がアゲハにプロポーズしたのは、これだけは本当かもね(笑)
プロポーズの言葉は得意の妄想入ってると思うけど☆
だって二人きりで会った事さえもないヨーコちゃんにも
プロポーズしてたもん。

 ヨーコちゃんには忌々しい思い出だったけど、
アゲハにはきっと大切な思い出なんだよ。著書に書くらいだから(笑)