こんにちは!スピーキング力養成英語コーチの日野ゆう子です。
「スピーキングに自信がないんです」「リスニングが苦手です」自分の「できない」に直面をする場面があると「だめだなあ・・・」と落ち込んでしまうこと、ありませんか?
私はかつて失敗をしたり、自分がそれなりに努力していてもうまくできないことがあると、いつも自分を責めたり落ち込んだりしていました。でも、この「できない」を何とかしたくて、色々と試してみた経験は講師となった今、何より私を助けてくれるなあと感じています。
「できなかった」⇒「苦労して克服した」は先生にとって最強のスキルなのでは?と感じています。
「できなかった」からこそできないときの気持ちが分かる。「できなかった」からこそ色々な方法を試してみることができた。「できなかった」からこそ出来るまでの道のりを経験することができた。その経験を全部生徒さんに還元することが出来るようになりました。
学生時代、私は数学が苦手でした。何とかしたくて通い始めた学習塾の先生がとても分かりやすく教えてくれたことで、今まで謎だった数学の仕組みがわかるように。苦手な数学が嫌いでなくなった経験があります。
先生はご自分の学生時代、数学が大嫌いだったのだそうです。それで、嫌いで苦手な数学を何とかしたいと思って勉強するうちにだんだん好きになり、先生を目指されたそうなのでした。
私が先生と勉強をして安心していられたのは、「できない」気持ちを分かってくれるからでした。「ここはこう考えると分かるようになるんだよ」私の目線に立ってそこからスタートをしてくれる。「先生もここ間違ったなー」先生が「かつてのできなかった自分」を自己開示してくれる。そんな機会に恵まれるうちに、そして楽しそうに教えてくださる先生の姿をみるうちに、「私もいつか先生みたいに、数学が苦手でなくなるのかも」「今は苦手だけど何とかなりそうな気がする」前向きな気持ちになって勉強に取り組めるようになりました。
先生が初めから何でもできて、「わからない気持ち」が分からないまま、「ここで間違ってちゃいけないよー」「こんな初歩的なミスしたらだめだよね」こんな風に言われていたらあの頃の私はあんなに楽しく塾に通えていなかったかもしれません。
先生が出来なかったことを克服されたからこそ、私は助けられたのだと思います。
英語を教える立場になった今も、私は英語学習者です。できないことも、できるようになりたいことも、失敗もたくさんあります。でも、出来ないからと言って昔のように落ち込むことはなくなりました。
その代わり「ここを乗り越えると生徒さんに教えられることがまた増える。」と考えるようにしています。そう考えるようになってから、気持ちもずっと楽になり、失敗も楽しめるようになってきました。
先生だって学習者。生徒さんよりも少し前を行く学習者として、自分の経験をどんどん生徒さんに還元していきたいなと思っています。