雲の向こう、約束の場所 | タイトル未定(仮)
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いつか観ようと思っていた、ご存知新海誠作品です。
新海誠作品は、まだ秒速5センチメートルしか観たことが無かったです。
それにしても、DVDの調子が悪く、TSUTAYAで2回も替えてもらったのにも関わらず観られなかったので、結局YouTubeで観ました。
流石に秒速ほど鬱にはならないだろうと思いましたが、多少の覚悟の上で観ました(笑)
※観ながらメモしたものを纏めたので、以下、相変わらず文脈がバラバラです。

全体的に、秒速に似た空気でした。
特に、暗い主人公の口調と、美麗な背景。
秒速の主人公と、語りの雰囲気と言葉遣いが全く同じでした。
なんか若干中2病なところが…
少し、ナレーションで語り過ぎな感じもしました。
画は綺麗なんだから、もう少し画に任せてもいいのかと。
あと、登場人物は最初から皆どこか儚げというか、哀愁とか辛い過去を背負ってる感じです。
主人公の、駅で誰かを待ってるふりをして時間をつぶす癖って…
秒速の、送る宛のないメールを打つ癖みたいな感じですかね。
その癖は寂しすぎるやろ…

ユニオンの塔は、必ずどこからも見えているのに、行く事が出来ない場所、として描かれていました。
基本的な手法は、秒速と同じで、そういったユニオンの塔の存在を、恋愛に重ねた表現でした。
秒速は、実際の距離と心の距離と、という表現でしたが。
他にも、ホームで傘をひくさりげない表現とか、そういうのが鬱さを出すんですよね。
秒速と同じように、電車の使い方が上手く、差す日光の作画もリアルでした。

所々、会話ややりとりに不自然なところがありました。
特に平和なシーン。
多分、哀愁を漂わせるのは得意で、無邪気な感じを出すのはあまり得意ではないのかもしれません。
他にも、まだ一般アニメらしさがあるというか。
それをよりリアルに、鋭くしたのが秒速なんですかね。
それにしても、秒速は死ねる方向に特化しすぎです(-。-;
ヒグラシの鳴き声一つとっても辛い。

平行宇宙とかの説明が、少し分かりづらかったです。
パラレルワールドと言えばいいものを。

ヒロインの罹った病気ですが、富澤の持ってる資料には、96年型ナルコレプシーと書いてありました。
ナルコレプシーは、睡眠時無呼吸症候群で有名ですね。
本来は昏睡状態になる程強い眠気を誘発する病気ではない(と思います)ですが、そこが原因不明であり、96年型なのでしょう。

やっぱり音楽がいいです。
主人公が三年後になった時の音楽と、バイオリンでの曲が好きです。
さらに、主題歌が1番好きです。
秒速と同じように、主題歌とのマッチング度合いがかなり高いです。

今作に登場した猫は、どうやら秒速にも出ているらしいです。
という事は、秒速での監督インタビューに乱入してきたあの猫がモデルだったりするんですかね。あの猫は白でしたが。
「彼女と彼女の猫」という映画も作った事があるらしいので、かなりの猫好きなのかもしれません。

切なさは秒速の方が勿論上なのですが、状況としてはこっちの方が秒速よりマズいことになってることもあり、こちらも中々に切ないというか辛いです。
「あの頃のほうが夢だったみたい」とか。
途中まで、誰も幸せにならないですね。それも秒速と同じです。
また、ヒロインのナレーションの、タ行が辛いです。何を言っているのか分からないかもしれませんが、聞けばわかります。

(少し見つけた気になる小ネタ)
この映画に出てくる料理店のメニューに、あいうえお炒飯。
そして、エラーメッセージのstupid。というかあれ英語じゃないですよね。何語なんでしょう。
少し疑問に思ったのが、主人公が電車で読んでた宮沢賢治の本って、冒頭でヒロインが音読してた本と同じなんですかね?
気になります。

ヴェラシーラしか希望も無い状態で、3年も眠り続けているのに、もういっそのこと沢渡を殺してしまおう、みたいな発想にならないのが、主人公の一途さと執着を物語っている…ような気がします。
でも、何故あんなに一途なのに、彼女をつくったのでしょう?多分彼女ですよね、あれ。

最初のセリフのくりかえしや、バイオリンからの回想シーンがいい。
昏睡状態の夢の中の事を、思い出さずに忘れた所も個人的には好きでした。
昏睡状態の夢の中で、沢渡は"裕紀君"と呼んでいたのに、目覚めた瞬間は"藤沢君"という、なんと残酷な。
でも最後にちゃんと裕紀君と呼んで欲しかった気も。

みごとなセカイ系でございました。エヴァのシンクロ率のモニターと、ユニオンの塔のモニターがダブり、エヴァに通ずるものがあるような気もしました。
とくに平行宇宙が広がって行く所が。

良く考えたら、蝦夷の人からしたらたまったもんじゃないですよね。
最後破壊して平行宇宙の拡大は止まったみたいですし、そもそも塔の危険性を考えたら、周りに人は住まないでしょうが。

1番良かったのは、沢渡が目覚めてから、エンドロールまでの流れです。
"もう一度今から"、というセリフの後にエンディングが始まり、"約束の場所を失った中で生きていく"というセリフの直後にサビと、エンドロール。
この間に限れば、9.75点くらいです(笑)

点数は、
7.75点
8点とかなり迷いましたが、細かい矛盾など、少し気になる所が散在していたので、そこが無ければ9点くらいになったかもしれません。
あとは、もう少し3年前のシーンを掘り下げた方がより辛い感じになるかもしれません。

それにしても、北海道に行きたくなりますね。
まあ近い内に行くかもですけど。



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