中高一貫校中学生の保護者必見。余裕ある今だからこそ始める大学受験準備のヒント

「学校の授業の進度がさほど速くなく、まだ余裕がある。

このままでいいのだろうか。

将来の大学受験に向けて、何かできることがあるかな？」

と思っている中高一貫校の中学生と保護者の方に向けて書きました。

大学受験準備のヒントは、ざっくりいうと、中学生のうちに数学か英語のどちらかを武器にすることです。

数学か英語のどちらかが得意だと、勉強に自信を持って取り組めます。

また、高校2年生の夏休みに受験勉強に本気を出して欲しいので、この時点までに数学と英語の基礎力がついていると、大学受験を有利に進められます。

「英語は得意だから自信がある」「数学は負けない」

自称で良いので、中学生の時にこう言えるように勉強できるとよいですね。

将来、大学理系学部の一般入試で合格を目指す場合のモデルケースを考えてみました。
「今私が中高一貫校の中学生だったら、このように進めたい！」と個人的に思うスケジュールです。

基本方針：中学生のうちは学校の授業を基本に勉強。部活や友人との遊び、趣味を楽しむ。
高校2年生の夏休みから本気を出す。

中学1年生～　英検®3級や準2級合格を目指して勉強
中学3年生～　学校の授業が高校数学に入ったら、数学特化塾に通う
高校1年生～　駿台模試や河合全統模試を受けて、立ち位置を確認
高校2年生～　予備校で物理と化学の授業を受講。数学Ⅲと化学の勉強を頑張る
高校3年生～　物理（か生物、地学）を完成させる

細かく見ていきましょう～♪

（１）英検®

勝手な目安ですが、中学生で英検3級や準2級を、高校生で2級を取れるように、中学1年生から勉強します。
英文法や英文読解だけでなく、ライティングやリスニング、スピーキング能力も鍛えられて英語の基礎力をアップできるからです。

また、英検®の成績を大学入試における英語科目の代わりとして使用できる大学が増えてきました。
これは受験科目を1科目減らせることになるため、お得です。

学校が検定の機会を準備してくれるところもありますので、早めに目標を設定して合格を目指しましょう。

私が学生の頃はあまり英検がフィーチャーされておらず、英検の重要性を分かっていませんでした……

今、自分が中学生だったら絶対に受けます。

（２）数学特化塾

中学生の時は基本的には塾は不要ではないか、と思っています。
ただ、学校の授業に+αしたいと考えていて、理数系科目が得意な人には、数学特化塾という選択肢もあるということをお伝えしたいです。

数学に特化した塾とは、数学をフィーチャーし、学年にかかわらず先取り学習をしたり、より詳しく受験のテクニックや数学の解き方を教えてくれる塾です。

例えば、京都でしたら以下のような塾があります。
杉山塾（ホームページなし）駿台予備校の人気講師の杉山先生の個人塾です。
稲荷塾

両方とも通っていた人からの話を聞いたことがあります。

集中して勉強できると、数学の成績も伸びて、自信につながりそうですね。

自分が高校生の時にはそこまで数学は得意ではなかったので、今知っていたら絶対通塾したのに！

（３）全国模試を受験

駿台全国模試や河合塾全統模試を受けて、自分の立ち位置を確認します。

英語と数学について自分の成績は全国で何番位なのか？

今の勉強は自分に合っているのか？

目標に足りていないことがあれば、友人や家族、学校の先生に相談しましょう。

この2つの模試はハイレベルであり、進学校では学校全体で申し込むことも多い模試です。

また、発展的な良い問題が出題されているので、力試しにもぴったりです。

（４）高校2年生の夏休みから本気を出す

この時期までにある程度数学と英語の基本が完成していれば、高校2年生の夏休みに受験勉強で本気を出すと、行きたい大学に合格できます！

理系学部志望の人は、高校2年生の間に、数学ⅢCと化学の基本を完成できるといいですね。
この2教科は量も多くて厄介なので、高校2年生の間に一通り学んでおくと有利に進められます。