2025年組の皆さん、

 

折り返し地点ですね・・

 

私も1年前のことが鮮明に思い出されます。

 

まだ半分残っている一方で、夏休み中に出来ることの総量がどのくらいかだいたい分かってしまう時期でもあり、メンタル的にキツかったことを覚えています。

 

昨年の今頃はどんな記事を書いていたかなと振り返ったところ、一つ、アメンバー限定にしたまま公開していないものがありましたので、今回複製版を公開します。

 

我が家の娘はこれだけ頑張っても、勉強はできるようになりませんでした。

 

 

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(2023年8月14日の限定記事)

~心に響く 車中での娘の話~

 

我が家は8/11~8/16まで休暇をとって、妻の実家(西日本某所)に帰省しています。

 

「ずっとスタディするなら、バケーションに行く」という条件を、私と妻が繰り返し娘に確認・約束したうえでの帰省ですから、まさに『スタケーション』っていうやつです。

 

義理の両親には、

●娘は基本的にずっと家で勉強すること

●他の親戚には会わないこと

●近場での夕食2回と、すぐ近くの温泉1回以外、どこにも行かないこと

を(妻を通して)宣言し、理解してもらっています。

 

さらに、車での往復の移動は、普段の勉強時間が終わる「22時発」の「未明着」というタイムテーブルにして、娘たちは車中で睡眠。

 

そして、翌日からは家族全員通常稼働という、父が徹底的に自己犠牲を強いるプランとなっております。

 

8/11(金)の深夜に出発し、今のところ、

8/12(土)7時間勉強

8/13(日)10時間勉強(←初)

と推移していますから、一応約束は守られています。

 

まあ正直、義理の両親は「引いてる」でしょうね。

 

 

でもそんなの関係ねえ!

 

 

それくらいにヤバいのです。

 

「428」をやり始めてから、夏の地獄度合いがさらに増しています。

 

なんと、「428のA問題」が半分も解けません!

 

最初は順調でした。

娘は「平面図形」は比較的得意なんです。

(得意といっても、せいぜい「共通問題で平均点取れるくらい」です。)

だから最初の2日くらいは問題がなかった。

 

それが、和差算、差集め算などの文章題に入ったら、もう壊滅。

半分くらいしか書いていないし、書いている半分も計算ミスとかしまくっているので、4分の1くらいしか正解せず。

 

それで出発前にひと悶着、ふた悶着ありました。

 

 

そんな中で8/11(金)の22時、関西を出ました。

 

さすがにこの時間になると、高速道路も空いている。

 

娘は殊勝にも「コアプラスをやる」といって、鉛筆を取り出してテキストに書き込もうとするが、「車酔いするアカン」と妻に注意される。

 

代わりに、「コアプラス社会クイズ」をやることになった。

 

妻が出題して、娘と私が「早押し」で回答するスタイル。

 

それを40分ほどして、ようやく眠りに入った。

 

23時00分。

 

そこから2時間ほど車を走らせた。

 

そしたら、起きなくていいのに長女が目を覚ます。

 

「私、寝てた?」

 

「うん。2時間くらい寝てたよ。」

 

「ちょっと話していい?」

 

「いいよ」

 

 

後部座席を見ると、妻も次女も眠ってる。

 

4人いるが、2人だけの空間に感じられる。

 

 

娘が続ける。

 

「2年生くらいに戻りたい」

 

「なんで?」

 

「今、こんなことになってるから」

 

「こんなことって?」

 

「ずっと**目指してきたのに、到底無理になって、成績はどんどん落ちているから」

 

「(へ~君もそんなこと思ってるんだ)。2年生に戻ってやり直したい?」

 

「うん。。。」

 

「そっか。でも4年生も5年生も、それなりには頑張っていたと思うぞ。」

 

「そうかなあ。」

 

「昔のことだから記憶にないだけだ。まだギリギリ間に合う。残り5ヶ月一生懸命やればいい」

 

「…」

 

 

娘が話題を変える。

 

 

「お父さんはなんで***受けようと思ったん?」

 

「うーん、それはな、、」

 

「灘、目指してたんだっけ?」

 

「(ギクッ。もしかしてこいつ俺のブログを読んでる?)」

 

「ジイジは、***落ちたんでしょう?。それから、S先生も**落ちたって言ってたよ」

 

「へ~そうなんだ。S先生も中学受験では失敗しているんだ」

 

「でも、S先生は現役で京大いったらしいよ。」

 

「笑笑笑、そうなんだ。まあ、ぶっちゃけ、中学入ってからが勝負だからね(笑)」

 

 

なーんだ、いつもの意味のないトークか と思って安心していたら、

また娘が話題を変える。

 

 

「お父さんは中学受験とか大学受験は、めちゃくちゃ頑張った?」

 

 

「うん。特に中学受験はめちゃくちゃ頑張った。」

 

 

「私は頑張ってるのに、できるようにならない。私ってなんでこんなにバカなんだろうって思う。全然覚えられないねん。覚えても覚えても、テストになると全然思い出せないねん。なんでやろってずっと思ってる。」

 

 

「…。」

 

 

「こんなことになるんやったら、2年生くらいからもっと勉強しておけばよかった。2年生からやり直したら、偏差値50くらいは取れそうな気がする。私、何も考えてないようで、いろいろ考えてるねん。それをうまく表現できないから、何も考えてないように見えるだけやねん。」

 

 

「うーたんは良く頑張ってるよ!今はまだいろいろなことが繋がらないだけだよ!年が経って、思考回路が繋がるようになったら、君はきっと抜け出せる!」

 

 

こんなやり取りがありました。

 

車の中、助手席に座っていると、普段言えないことが言えるのかもしれません。

 

 

とにかく、1つでも2つでも、できることを増やして、中学受験に送り出してあげたい。

 

このステージでは高望みはしない。

取れるところを確実に取るという方針でいく。

 

どうせ、どこの学校に行っても、

その先の未来は自分次第。

 

関西統一入試まで残り152日。

 

---------- ここまで --------------

 

 

今思い出しても心が痛みます。

 

うーたんの発言にある「2年生からやっていたらN50くらいいけたかもしれない」という言葉は、実際にうーたんが発言したものですが、私はそうは思いません。

 

2年生のときは、公立小学校の勉強すら苦労していて、母親(妻)が宿題のフォローをしていたからです。

 

「全然覚えられない、テストになると思い出せない」という発言も、娘が実際に言った言葉です。

 

これは本当に身にしみます。

 

今でもそうだからです。

 

1年経った今も、状況はあまり変わっていません。

 

英語は、英検のような思考を伴わない問題であれば、直線的に点数が伸びてきています。

(10月に受検予定の英検4級の過去問は、現時点でも8割5分くらい取れています。※合格点6割)

 

しかし、中1の模擬試験で出てくるような簡単な英作文が、どれだけ時間をかけて反復学習しても、一向に出来るようになりません。

(私の目から見て、勉強時間、反復回数ともに、十分すぎるくらいやっています。)


疑問文を肯定文の語順で書く

?をつけ忘れる

三人称単数現在のsを忘れる

冠詞のaをつけ忘れる

be動詞と一般動詞を続けて書く


必ずと言ってよいほど、このどれかで引っかかります。

 

先日受けたWisc検査の結果、ワーキングメモリーが極端に低いということがわかりました。

 

一度に多くの情報を記憶し、それを引き出したり、頭の中で複数の処理を同時あるいは連続的に走らせることが苦手なんだと思います。

 

親子で色んな対策を考えて、実行していますが、なかなかうまくいきません。

 

 

ただ一方で、高校受験がないことのメリットはかなり感じています。

 

大嫌いな副教科や内申点に追い立てられることなく中学3年間を過ごせるというのは、メンタル的にメリットが非常に大きいと思います。

 

学校生活は順調、友人関係も良好で、夏休みも一緒に映画を見に行ったり、社会の研究課題をまとめるために図書館に行ったりと、JC生活を満喫しています。

 

学習面の地獄状況は続いていますが、学習面がうまくいかないからといって中学生活全体を否定的に捉えないように、親としては注意しているところです。

 

 

SNSを含むネット上では、小学生のうちは勉強が苦手だったが、中学の途中くらいから急にできるようになったという話を目にします。

 

しかしそれは、「地頭と共に生きるシリーズ②」でも書いたように、運よく「地頭アップデート」が来た、「地頭アップデート」が来る運命だった、というのが実際のところだと思います。

 

皆がそうなるわけではありません。

 

上がる人もいれば、それだけ下がる人もいるということです。

 

必ずしも、努力した人は上がって、サボった人は下がるというわけではないのです。

 

私が提唱する「地頭アップデート」の概念を知っていれば、我が子が後伸びしたところで、驕り高ぶった気持ちにはならないし、それが子育てが正しかったからでも、万人に当てはまるわけでもないということは、ご理解いただけるかと思います。

 

私立中高一貫校の中では早生まれ組の卒業時成績は有意に高いという話を母校の進学指導の教員から聞いたことがあります。

 

しかし、早生まれの娘は、今のところ、まったく伸びる気配はありません。

 

娘は、今後、特大の「地頭アップデート」が配付されない限り、勉強は「マシ」にすらならないでしょう。

 

そこはもう期待などせずに、真面目で優しい女性に育ってくれれば人生何とかなるという気持ちで過ごすしかありません。