毎週月曜日の朝にお届けする地頭論。
いずれの地頭論も、投稿から一週間で400いいねと20コメント以上を叩き出す人気企画となっています
3週間前に地頭リバイアサン論を投下して以降、テーマに「地頭」を含む内容のブログを書かれた方を複数名(>5)観測しています。
(リブログ、関連記事を書いていただいた方、ありがとうございます!)
もちろんすべてが賛同者というわけではなく、「地頭・環境痛み分け」で幕引きを図ろうとする方や、地頭環境以外の要因を持ち出して自論展開を試みる方もおられるようです。
しかし私は、日々地頭論をアップグレードさせており、いかなる揺さぶりにあおうとも決して屈することはありません!!(笑)
さて、先週までにN60以上の5区切りの地頭帯特徴論を述べたうえで次回はN40編を書くとお伝えしておりましたが、N65周辺地頭論で言及できていなかった内容がありましたので、今回はそれを書くことにします。
お気づきのとおり、前回はN60~64地頭帯、N65~69地頭帯、N70~74地頭帯のいずれも、算数や数学といった理系科目を念頭において記載しました。
理系科目のほうが出来る人と出来ない人の差が激しく、学校のレベル帯が上がれば問題も段違いに難しくなり、下位地頭帯が壊滅してしまうことから、表現しやすかったためです。
しかしながら、中には国語や社会といった文系科目がネックとなって上位地頭帯の壁を超えられなかったという人も少なくないと思います。
それなら文系科目を念頭において地頭帯特徴論を表現してみようということで、以下作成しました!
前回と同じく、N65~69地頭帯を基準として、それとの比較という観点でN60~64地頭帯、N70~74地頭帯の特徴を 少しばかり誇張して書いています。
【N65~69地頭論特徴論(文系編)】
●当初は文系科目(国社)と理系科目(数理)のいずれかを苦手としている ●しかし受験期には得意と苦手の差はかなり縮小している ●むしろ最後には逆転していることすらある ●現代文の解法テクニック(論理的読解)を習得することができる●短く難しい文章を深く読み 自分の言葉で表現する試験に強い
●試験タイプ、受験校によって向き不向きは比較的大きく出る
●しかし訓練を積むことでどのような試験にもある程度対応することができる
●歴史は芋づる式記憶引き出しが可能なように学習している
●地理、政経などは理論的に理解し暗記量を減らす工夫をしている●社会の一般的な用語や概念は正しく理解している
●社会の記述は普段の勉強をしているだけでおおかた出来る
●総じて、受験テクニックは集団授業に参加することで習得できる 【N60~64地頭論特徴論(文系編)】 ●現代文は試験タイプや受験校によって出来不出来の差が激しい ●現代文の解法テクニック(論理的読解法、選択肢判別法等)は身につく人と身につかない人がいる●文章がクソ長いだけの試験ではN65~69地頭帯に劣らない
●古文漢文に特大アレルギーを持っている人がいる●社会の一般的な用語や概念は概ね正しく理解している
●社会は暗記科目だと思っている側面が強い
●社会の記述に特別な対策が必要であるかのように言う ●国語の記述は集団授業ではイマイチ身につかないこともあるが●プロ指導者の積極介入があれば大きく改善することがある
●超長文でも素早く要点を把握し的確に解答することができる
●国語ができることがすべてに波及し、どの科目も出来る感覚を持っている ●全科目を国語な感じで解く●受験勉強を通じて自分なりに一定の歴史観を持つに至っている
●一般常識、時事問題は生きているだけでかなりの部分が身についている
以上を踏まえたうえで、各地頭帯を総観します。
N65~69地頭帯とN60~64地頭帯の大きな違いの一つに【苦手を克服する力】があり、これがいわゆるN65の壁になるのではないかと思います。
N65~69地頭帯のところで書きましたが、最初は文系科目(あるいは理系科目)がかなり苦手でも、受験時点では得意科目と遜色ないレベルに達していたり、本番は「苦手科目側で救われる」というレベルまで上げてくるのが、N65~69地頭帯です。
ご自身あるいはご子息がこの地頭帯の方は心当たりがないでしょうか?(笑)
また、志望校別対策の集団授業を真面目に受けて自分で対策すれば、だいたいの人は苦手科目を改善することができます。
逆に言うと、しっかり努力して対策しないと、苦手科目によって確実に葬り去られてしまうのも、このN65~69地頭帯の特徴です。
中学受験でも大学受験でも、苦手科目を十分に対策しないまま放置して本番を迎えれば、確実にやられます。
「得意を伸ばす」のと「苦手を改善する」のどちらがコストパフォーマンスが良いかですが、一部の例外はあるにせよ、多くの人にとっては後者だと思います。
なぜなら、N65~69にとって「得意をより得意にする」ことは「N70~74地頭帯に真正面から勝負を挑む」ことにほかならず、ここは魑魅魍魎達がひしめく「魔境の中の魔境」だからです。
上にいけばいくほど、偏差値1の差は大きな違いを生みます。
次にN60~64地頭帯ですが、得意科目もさることながら、この「苦手を克服する力」がN65~69地頭帯に比べて劣るイメージがあります。
一般的な模試では差は表現されなくても、最難関校向けの模試になると、読解力、思考力、洞察力、表現力の違いを見せつけられます。
これらの力は、N65~69地頭帯も志望校が求めるレベルに比べて不足しているケースも多いのですが、N65~69地頭帯は集団授業形式の対策講座を受けて自学することで向上させることができます。
それに対して、N60~64地頭帯は集団授業だけでは十分に習得できない場合がありますが、プロの家庭教師や塾講師がマンツーマンの指導や添削で積極的に介入することで改善するケースも多いです。プロ指導者の積極介入が最も効果を発揮する層と言えるかもしれません。
最後に、魑魅魍魎地頭帯(N70~74地頭帯)です。
今回書いていて思ったんですけど、
「国語ができることが全科目に波及している」に全てが凝縮されているように思います(笑)
地頭モンスターというと「算数・数学ができる人」をイメージしやすいですが、本当に手のつけようがないのは「国語力モンスター」であり、こっちのタイプは(勉強に限らず)何から何までできる人間であることが多いです。
今回の記事は以上です!!
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