私のブログを以前から読んでいただいている方はご存知のとおり、私の娘はどれだけ勉強をやってもずっとN40でした。
世間では「ゆるふわ受験」と言われるような学校に「ガチ受験」で合格しました。 N40の中学受験に伴走することがどれほどの苦しみだったかについては、またあらためて記事にしますが、 前回の記事で紹介した「地頭格差対数認識論」は、私自身が娘の中学受験に伴走する中でそう感じずにはいられなくなり発表したものです。今日はそれを反対側から説明するために「N65~69地頭帯特徴論」について述べたいと思います。 なぜN65~69地頭帯なのか?ということですが、何を隠そう私自身がちょうどこの地頭帯に属しており、普通の受験生と自分がどのくらい違ったかということをよく理解しているからです。
勉強方法を間違えず真面目に努力すれば誰でもN58までならいけるとか、受験に地頭は関係ないなどという誤った考え方をぶっ壊すことが目的です笑
【N65〜69地頭帯特徴論】 <中学受験代表選手> ◆関西:灘以外の最難関校 ◆関東:筑駒開成以外の御三家・新御三家 関西の学校でいうと、 東大寺、洛南、甲陽、星光、西大和 四天王寺(医)、神戸女学院 あたりの学校のボリュームゾーンが該当すると思います。 このN65~69地頭帯の人間によく見られるものとして、以下の特徴が挙げられます。<N65~69地頭帯の特徴> ①計算の工夫は ほぼ生まれつき 出来る ②基本を学んだら応用問題まで一気に解ける ③難問を与えると何とかして解こうとする ④標準問題はミスっても応用問題はミスらない ⑤国語は抽象度の高い文章になるほど出来る ⑥選択肢問題は苦手でも 記述問題は出来る ⑦理科は物理化学分野が増えるほど出来る ⑧地理の思考問題が得意である ⑨5年生後期から周りとの差を実感する ⑩公開模試より難関模試の方が相対順位は上がる ⑪超難問は解けない ⑫本物ギフテッド、化け物級秀才と接触する機会がある(⑪、⑫の話はまた別の機会にします)
算数の旅人算・流水算・水問題・相似・回転体求積、理科の天体計算・化学反応・滑車、国語の抽象度の高い論説文など、 中学受験頻出単元が立て続けに登場し、学習内容が一気に難しくなる5年生後期。 これらの分野は多くの受験生が苦手としますが、N65~69地頭帯人間は、こういった「嫌われもの分野」になればなるほど、周りとの差を大きく表現することができます。 そして5年生後期~新6年頃から頭角を現し始めますが、別に自分自身は特別なことをやっている感覚はなく、「自分が普通に歩けば周りは勝手に倒れていくような感覚」を覚えます。 そしてこの「自分が普通に歩けば周りは勝手に倒れていくような感覚」というのは、
「これ以上ない快感」であり、他の何よりも「勉強継続に対するモチベーション」となります。
私が言いたいのは、たかだかその程度の人間でも、一般受験生(一定の基準をクリアしている優秀な受験生)と比べると「自分が普通に歩けば周りは勝手に倒れていく」と思うほどの破壊力があったということなのです。
だから私は、
東大生や京大生で「地頭も確かに関係あるけど、大半は努力と環境」といった寝言をほざいている人間というのは、人生のどこかで必ず経験しているはずのボーナスステージのことを都合よく忘れているか、あえて言及していないかのいずれかだと思っています。
もし後者だとすれば 、それは「大衆迎合」以外何ものでもなく、世間に努力万能主義的な誤った思想を流布することになるため、厳に慎んでいただきたいというのが私の考えです!!(笑)