あれは高二の頃か。
友達が、過去に自分のした覗きの話をしだしたのは。
ある日の昼休み。
友達と特にすることもなく、ぐだぐだと雑談に華をさかせていた。
昨日塾であったこと、受験どこうけるか等。
で、友達と深夜番組の話になり、あれは多少エロかったよなとかそんな話に。
多分ノリノリ天国っていう番組の話だったかな。
そしたら、彼は唐突に昔話を始めた。
銭湯を覗いた時の話を。
中二の頃。
彼は近所の銭湯が、覗ける位置にあることに気づいたそうだ。
なんでも、その銭湯は窓が上のほうについていて、普通なら見えない。
しかし、近くのビルの隙間をよじ登れば、見えてしまうそうだ。
彼は必死に両手足をツッパって、上によじ登り、一人喜びながら見ていたそうだ。
その時の光景を彼は、100万ドルの夜景ならぬ、100万ボルトの夕焼けだったと嬉しそうな顔で言った。
彼の頭に電気が走ったのか、単にドルとボルトを言い間違えたのかは今となってはもうわからない。
放課後、その話を聞いた俺は、友達とそのビルの近くにいた。
百聞は一見にしかず、俺もビルの間を登ってみることにした。
結構、歳を取ると、スパイダーマンみたいな登り方は辛くなってくる。
だが、俺も100万ボルトの夕焼けがみたい。
湯けむり立ち込める100万ボルトの夕焼けが。
俺を突き動かすのは、あくなき好奇心だけであった。
10分後。
上から降りてきた俺に、友達は嬉しそうに駆け寄ってきた。
どうだ、よかったろう?そんなことを得意げにいいながら。
俺は、ああ、綺麗な夕焼けだったよと同じように嬉しそうに返す。
その帰り道、彼とご飯を食べに行くことになり、進路途中にあるその銭湯を通ることに。
ニヤニヤしながら入り口前を通った時、彼はあることに気づいた。
そう、今日が休みだってことに。
定休日で、一切客がいないってことに。
俺がビルの間から、本当に夕日だけを見ていたってことに。
あの日ビルの隙間から見た夕日は、同じようでありながらいつもと違う都会の夕日だった。
そして、その夕日は、いつもより神々しい輝きを放っていた。
友達が、過去に自分のした覗きの話をしだしたのは。
ある日の昼休み。
友達と特にすることもなく、ぐだぐだと雑談に華をさかせていた。
昨日塾であったこと、受験どこうけるか等。
で、友達と深夜番組の話になり、あれは多少エロかったよなとかそんな話に。
多分ノリノリ天国っていう番組の話だったかな。
そしたら、彼は唐突に昔話を始めた。
銭湯を覗いた時の話を。
中二の頃。
彼は近所の銭湯が、覗ける位置にあることに気づいたそうだ。
なんでも、その銭湯は窓が上のほうについていて、普通なら見えない。
しかし、近くのビルの隙間をよじ登れば、見えてしまうそうだ。
彼は必死に両手足をツッパって、上によじ登り、一人喜びながら見ていたそうだ。
その時の光景を彼は、100万ドルの夜景ならぬ、100万ボルトの夕焼けだったと嬉しそうな顔で言った。
彼の頭に電気が走ったのか、単にドルとボルトを言い間違えたのかは今となってはもうわからない。
放課後、その話を聞いた俺は、友達とそのビルの近くにいた。
百聞は一見にしかず、俺もビルの間を登ってみることにした。
結構、歳を取ると、スパイダーマンみたいな登り方は辛くなってくる。
だが、俺も100万ボルトの夕焼けがみたい。
湯けむり立ち込める100万ボルトの夕焼けが。
俺を突き動かすのは、あくなき好奇心だけであった。
10分後。
上から降りてきた俺に、友達は嬉しそうに駆け寄ってきた。
どうだ、よかったろう?そんなことを得意げにいいながら。
俺は、ああ、綺麗な夕焼けだったよと同じように嬉しそうに返す。
その帰り道、彼とご飯を食べに行くことになり、進路途中にあるその銭湯を通ることに。
ニヤニヤしながら入り口前を通った時、彼はあることに気づいた。
そう、今日が休みだってことに。
定休日で、一切客がいないってことに。
俺がビルの間から、本当に夕日だけを見ていたってことに。
あの日ビルの隙間から見た夕日は、同じようでありながらいつもと違う都会の夕日だった。
そして、その夕日は、いつもより神々しい輝きを放っていた。