昔より、人が知らず知らずにうちに犯した

罪や穢れを祓い清めるお祭です。


 人々は身を清めることにより、様々な災害

を取り除き、幸福と繁栄を願ってきました。


 特にこれから暑い夏を迎えます。

この夏を、疫病にも罹らず無事に過ご

せるように祈り行ったのがこの

「夏越しの大祓い」です。


 全国の神社では鳥居の下や携帯に

儲けた浅茅で編んだ輪方の『茅の輪

(ちのわ)』をくぐり、半年間の

穢れを払い、残りの半年の無病息災

を祈願します。


 この輪をくぐることにより身を

清めることができるのですが、この

ことを俗に「胎内くぐり」とも

言われます。

くぐり方は

① 入ったら左回りで元の位置

② また入って今度は右回り

③ 再度入って左に回る

④ もう一度入ってそのまま

  神前に進みます。


 また、「大祓い」当儀式は一年に

2回行われます。


 6月30日の「夏越しの大祓い」

12月31日の「年越しの大祓い」が

あります。


 禊の儀式は地域によって色々で、

紙で「人形(ひとがた)」を作り流す所や、


 小豆の乗った「水無月」という三角の

和菓子を食べる地域もあるそうです。


 小豆は、魔除けになるだけでなく、

体の余分な水分を排出してくれる

ありがたい食材です。


 「茅の輪」をくぐり、小豆を食べて

身も心もすっきりとし、1年の後半を

快適に過ごしましょう。