恭です。
おれは仕事を割と愛してるけど、仕事もおれのことを愛してるって
きょう分かりました。(爆)
更新がずっと途絶えていましたが、昨日で長い長い仕事に区切りがついて、
さー、ずっと待ってくれていたきーのために、足りてなかったところを目一杯取り戻すぞ!
な~んて思っていた
そしたら事情により、いままでやってきた作業の半分くらいはやり直しになるということが、今頃になって判明(涙)
そうか、そんなにおれが好きなのか(苦笑)
そんなわけで、一度水面に顔を出したけど、またちょっと消えます。あはは。(笑)
きーには、ちょっと有言不実行になってて、自分にダメ出ししてます。
大好きだし、愛してるけど、それは相手に伝わらなかったら意味ないんだよね。
帰る前にメール送ったけど、そんなつもり全然ないのに、読み返してみたら「おれは忙しいオーラ」が出ちゃってる……
こんなにほったらかしなのに、それでも文句も言わずに我慢して待ってくれているきーには、いまはただ、ありがとう、としか言えないや。
こんな小っちゃいおれの、どこがいいんだろね。(苦笑)
おれは仕事を割と愛してるけど、仕事もおれのことを愛してるって
きょう分かりました。(爆)
更新がずっと途絶えていましたが、昨日で長い長い仕事に区切りがついて、
さー、ずっと待ってくれていたきーのために、足りてなかったところを目一杯取り戻すぞ!
な~んて思っていた
そしたら事情により、いままでやってきた作業の半分くらいはやり直しになるということが、今頃になって判明(涙)
そうか、そんなにおれが好きなのか(苦笑)
そんなわけで、一度水面に顔を出したけど、またちょっと消えます。あはは。(笑)
きーには、ちょっと有言不実行になってて、自分にダメ出ししてます。
大好きだし、愛してるけど、それは相手に伝わらなかったら意味ないんだよね。
帰る前にメール送ったけど、そんなつもり全然ないのに、読み返してみたら「おれは忙しいオーラ」が出ちゃってる……
こんなにほったらかしなのに、それでも文句も言わずに我慢して待ってくれているきーには、いまはただ、ありがとう、としか言えないや。
こんな小っちゃいおれの、どこがいいんだろね。(苦笑)
なんか色々やり取りしているうちに、おれがオンナとしてのきーをどう見てるのか、というか、早い話、男性本能を刺激する対象になってんの? というような事をはっきりさせないといけないみたいな雰囲気になりまして。
そんなの、遠恋だと、あんまり書かないというか書けない部分はあるじゃないですか? でも、ずっと長いことそうやって接してると、きーの方は何だか、おれがプラトニックにきーの事を想ってると受け取ってるところがあったみたいでして。
それで、正直にかなり恥ずかしい日常をメールで赤裸々に白状しました。「ここまで書かせないでくれよ。その辺は察してくれ~」という気持ちでややイライラしながら……(笑) いや、まあそういう風に思わせてきたおれが悪いんだけどね。
それで、まあ多少イラッとも来てたんでしょうね。ヤケクソで、久しぶりに写メを送ってくれ、と付け加えました。それもかなり具体的で、絶対人には見せられないような特殊指定の写メ……(汗)
そしたら「え? 携帯のメールって一回にこんな何枚も添付できるもんなんだぁ?」と驚くほど、いっぱい写メのついたメールが二日後に来ました。
ヤケクソのリクエストだったし、多少は「どーだ、できるか? できまい、ふふふ……」的な意地悪心もちょっぴり混じったメールだったので、ここまでのサービスは予想外で、まずはただ、それに感激するばかりで、感謝のメールを送りました。
いただいたご馳走? ええ、健康な男性として、適切な対処をさせていただいております(笑)。ただ、顔から火が出るようなメールにはかなりエネルギーを使ったので、この上、きーに詳しい事後報告をするのは、しばらくできそうにないけど……(苦笑)
それこそまさしく「察してくれよ。きーももう大人なんだからさぁ」と言いたいところです(笑)
イイ女ですよ。元を辿れば、イイ女だから好きになったという訳ではないんだけど、好きになった相手は偶然にも、そして幸運にも実にイイ女でした。
ああ、この記事でもともとゼロみたいな品格が、マイナス10くらいまでガタ落ちしてますね(笑) いいよ、もう(←またもや、ヤケクソ)
そんなの、遠恋だと、あんまり書かないというか書けない部分はあるじゃないですか? でも、ずっと長いことそうやって接してると、きーの方は何だか、おれがプラトニックにきーの事を想ってると受け取ってるところがあったみたいでして。
それで、正直にかなり恥ずかしい日常をメールで赤裸々に白状しました。「ここまで書かせないでくれよ。その辺は察してくれ~」という気持ちでややイライラしながら……(笑) いや、まあそういう風に思わせてきたおれが悪いんだけどね。
それで、まあ多少イラッとも来てたんでしょうね。ヤケクソで、久しぶりに写メを送ってくれ、と付け加えました。それもかなり具体的で、絶対人には見せられないような特殊指定の写メ……(汗)
そしたら「え? 携帯のメールって一回にこんな何枚も添付できるもんなんだぁ?」と驚くほど、いっぱい写メのついたメールが二日後に来ました。
ヤケクソのリクエストだったし、多少は「どーだ、できるか? できまい、ふふふ……」的な意地悪心もちょっぴり混じったメールだったので、ここまでのサービスは予想外で、まずはただ、それに感激するばかりで、感謝のメールを送りました。
いただいたご馳走? ええ、健康な男性として、適切な対処をさせていただいております(笑)。ただ、顔から火が出るようなメールにはかなりエネルギーを使ったので、この上、きーに詳しい事後報告をするのは、しばらくできそうにないけど……(苦笑)
それこそまさしく「察してくれよ。きーももう大人なんだからさぁ」と言いたいところです(笑)
イイ女ですよ。元を辿れば、イイ女だから好きになったという訳ではないんだけど、好きになった相手は偶然にも、そして幸運にも実にイイ女でした。
ああ、この記事でもともとゼロみたいな品格が、マイナス10くらいまでガタ落ちしてますね(笑) いいよ、もう(←またもや、ヤケクソ)
恭です。
このブログを読んで下さっている人はご存じでしょうけど、よく歌を歌っています。
歌う事が好き、ってのは確かにあるんだけど、歌でしか伝わらないものってのがあるんですよね。もちろん、言葉でも同じ事が言えて、言葉でないと伝わらないものも当然あります。
なんでこんなこと言ってるかっていうと、きーと気持ちが通い始めたばかりの頃のことが今も印象に残っていて。
ほら、恋愛ってどんな二人も不器用なところがあるじゃないですか。男と女が恋をするんだけど、その二人だけに噛み合う会話の流れが掴めるまで、変なところで遠慮したり、言い過ぎで気まずくなったりします。きーもおれもそういうところが無きにしも非ずだったんだけど、ある時、「この曲がしっくりくるんだ」ってBoAの「みんなのキモチ」を聴かされて彼女のその時の心情の襞まで伝わった事があったんです。どれだけ言葉を費やしても伝わらないもどかしいことが、三分間の曲を一回聴けばスーッと分かってしまった。
ああ、音楽ってすごいなって思いました。
もう四年目に入りますが、それでも、メールを長々打つより一曲心をこめて歌った方がピシっと届くことがあります。
そんなこともあって基本的に「きーひとりのために」キモチを込めて歌ってます。一人だけのための歌。
四十を超えて感じるんだけど、声帯が良い感じで枯れてきたなって気がします。おれは歌わないけど、祖父は民謡の師範でした。父も昔は酔うと江差追分を唄って、おれはあの節回しが大好きだった。でも祖父や父みたいな声の出し方ができなくて、どうして子どもなのに同じ声が出ないのかなって思ってたんですよね。あんな風に、自分の思うように声帯をコントロールできたら気持ちいいだろうなって。それが四十過ぎてから、はっきりと声が変わってきました。頑張って怒鳴らなくても声が出るようになってきた。
だけど、きーの身の回りが慌ただしくなってきたし、家族も減ったしで、ブログに音声ファイルをくっつけても記事しか読めない事が多いんですって。ああ歌が付いてるなって思っても聴かないんだそうで。
ちょっと……悲しいかな。
だけど、おれがきーに伝えたい事が歌でしか表せない場合ってどうしてもあって、きーが聴かない事を分かっていても歌っています。きーの笑顔を思い浮かべながら録音してます。もはや、誰も聴かない歌だから、自己満足以外の何者でもないけど、その時のおれにはそれしかすべがなくて……。
一番可哀想なのは、歌われる歌の方ですね(苦笑)
このブログを読んで下さっている人はご存じでしょうけど、よく歌を歌っています。
歌う事が好き、ってのは確かにあるんだけど、歌でしか伝わらないものってのがあるんですよね。もちろん、言葉でも同じ事が言えて、言葉でないと伝わらないものも当然あります。
なんでこんなこと言ってるかっていうと、きーと気持ちが通い始めたばかりの頃のことが今も印象に残っていて。
ほら、恋愛ってどんな二人も不器用なところがあるじゃないですか。男と女が恋をするんだけど、その二人だけに噛み合う会話の流れが掴めるまで、変なところで遠慮したり、言い過ぎで気まずくなったりします。きーもおれもそういうところが無きにしも非ずだったんだけど、ある時、「この曲がしっくりくるんだ」ってBoAの「みんなのキモチ」を聴かされて彼女のその時の心情の襞まで伝わった事があったんです。どれだけ言葉を費やしても伝わらないもどかしいことが、三分間の曲を一回聴けばスーッと分かってしまった。
ああ、音楽ってすごいなって思いました。
もう四年目に入りますが、それでも、メールを長々打つより一曲心をこめて歌った方がピシっと届くことがあります。
そんなこともあって基本的に「きーひとりのために」キモチを込めて歌ってます。一人だけのための歌。
四十を超えて感じるんだけど、声帯が良い感じで枯れてきたなって気がします。おれは歌わないけど、祖父は民謡の師範でした。父も昔は酔うと江差追分を唄って、おれはあの節回しが大好きだった。でも祖父や父みたいな声の出し方ができなくて、どうして子どもなのに同じ声が出ないのかなって思ってたんですよね。あんな風に、自分の思うように声帯をコントロールできたら気持ちいいだろうなって。それが四十過ぎてから、はっきりと声が変わってきました。頑張って怒鳴らなくても声が出るようになってきた。
だけど、きーの身の回りが慌ただしくなってきたし、家族も減ったしで、ブログに音声ファイルをくっつけても記事しか読めない事が多いんですって。ああ歌が付いてるなって思っても聴かないんだそうで。
ちょっと……悲しいかな。
だけど、おれがきーに伝えたい事が歌でしか表せない場合ってどうしてもあって、きーが聴かない事を分かっていても歌っています。きーの笑顔を思い浮かべながら録音してます。もはや、誰も聴かない歌だから、自己満足以外の何者でもないけど、その時のおれにはそれしかすべがなくて……。
一番可哀想なのは、歌われる歌の方ですね(苦笑)
この二つ、メチャクチャです。夕べ十二時過ぎ(夜中)に仕事に出て明け方帰って来ました。
ちょうどきーから「行ってきます」のメール。
何だこりゃ(苦笑) これじゃ海外の遠距離恋愛だよ。
でも…って思った。出会いなんてどこでどう起こるか分からないじゃないですか。
自分で自問してしまった。おれにどのくらいの覚悟があるかなって。
おれがアメリカ人で、偶然きーに出会ってしまったら。そして、もう責任のある家族を持っていたとしたら。
うん。案外悩まなかったよ。いまより電話とか難しくなるだろうけど、おれはきっと日本語を憶えようとすると思う。平仮名だけかも知らないけど手紙書くと思う。かえってそのほうが良かったりして(笑)
だって下手くそな平仮名の手紙が来たら、別にもめ事にはならんでしょうw「きいぼくすきたヨ」を目にして怒る旦那もいないだろうw
たかが同じ地球にいるんだ。近い近い!
ちょうどきーから「行ってきます」のメール。
何だこりゃ(苦笑) これじゃ海外の遠距離恋愛だよ。
でも…って思った。出会いなんてどこでどう起こるか分からないじゃないですか。
自分で自問してしまった。おれにどのくらいの覚悟があるかなって。
おれがアメリカ人で、偶然きーに出会ってしまったら。そして、もう責任のある家族を持っていたとしたら。
うん。案外悩まなかったよ。いまより電話とか難しくなるだろうけど、おれはきっと日本語を憶えようとすると思う。平仮名だけかも知らないけど手紙書くと思う。かえってそのほうが良かったりして(笑)
だって下手くそな平仮名の手紙が来たら、別にもめ事にはならんでしょうw「きいぼくすきたヨ」を目にして怒る旦那もいないだろうw
たかが同じ地球にいるんだ。近い近い!
恭です。
あはは、何時間話したんだろ。付き合って、多分最長時間です。
あれだけ色々な話をしたのに、お互いの相手への想いは、切る間際に交わしたのは切る間際の「好きだよ」「おれも好きだよ」だけでした。
ああ、いまのおれたちは、これだけで良いんだなって電話の後、思いました。
分かりきっている事は言う必要がない。他愛のない話でも、言葉の間に埋めこまれた気持ちや熱がしっかり伝わってくるのなら、言う必要がない。
毎日、昼休みのわずかな時間に電話をし続け、千通を超えるメールを交わして、いまのおれたちがいます。三年? 四年? くらいかかって、ここまでたどり着きました。
* * *
この数ヶ月、きーは、幸せを感じるアンテナが少し不調になっている上に、保湿機能(お肌じゃないですよ(笑) 心の保湿)が衰えていて、何を考えるにもするにも、潤いがじわじわなくなっていくのを感じてました。きーに何が必要なのかは分かってた。姑さんとのことやお子さんたちのこと、細々した問題は、おれだって身近に抱えているから共有はできると思う。でも、いまはそこじゃないだろ、っていうか……(笑)
きーの気分や居心地というものは、色々なものが支えています。家族の存在だってもちろんそうだろうし、ネットを通じての友人も欠かせないはずだと思う。笑われるかも知れないけど、寝る前の温かい飲み物だってきーの心の支えるたくさんのつっかえ棒の一つなんですよ。小っちゃいかも知れないけど。
そして、おれもその棒の一つ。きーに何かしてあげたくても、おれはおれのことしか出来ないです。きーが今夜は美味しいミルクティーを飲んでホカホカして寝たいな、と思っても、入れ立てのマグカップひとつ渡すこともできないんです。他のつっかえ棒のことは、残念だけどおれにはどうしようもない。おれは、おれが出来ることをするだけです。
きーがいま、水気が切れかかって萎れているなら、抱えている問題に踏み込んで一緒に良い解決策を考えたりしてもあんまり意味ないんです。たぶん、それでも水分は抜け続けると思う。
心が潤いを含むだけの隙間とか余裕といったものがないんじゃないかな。そういう状態になっていった原因は抱えているいくつもの問題だったかも知れないけど、それを解決しても元には戻らない。人の精神ってそういうものですよね。たとえば、左右をろくに見ないで道路を渡って車にはねられ骨折した人がいたとします。その人が同じ道を松葉杖を突きながら、左右しっかり確認して何十回横断しても、足は治らないですよね。
短い時間だけどだいたい毎日電話で話しているし、メールやブログなどでも気持ちを綴っているので、おれときーの間をつなぐ中心の綱はしっかりしていて、そこはきーも何も不安に感じていないと思う。でも、好きな人との繋がりって、綱一本じゃないでしょ? たとえば天気図を見たら、きーの街とおれの街が両方晴れてる……、そんな小っちゃいことも、二人がつながっている糸の一つになってるはずです。だってきーは毎日欠かさず、おれの街の天気と気温をチェックしてるもの。見ずにはいられないってことでしょ。だったら、それ、糸ですよ。
真ん中の大事な太い綱の他に、たっくさんの細い糸がいっぱい繋がっていて、それが充足とか気持ちのゆとりを与えるものだと思ってます。
いくら毎日とはいえ、二十分ほどの電話や、長くて十行のメールでは、それを重ねていても、細かい話はできないので、根っこの太いとこは繋がってるって安心できるとはいえ、他にたくさんある糸が繋がってるのか切れてるのかはっきりしなくなってくるんですよ。
きーから見て、おれは確かにそこにいるのに、その輪郭や細部がぼやけて滲んで見えてる感じ? きーはねぇ、そういう風になるとだめなんですよね。そんな映りの悪いテレビみたいなおれが「大丈夫だよ、元気出しなよ」って言っても、きーの心はあまり共鳴しないんです。そして、目に見えてる表面上の出来事が、もしかしたら根っこの部分が病んできている表れじゃないかって思い込みがちなところがあるんだなぁ。
例えば、いま、きーには4/5あたりまではバタバタが続くんじゃないかなというような事を言っています。それなのに4/5を過ぎても十日以上メールがおれから届かなかったらきーはどう感じるか……。
1)まずは、恭はああ言ったけど、きっとそんな順調には片付かなかったんだな。まだ忙しいんだ。
→これで三日くらいは静かな気持ちでいられます。
2)いくら何でも、もう、一段落はついたはず。それに、続けて別件の大仕事がはいってきたなら、
それも連絡してくれるはず。なのになんで音沙汰無しなの? でも、あと二日くらい様子見て
みようか。
3)メール全然なし! そっか、恭の気持ちの真ん中の部分で、あたしの存在って薄れてきてるの
かもしれない。(涙)
4)依然連絡なし! 気がないのにのらりくらりかわされてフェードアウトしていく別れ方はあたし
には一番、堪える。なんだかその気配が見え隠れしてきたので、こっちから、今後のお互いの
連絡は無しにしよう、って話そう。
……とまあ、こんな風に進みます。(2)→(3)のトコですごく飛躍がありますよね。(3)→(4)のトコではさらに大きな飛躍があります。でも、このややこしさが、きーなんですよ。ちなみにおれは、こういうところも引っくるめて、つまりこういうモヤモヤとか危うさもコミで好きなんですけど。
きーがたまに落っこちていく不安の穴って、根っこじゃなく、そういう目に見える表面部分のほころびから始まることが多いんですよね。
そんなわけで、このところずっと考えていたのは、じっくり時間を取って話すこと。話題はどうでもいいんです。そうやって一時間や三時間くらいの話をすると、あいまいだった実像が元と変わってないことにきーは気づくんです。それがきーに少しゆとりを作り、外から入って来る水分を逃さず保湿できるようになるんだと思います。もちろん、おれも毎日水をあげます。
いまも好き?と聞かれれば、もちろん好きって答えます。あの時と同じように好き?って聞かれると、それは少し違うかなって答えます。上で書いたような、人間としてのきーの内側が持つ、あいまいでややこしい部分に気づいて、それにどう関わっていけば良いかが分かってから、おれのきーへの気持ちもまた「好き」の形が変わっていきました。単純より複雑な方に惹かれるのは自然なことでしょう。
逢ったのは一回だけ。超遠距離で婚外で。探せば毎日デートできるような相手を見つける事はできると思う。でも逢って渇きを満たし合って、っていう普通の恋愛はもういいんだ。
おれはきーじゃなきゃだめなんだ。恋愛は色々したけど、きーを知った時、自分が人生のどのへんのトコにいて、背負ってるものも考えて、でもきーをおれのものにしたいって思った。誰だってそうだけど、生きていると、足りないところ、壊れて欠け落ちてしまってところがある。きーが何かしてくれるワケじゃないんだ。ただ、きーといるとそういう自分の、できたら満足な格好になりたいって思ってる部分を埋めてもらえるように思った。可愛いから好き、笑顔に惚れた、そういうのももちろんあるよ。今までの恋愛で必ず感じた「キュン!」というのはあったからね。
でもきーは、おれにはそれだけじゃない人だと感じた。おれは年齢も生活も、守りに入って、色恋沙汰からは足を洗おうと思っていたけど、最後にもう一度、誰かに夢中になりたいって思ったのはそういうワケ。
だからきーが欲しかった。それが叶わないならもう恋愛は卒業。もしきーも応えてくれるなら、これがおれの人生の最後の恋愛にしようって決めた。きーともしもいつか分かれる時が来たら、おれは普通の家庭人に戻るって決めてる。
昨日、夢中で電話で話していた間、おれはきーと、どこか小さな部屋で二人きりで話し込んでいる気分でした。電話は1500kmの距離を、膝と膝をつき合わせた近さに縮めてくれました。
切った後、思った。
理由はいくらでもあげられる。一つ一つはあんまり重要じゃない。とにかく、好きだ。
* * *
I Love You / 尾崎豊
I love you 今だけは悲しい歌 聞きたくないよ
I love you 逃れ逃れ 辿り着いたこの部屋
何もかも許された 恋じゃないから
二人はまるで 捨て猫みたい
この部屋は 落葉に埋もれた空き箱みたい
だからおまえは 小猫の様な泣き声で
きしむベッドの上で 優しさを持ちより
きつく躰 抱きしめあえば
それからまた二人は 目を閉じるよ
悲しい唄に 愛がしらけてしまわぬ様に
I love you 若すぎる二人の愛には 触れられぬ秘密がある
I love you 今の暮らしの中では 辿り着けない
ひとつに重なり 生きてゆく恋を
夢見て 傷つくだけの二人だよ
何度も 愛してるって聞くおまえは
この愛なしでは 生きてさえゆけないと
きしむベッドの上で 優しさを持ちより
きつく躰 抱きしめあえば
それからまた二人は 目を閉じるよ
悲しい唄に 愛がしらけてしまわぬ様に
それからまた二人は 目を閉じるよ
悲しい唄に 愛がしらけてしまわぬ様に
聴いてみ……る?
あはは、何時間話したんだろ。付き合って、多分最長時間です。
あれだけ色々な話をしたのに、お互いの相手への想いは、切る間際に交わしたのは切る間際の「好きだよ」「おれも好きだよ」だけでした。
ああ、いまのおれたちは、これだけで良いんだなって電話の後、思いました。
分かりきっている事は言う必要がない。他愛のない話でも、言葉の間に埋めこまれた気持ちや熱がしっかり伝わってくるのなら、言う必要がない。
毎日、昼休みのわずかな時間に電話をし続け、千通を超えるメールを交わして、いまのおれたちがいます。三年? 四年? くらいかかって、ここまでたどり着きました。
* * *
この数ヶ月、きーは、幸せを感じるアンテナが少し不調になっている上に、保湿機能(お肌じゃないですよ(笑) 心の保湿)が衰えていて、何を考えるにもするにも、潤いがじわじわなくなっていくのを感じてました。きーに何が必要なのかは分かってた。姑さんとのことやお子さんたちのこと、細々した問題は、おれだって身近に抱えているから共有はできると思う。でも、いまはそこじゃないだろ、っていうか……(笑)
きーの気分や居心地というものは、色々なものが支えています。家族の存在だってもちろんそうだろうし、ネットを通じての友人も欠かせないはずだと思う。笑われるかも知れないけど、寝る前の温かい飲み物だってきーの心の支えるたくさんのつっかえ棒の一つなんですよ。小っちゃいかも知れないけど。
そして、おれもその棒の一つ。きーに何かしてあげたくても、おれはおれのことしか出来ないです。きーが今夜は美味しいミルクティーを飲んでホカホカして寝たいな、と思っても、入れ立てのマグカップひとつ渡すこともできないんです。他のつっかえ棒のことは、残念だけどおれにはどうしようもない。おれは、おれが出来ることをするだけです。
きーがいま、水気が切れかかって萎れているなら、抱えている問題に踏み込んで一緒に良い解決策を考えたりしてもあんまり意味ないんです。たぶん、それでも水分は抜け続けると思う。
心が潤いを含むだけの隙間とか余裕といったものがないんじゃないかな。そういう状態になっていった原因は抱えているいくつもの問題だったかも知れないけど、それを解決しても元には戻らない。人の精神ってそういうものですよね。たとえば、左右をろくに見ないで道路を渡って車にはねられ骨折した人がいたとします。その人が同じ道を松葉杖を突きながら、左右しっかり確認して何十回横断しても、足は治らないですよね。
短い時間だけどだいたい毎日電話で話しているし、メールやブログなどでも気持ちを綴っているので、おれときーの間をつなぐ中心の綱はしっかりしていて、そこはきーも何も不安に感じていないと思う。でも、好きな人との繋がりって、綱一本じゃないでしょ? たとえば天気図を見たら、きーの街とおれの街が両方晴れてる……、そんな小っちゃいことも、二人がつながっている糸の一つになってるはずです。だってきーは毎日欠かさず、おれの街の天気と気温をチェックしてるもの。見ずにはいられないってことでしょ。だったら、それ、糸ですよ。
真ん中の大事な太い綱の他に、たっくさんの細い糸がいっぱい繋がっていて、それが充足とか気持ちのゆとりを与えるものだと思ってます。
いくら毎日とはいえ、二十分ほどの電話や、長くて十行のメールでは、それを重ねていても、細かい話はできないので、根っこの太いとこは繋がってるって安心できるとはいえ、他にたくさんある糸が繋がってるのか切れてるのかはっきりしなくなってくるんですよ。
きーから見て、おれは確かにそこにいるのに、その輪郭や細部がぼやけて滲んで見えてる感じ? きーはねぇ、そういう風になるとだめなんですよね。そんな映りの悪いテレビみたいなおれが「大丈夫だよ、元気出しなよ」って言っても、きーの心はあまり共鳴しないんです。そして、目に見えてる表面上の出来事が、もしかしたら根っこの部分が病んできている表れじゃないかって思い込みがちなところがあるんだなぁ。
例えば、いま、きーには4/5あたりまではバタバタが続くんじゃないかなというような事を言っています。それなのに4/5を過ぎても十日以上メールがおれから届かなかったらきーはどう感じるか……。
1)まずは、恭はああ言ったけど、きっとそんな順調には片付かなかったんだな。まだ忙しいんだ。
→これで三日くらいは静かな気持ちでいられます。
2)いくら何でも、もう、一段落はついたはず。それに、続けて別件の大仕事がはいってきたなら、
それも連絡してくれるはず。なのになんで音沙汰無しなの? でも、あと二日くらい様子見て
みようか。
3)メール全然なし! そっか、恭の気持ちの真ん中の部分で、あたしの存在って薄れてきてるの
かもしれない。(涙)
4)依然連絡なし! 気がないのにのらりくらりかわされてフェードアウトしていく別れ方はあたし
には一番、堪える。なんだかその気配が見え隠れしてきたので、こっちから、今後のお互いの
連絡は無しにしよう、って話そう。
……とまあ、こんな風に進みます。(2)→(3)のトコですごく飛躍がありますよね。(3)→(4)のトコではさらに大きな飛躍があります。でも、このややこしさが、きーなんですよ。ちなみにおれは、こういうところも引っくるめて、つまりこういうモヤモヤとか危うさもコミで好きなんですけど。
きーがたまに落っこちていく不安の穴って、根っこじゃなく、そういう目に見える表面部分のほころびから始まることが多いんですよね。
そんなわけで、このところずっと考えていたのは、じっくり時間を取って話すこと。話題はどうでもいいんです。そうやって一時間や三時間くらいの話をすると、あいまいだった実像が元と変わってないことにきーは気づくんです。それがきーに少しゆとりを作り、外から入って来る水分を逃さず保湿できるようになるんだと思います。もちろん、おれも毎日水をあげます。
いまも好き?と聞かれれば、もちろん好きって答えます。あの時と同じように好き?って聞かれると、それは少し違うかなって答えます。上で書いたような、人間としてのきーの内側が持つ、あいまいでややこしい部分に気づいて、それにどう関わっていけば良いかが分かってから、おれのきーへの気持ちもまた「好き」の形が変わっていきました。単純より複雑な方に惹かれるのは自然なことでしょう。
逢ったのは一回だけ。超遠距離で婚外で。探せば毎日デートできるような相手を見つける事はできると思う。でも逢って渇きを満たし合って、っていう普通の恋愛はもういいんだ。
おれはきーじゃなきゃだめなんだ。恋愛は色々したけど、きーを知った時、自分が人生のどのへんのトコにいて、背負ってるものも考えて、でもきーをおれのものにしたいって思った。誰だってそうだけど、生きていると、足りないところ、壊れて欠け落ちてしまってところがある。きーが何かしてくれるワケじゃないんだ。ただ、きーといるとそういう自分の、できたら満足な格好になりたいって思ってる部分を埋めてもらえるように思った。可愛いから好き、笑顔に惚れた、そういうのももちろんあるよ。今までの恋愛で必ず感じた「キュン!」というのはあったからね。
でもきーは、おれにはそれだけじゃない人だと感じた。おれは年齢も生活も、守りに入って、色恋沙汰からは足を洗おうと思っていたけど、最後にもう一度、誰かに夢中になりたいって思ったのはそういうワケ。
だからきーが欲しかった。それが叶わないならもう恋愛は卒業。もしきーも応えてくれるなら、これがおれの人生の最後の恋愛にしようって決めた。きーともしもいつか分かれる時が来たら、おれは普通の家庭人に戻るって決めてる。
昨日、夢中で電話で話していた間、おれはきーと、どこか小さな部屋で二人きりで話し込んでいる気分でした。電話は1500kmの距離を、膝と膝をつき合わせた近さに縮めてくれました。
切った後、思った。
理由はいくらでもあげられる。一つ一つはあんまり重要じゃない。とにかく、好きだ。
* * *
I Love You / 尾崎豊
I love you 今だけは悲しい歌 聞きたくないよ
I love you 逃れ逃れ 辿り着いたこの部屋
何もかも許された 恋じゃないから
二人はまるで 捨て猫みたい
この部屋は 落葉に埋もれた空き箱みたい
だからおまえは 小猫の様な泣き声で
きしむベッドの上で 優しさを持ちより
きつく躰 抱きしめあえば
それからまた二人は 目を閉じるよ
悲しい唄に 愛がしらけてしまわぬ様に
I love you 若すぎる二人の愛には 触れられぬ秘密がある
I love you 今の暮らしの中では 辿り着けない
ひとつに重なり 生きてゆく恋を
夢見て 傷つくだけの二人だよ
何度も 愛してるって聞くおまえは
この愛なしでは 生きてさえゆけないと
きしむベッドの上で 優しさを持ちより
きつく躰 抱きしめあえば
それからまた二人は 目を閉じるよ
悲しい唄に 愛がしらけてしまわぬ様に
それからまた二人は 目を閉じるよ
悲しい唄に 愛がしらけてしまわぬ様に
聴いてみ……る?
実家なう。家から歩いて十分くらいです。
「じっくり話したいね」ってこないだ言ってたのが、きょう実行できそう。きーは家では電話できないんだけど、きょうは一人の時間が持てそうだって。
いつも勇気もらってる分、「水」をあげたいって思ってます。話の中身は何だって良いんだ。
夜遅くなる前に携帯を充電しておこう。その充電した携帯で、きーを充電できるといいな…
「じっくり話したいね」ってこないだ言ってたのが、きょう実行できそう。きーは家では電話できないんだけど、きょうは一人の時間が持てそうだって。
いつも勇気もらってる分、「水」をあげたいって思ってます。話の中身は何だって良いんだ。
夜遅くなる前に携帯を充電しておこう。その充電した携帯で、きーを充電できるといいな…