はじめに…
ようこそ。この物語に出逢ってくださいましたこと、心より感謝申し上げます。
インディゴチルドレンの私のために、私の元にやってきた彼。今世では親子という形でめぐり逢い、人生で本当に大切なことを氣づかせてくれるため… 私を成長させるため…
としか思えないようなドラマティックなストーリーが次々と展開していきます。
どうぞお楽しみいただけましたら幸いです。





 

" Transit "

第1章 ⑩

【魂が望む道】


新しい年が明け、
高校受験まであと1年という時期。 
 
 
キララ(絵画教室の油絵科)では相変わらず、
常に楽しくて、常に自由で、常に無邪氣で。
先生にも何故か?褒められていたようで。  
 
(学校にはほとんど仕方なく通っていて、 
ただただこなしている生活だったので、
キララの存在にどれだけ救われていたことだろう。)

 
 


中2 冬 油絵最後の作品  コラージュにて

「真珠の耳飾りの少女とイルカに乗ったナポレオン?」




中学の職業体験という行事を完全無視し、
一週間NZにホームステイに行ってから…
色々考えていたのだろう。 
 
 
自分は何がしたくて、
この先どんな道に進みたいのか…

本当にやりたいこと。。。
 
大学へ進学するための高校に入って、
また3年間、大学受験のために
好きでもない勉強をして高校生活を送れるのか…
 
 
そう! 
元々、美大に行きたいのだから、
高校…普通科に行かなくてもいいのでは?? 
 
  
地元で考えるから選択肢がなかっただけ? 
地元の高校の美術科(美術デザイン科)には
残念ながら全く興味が持てなかった。 
   
だから普通科に行ってキララに通って
美大を目指すという選択肢しか…
 
  

 
以前、小学校を辞めようと決めた時も
不思議とベストタイミングで、
導かれるように城山西小の存在を知った。 
 
 
 
何故か、また、今回も。 
 
 
  
女子だったら女子美大附属を受験できたのに、 
東京藝大附属高校は音楽科のみ。 
美大附属は男子はないのかぁ。。。 
 
 
 
と、諦めかけた時、
都立総合芸術高校の情報がまた不思議なタイミングで入ってきたのだ。 
 
知り合いがいるわけでもなく、
もちろん、今までキララからも栃木県からも、
受験した人はいないというのに。 
 
 
 
美術科と音楽科と舞台芸術科の
総合芸術高校。 
決めた!ここしかない!  
 
 
 
本人はその氣だが、
私は美術に関して全くの素人。
ましてや県内でなく、東京。。。
あと1年で間に合うのか?
学校の中で絵が上手いくらいで通用するのか?  
 
 
 
まずはキララの先生に相談するしか方法はない。 
と、
すぐに小学1年生からお世話になっている
キララの学院長先生に相談に伺うと…
 
 
もちろん地元の私立高校の美術デザイン科なら
毎年何人も入れているから問題はないが、
東京は…女子美附属はあるが、
総芸の合格ラインは全くわからない。
受験科目、受験日は? 
いずれにせよ今のクラス〜油絵科ではダメだから、
KILALAの中央校に移動して。
基礎科でデッサンからやらないと。  
Kくん、大丈夫かしら?真面目に描けるかしら?
ふざけたり遊んだりできないわよ。
絵が嫌いにならないかしら? 
  
 
学院長先生の中では、
小学1年生の初めての体験レッスン時、
「久しぶりに宇宙人がきた!」と仰ったくらい、
面白く愉快な無邪氣な男の子!
という印象のままなのだ。  
 

一次帰国しても、
完全に帰国しても、
真っ先に行くところはキララしかなく、
キララこそが彼の居場所だったのだ。 
 
  
子供絵画教室と違い、
みんな黙々と描き込んでいるのだろう。 
画塾…美大予備校なのだから。 
 
  

彼の意志はすでに決まっていて、
目標が明確になると即行動!!
すぐに手続きをしてKILALA美術学院基礎科へ。
  

 
高校の受験科目は3教科なので、
もう塾は辞める。
と。 
理科、特に生物は好きだし得意だけどないし、
苦手な…嫌いな社会もなし!
(私に似て歴史が大嫌いなのだ)
国数英なら問題ない。
塾に行く必要はない。となぜかの自信。笑笑 

  

学校が終わると、
毎日KILALAの基礎科に通い始めたのだ。  
 
英会話だけは週一で続けていた。 
マイク先生が好きだったことと、
NZから帰ってきて英語が話せなくなるのが嫌だったことと、
私との約束で英検取得することが条件だったのだ。
 
 
 
中学3年生になり、
担任の先生も変わってしまった。
相変わらず学校には何の興味も期待もなく、
ただ仕方なくこなす日々。
時々休んだり、早退することも、
私は大いに認めていた。
つまらない顔を見て送り出すよりは、
たまに自分ワールドに浸ってお絵描きしたり、
映画でも観ている方がどんなにイイか、
わかっているから。 
 
 
KILALAとマイクの英会話には、
学校を休んでも必ず行くのだから。 
 
 
運動会… 中学で初めての運動会。
練習が始まると、更に朝から憂鬱な顔で学校に向かう。 
トイレの時間が日に日に長くなり…
青い憂鬱な顔を見兼ねて、どうかした?
と声をかけると、 
 
やはり限界だったらしく、
特に大嫌いな体育の先生とのやり取りや、
放課後まで強制的に練習…
 
 
元々胃腸の弱い彼にとっては苦痛でしかない日々のストレスで神経性胃腸炎になっていたのだ。 
 
 
運動会出なくていいわ。
運動会の練習も一切やらずに見学しなさい。
何なら学校休んでもいいわよ。
 
 
私は、担任の先生に正直にまんま書いて
持たせると、
  

 
すぐに学校から担任の先生から電話が。 
 
  

書いた通りです。
神経性胃腸炎のため、
運動会も練習も見学いたします。
見学がダメでしたら学校を休ませます。
 
 
 
担任の先生は氣を遣ってくださって、 
体育の先生の様子もわかっているようで…
見学出来るようでしたら見学してください。
運動会当日もテントの下で見学してください。
と。 

 
次の日から安心して学校に行き始めたのは担任の先生のお陰で今でも感謝している。
 
 
 
理不尽なこと、嫌すぎてたまらないことは、
カラダが拒絶反応を起こすのだ。
カラダがそのカラダの主人を守ろうと。  
 
彼は特に、先生としても、人としても、
全く尊敬に値しない非道な体育担当の先生を
受け付けなかった、ということ。


私にも中、高生の時に同じような経験があるので
充分理解できていた。
私は血尿という形で腎臓に出ていたが、
彼は下痢が止まらなくなる症状で神経性胃腸炎が得意だったのだ。

カラダは本当に正直で、今はそのことをかなり理解できている。
だからこそ、彼を守り抜くためには、私が彼のカラダの代弁者になるしかないわけで。。。 
誰に何と思われようとも。。。 
 
 
 
そんなわけで学校から彼を守り抜くためには、
モンスターにでも何にでもなれるのだ。笑笑 
  
 
 
たまにNZの学校の成績表?通知票?を思い出しては 温かな幸せ感に浸って ヨシ!と氣合いを入れ直すのだ。
嫌な先生なんて一人もいなかったよ。
と言っていた意味がコレを見るたびよくわかった。  


ちゃんと生徒一人一人を観てくれていて、愛を感じるのだもの。
この通知票だけでどれだけ私がhappyな時間を過ごすことが出来るであろう。。。
 



 
KILALAの基礎科にも慣れてきた頃、
受験生の夏休みが始まった。 
もちろん、KILALAの夏期講習に朝からお弁当を持って通っていた。
デッサンの基礎をひたすら毎日毎日毎日毎日。  

 
 
飽きないの?
と聞いても飽きない、と。
嫌にならない?
と聞いても嫌になんかならない、と。
 
勉強しているよりずっと集中できる、と。
 
  

基礎科の先生からも学院長先生からも
真面目によくやっている、と。 
小さい頃からの彼を知っている学院長先生は、
特にビックリしていた。
おしゃべりもせず、真面目に、
しっかりやっています。 
好きな描きたい絵を描いていないのに、
がんばってますよ。
と。 
 
 

魂が望む道へ向かってまっしぐら!
無我夢中なのだ! 

その先にある夢が近づいてくるのだから。
 
 



 
つづく。。。 
 
 
  
 

à bientôt!ウインク