はじめに…
ようこそ。この物語に出逢ってくださいましたこと、心より感謝申し上げます。
インディゴチルドレンの私のために、私の元にやってきた彼。今世では親子という形でめぐり逢い、人生で本当に大切なことを氣づかせてくれるため… 私を成長させるため…
としか思えないようなドラマティックなストーリーが次々と展開していきます。
どうぞお楽しみいただけましたら幸いです。





 

" Transit "

第1章 ⑧

【中学2年の決断】

 
日本での年末年始を過ごし、
約1ヶ月のホリデーもあっという間に終わってしまった。
  

留学期間は…
新しい学年、
そして新しい学校に入学してから決める、
と言って現在の自分の居場所、
NZへ戻って行った。 
 
 
ホストファミリーはギリギリまでホリデーの旅行中ということで、
彼らのおじいちゃま、おばあちゃまのお宅に
数日お世話になるとのことでお土産をたくさん持って再び旅立ったのだ。 
 
  
面識があるとはいえ、
初めて泊めていただく老夫婦のお宅、
大丈夫なのか?と私の心配と不安をよそに、
本人はウキウキしている様子だった。 
 
 
ホストファミリーの自宅と違って、
街の中にあること、
犬もいるし、おじいちゃまはハンターで
日本にも来たことがあるそうで、
おばあちゃまはピザが上手とか。。。 
 
 
そういえば、物心ついた頃から
お年寄りとすぐに仲良くなるタイプだったし、
元々おばあちゃん子だったし、
おじいちゃん大好きだったし、
そういうことなのか、と。。。
  
 
問題なく居心地もよく数日間お世話になって、
ホストファミリーの自宅に戻ったと連絡があった。 
 
進級と同時に新しい学校にホストブラザーの上の2人と通いはじめた。 
 
 
他に留学生もいる大きな学校で、
留学生代表で挨拶〜スピーチをしたとのこと。 
 
 
英語で??? いったい何を話したのか?
と私はビックリ!! 
  
 
彼なりにジョークを交えて話せて笑いを取った、
と自慢氣に報告があったのだが、
その現場を見たわけでも聴いたわけでもないので
正直、今も本当のところはわからないのだ。(笑) 
 
NZに戻り、新学期が始まって間もなく、
彼は13歳の誕生日を迎えた。 
日本を飛び立つ前に
少し早いお誕生日を家族で祝っていたが…
 
 
当日、彼本人から家の電話にかけてきた。 
 
 
まさかのサプライズだったので、
ビックリ!して興奮して何を話したのか
全く覚えていないし、
ホストマザーにかわるね。と言われ、
急に英語で何を言ったらよいのか慌てて、
Thank you so much.
しか言えなかった…氣がする((((;゚Д゚)))))))

情けなく…かなり残念なのだ。(>_<)













すぐにこちらの写真が送られてきて…
 
異国の地で迎える13歳のバースデーを、
こんなに素敵にお祝いしてくれる
ホストファミリーの温かさにただただ感謝せずには
いられなかった。 
 
満面の笑で写真に写る彼の姿に
ホッとして嬉しくて有難くて涙が溢れた。 
 
 
 
新しい学校にも慣れ、
ホストファミリーとの生活も
充実しているようだった。 
 
  
田舎にある小学校とは違って、
学校の近くにも色々とお店もあるようで、
行動範囲も広がっていたようだった。
 
 
とはいえ、
日曜日は毎週、ファミリーで教会だった。 
 
 
色々楽しくなってきて、学校にはもっといたい。
クラブ活動も始まるし、
まだまだやりたいことの半分もやっていない。 
 
でも… 高校のことを考えると。。。
キララに戻って絵も描きたい。。。 
 
  

日本では、桜の季節〜新年度が始まろうとする頃、
中学2年になる4月、
本人が決断したのだ。 
 
 
 
日本の高校受験をするなら中学2年の夏までに帰らないと…
日本の中学の勉強は何もしていないのが不安だったのだろう。。。
私も少し脅してしまったのかもしれない。 
 
   
 
中学2年の6月、
彼は日本の中学校へ転入した。
  
もちろん、通いたい学校はなく…
ただ高校受験するためだけに行く、と。
中学校には何も期待せず、
友達も特に要らない、とクールだった。
 
 
幸い、担任になった先生が、
数年間の海外研修で日本の中学に戻ったばかりの男の先生だった。 
 
NZの学校は楽しかった⁈
日本の学校は多分、色々合わないこともあるだろうけど、一緒に頑張ろうな。 
  

と彼の氣持ちをわかってくれていたので有り難かった。  
 
 
彼にとっては、
正直、ただこなすだけの中学生活が始まった。  
大嫌いな制服、しかも、学ランを着て。
 
 
部活も入りたいものがないからと入らずに、
キララの油絵に即、復帰し、
キララの日以外は毎日塾通いが始まった。 
 
 

 
つづく。。。 
 
 
  
 

à bientôt!ウインク