はじめに…
ようこそ。この物語に出逢ってくださいましたこと、心より感謝申し上げます。
インディゴチルドレンの私のために、私の元にやってきた彼。今世では親子という形でめぐり逢い、人生で本当に大切なことを氣づかせてくれるため… 私を成長させるため…
としか思えないようなドラマティックなストーリーが次々と展開していきます。
どうぞお楽しみいただけましたら幸いです。





 

" Transit "

第1章 ⑦

【念願の留学生活〜NZ】


無事にNZ〜ネイピアに到着し、ホストファミリーとも挨拶をかわし、早速、家の中や外を案内され、そして飼い犬や猫、羊、鶏とも挨拶をかわしたとのこと。   

 
 
着いた初日の夜は何を思いながら眠ったのだろうか…
 
 
祖父母たちが言っていたように、中学生でなく、高校生になってからでもよかったのではなかったか…
  
まずは夏休みだけのホームステイでもよかったのかもしれない…
 
学校に馴染めるのだろうか…
日本語でないのについていけるのだろうか…
友達はできるのだろうか…
困った時にひとりで苦しまないだろうか…
 
  
アランのいないリビングにやっと慣れはじめできたばかりなのに…
 
静まりかえった家の中が急に寂しさを増していた。 
 
2階へ…彼の部屋を掃除しようとドアを開けると、  


笑笑  

 
寂しさが一氣に吹っ飛んだ。 
 
 
自分の代わりにお氣に入りのぬいぐるみたちを寝かせて行ったのかぁ。。。 
 
 
私が寂しくなるのを知ってかどうかはわからないけど…
ありがたかった。  



 

 
すべてのことが初めての毎日。 
 
彼は彼で必死だったに違いない。 
 
学校にもすぐに慣れ、仲の良いお友達が出来たという報告や写真がエージェントから送られてくると安心したが… 
本人からの連絡はほとんどないに等しい。 
 
 
それはきっと、元氣な証拠で暇ではない証拠、だと言い聞かせ、
私も今まで以上に仕事に没頭していた。 
 
 


たま〜に送られてくる写真は猫だったり、犬だったり、ハリネズミだったり… (笑) 

ビックリしたのは知らないおじさんと一緒に鹿とスリーショットの写真。 
 
どうしたのかと尋ねると、
ホストファミリーの友人の農場へ行き、鹿狩りをした!とのこと。 

鹿のお肉が美味しくて最高とか…
  
映画を観たり、ショッピングに行ったり…
 
日常の会話は問題なく、学校も家も充実しているようだった。  
 
ホストファミリーとスキー旅行に行って、初めてのスノボをやったり…
 
9月には飼っている羊の赤ちゃんが産まれたり…
  



ホストブラザーたちと狩り〜残酷にもウサギを撃ったり…
 
毎週日曜日は、教会に通っていたり…
(実はコレが相当苦痛で、後に強烈な無神論者になったのはこの体験からなのである。)
 
修学旅行や卒業式… プロム…
(日本と学年が違うため、彼の年齢は小学生の最終学年になっていた。)
のどかな場所の小さな小学校にホストブラザーの末っ子と通っていたが、次の学年からはお兄ちゃん二人と同じ学校〜街の中の割と大きな学校〜ハイスクールに通うことになっていたのだ。
  





  
 
クリスマス〜NZは夏休みになるわけで、
8ヶ月ぶりの一時帰国。
どんなに心待ちにしていたことか。。。
 
成田まで迎えに行くと少し大人になった彼が私たちをみつけて笑った。 
 
  
おかえり〜〜〜と近寄って無理矢理ハグすると、
ただいま!のすぐ後に、
お寿司食べたい!
と(笑) 
 
  
 
聴きたいこと、話したいこと、山ほどあるはずなのにお寿司食べたい!の一言で胸がいっぱいになった。 
 
 
 
お寿司を食べて、帰りの車の中はずーーーっと話が止まらなかった。  
何故か変なイントネーションの日本語になっていたが。。。 

 
約一ヶ月のホリデー。
ゆっくりと充電したいところだが…
友達と会ったり、会いたい人、行きたい場所、やりたいこと。
 
 
 
帰国して次の日。 
 
朝起きてくると、
今日は何曜日?キララ行きたい! 
 
 
祖父母に会うよりも、友達に会うよりも、真っ先に行きたい場所、氣になるのはキララだった。 
 
 
夕方、自分が通っていた油絵クラスにお土産を持って嬉しそうに出かけて行った。何よりも好きな場所。 
  
 
真っ先に小学1年生からお世話になっていた学院長のところへ、 
ヘイ!ボス! と先生に向かって (^_^;) 汗汗

 
 
一ヶ月のホリデーとはいえ、年末年始で教室もお休みになるのに、NZに戻るまで通いたい、と頼んだようで…
キララに行くための一時帰国だったのだろうか。。 
 
  

NZに戻るといよいよ新しい学年になり、学校も変わる。 
 
それはそれでとても楽しみだし、第二外国語は何にしよう…やっぱりフランス語⁈とか、
クラブに入れるとのことで、射撃部に入る!とか、
(鹿狩りで目醒めてしまったのか)
学生の人数は多くなり、多少日本人もいるとのこと。 
いろんな意味で面白くなってきたのだが…
 

  
元々二年間のつもりで留学を決めていたのだが、日本の高校受験を考えると、中3になってから帰国することに不安がないわけではなく…
 
 
 

 
つづく。。。 
 
 
  
 

à bientôt!ウインク